どうも自然派プロモーションセールスコピーライターの長嶺です。
コピーライティングを少しでも勉強した事ある人なら、『コピーライティングの3つの壁(3つのNOT)』なるものを聞いたことがあると思います。
①人は必ず読まない、聞かない ( NOT READ )
②人は必ず信じようとしない ( NOT BELIEVE )
③人は必ず行動しない ( NOT ACTION )
これですね。
読まれなければどれだけ素晴らしい文章もただのインクの染みだし、
読まれていても信じてもらえなかったら何を書いても相手に響かなくなる。
そしてなにより、セールスコピーの目的が「販売」である以上、最後に「購入する」という行動を読者に起こして貰えなくては、その文章がどれだけ読者を感動させていようともセールスコピーとしては0点、つまり失格なのです。
0点ですよ?0点!
セールスする者に準優勝はない。売れたか売れなかったか、すなわち0点か100点かです。
まぁこの辺りをこじらせた結果、商品を買わないお客さんなんてどうでもイイ!!とモラルを欠いた残念セールスが生まれてまうわけですが、そんな短絡的ビジネスではこれからの世を生きて行けなくなります。
「この世を生きて行けなくなる」についての理屈は僕の【ご挨拶】で説明しているので省略しますね。
僕たちセールスコピーライターは、この3つの壁を超える為に日々ライティングの腕を高めていると言っても言い過ぎじゃないぐらい、この3つの壁って厄介なシロモノなわけです。
そして、まず僕たちが真っ先に全力を尽くさなくてはならないのが①人は読まない、聞かない ( NOT READ )の突破です。
最初にして最大の壁NOT READを突破せよ!
経験の浅い方には意外だと言われますが、この3つの壁のうち、乗り越えるのが一番難しいのは1つ目の『読まない壁(NOT READ)』です。
RPGゲームのように弱いモンスターから順番に出て来てくれる訳ではなく、現実はいきなり大ボスなのです。(我ながらよく分からない例えですがw)
実際、セールスに限らず多くの情報発信者はこの「読まない壁」を突破できずに脱落していってます。
僕の感覚ですが、3つの壁の乗り越え難易度合計を100とすると、
①人は読まない、聞かない ( NOT READ ) ⇒難易度85
②人は信じようとしない ( NOT BELIEVE ) ⇒難易度5
③人は行動しない ( NOT ACTION ) ⇒難易度10
こんなイメージです。もう圧っっっっ倒的にNOT READが難しいのですよ。
そして、この傾向は年々強まってきています。
正直、僕はNOT READの壁さえ超えてくれればその後は簡単だとすら思っています。
最初の壁と言えば今年の7月に、お笑いコンビ「ピース」又吉直樹さん書いた「火花」が芥川賞を受賞して話題になりましたよね。[amazonjs asin=”4163902309″ locale=”JP” tmpl=”Small” title=”火花”]
この又吉さんが、テレビのインタビューで「小説を読むときにどこに注目しているか?」と質問されていたのですが、それに対する又吉さんの解答が、
それはもう小説の書き出だしですね。
ここでいかに僕の事を惹き込ませてくれるのか、それがいつも楽しみでワクワクしています。
時々、神がかった出だしを見つけると『おぉぉぉ!?』とそれだけで心から興奮します!
こんな感じの事をおっしゃっていました(たまたま見たテレビだったのでうろ覚えですが)
そして、実際に又吉さんが芥川賞をとった「火花」でも書き出だしには特別な思いを込めて書いているようです。(読んでないけど)
惹きつける書き出だしというのは「読まない壁」を突破する上で最も重要な部分です。ここで読者の興味をガッツリ惹き込めなければページはすぐさま閉じられてしまい、お客様は二度と戻ってきません。
「文学」と「セールス」活躍する畑は違えども同じ文章の世界。やはり多くの人を惹き付ける文章を書く者として注目すべき所は「最初の書き出だし」なのでしょう。
なぜ読者は文章を読んでくれないのか。
文章を書くのって本当に大変です。
特にセールスレターなんか、簡単なものでもリサーチの時間も含めると最短でも半月はかかります。
でもそれだけ時間をかけて推敲に推敲を重ねた文章でも、読者は目に止めたほとんどセールスレターをわずか数秒で消していってしまうんだから嫌になりますよね。笑
しかも、悪い事に読まれない傾向は日に日に強くなってきているのですよ。
数百年後の人々がわれわれの時代を振り返るとき、歴史家の目にとまるのは技術やインターネットよりも、人びとの状態が大きく変わってしまった事実だろう。歴史上初めて大多数の人々が選択肢を持つ事になったのである。ただし社会はいまだ、そのような事態に対応できていない
Peter Drucker “Managing Knowledge Means Managing Oneself”
Leaderto Leader Journal,no.16(Spring 2000)
これは「現代経営学」や「マネジメント」を発明したピーター・ドラッガーが2000年に雑誌のインタビューで語った有名な言葉です、有名だからきっと知っている人も多いんじゃないかな。
歴史上初めて大多数の人々が選択肢を持つ事になったのである。
注目すべきはこの一言。
1900年代の人々にとって「情報」とても得るのに苦労する物だったから、情報屋はとてもありがたい存在で常に感謝されていた。しかし、2000年頃には情報提供テクノロジーの急速な普及により、情報が簡単に手に入る時代となったわけです。
その結果、次第に情報がありすぎるようになってきて、あまりもの情報量の多さに大衆が迷うようになってきてしまった。(選択肢を持った)
この流れは現代もガンガン加速していて、インターネットが高速化し、スマホが普及し、SNSやニュースアプリなど様々なサービスが生み出され、1900年代どころか、15年前の2000年当時から比べても恐ろしいほど情報を得やすくなっているよね。
なんたって、2000年当時はたしか3MBのファイルを受信するのにも3時間近くかかってましたからねぇ。笑
友人が高画質のエロ画像を送ってきて、当時は親と共有パソコンだったからそれを親に見られない様に3時間待ち続けた訳ですけど、今となっては良い思い出です。(15年前の2000年、僕は18歳ですw)
言うまでもなく、3MBなんて今なら一瞬で転送できる容量ですから、それだけ現代は情報を受信できてしまう時代なわけですね。
そして、そんな時代だから情報なんて1つ1つ吟味するようなもんじゃなくなってしまったのですよ。
だから情報への見限りがどんどん早くなってきているし、もはや見る前から届く情報に対して「鬱陶しい」とすら感じているのが現在のお客様なわけです。
これからの文章セールスは
「プロモーション」×「コピーライティング」が必須!
僕がわざわざ自然派『プロモーション』セールスコピーライターを名乗っているのも、この年々高まる「読まれない壁」に対応する為にはセールスに入る前のプロモーションをも効果的に組み立てなくては、せっかく書いた渾身のセールスライティングを見てもらえる可能性が低いと感じているからです。
もうこれからはコピーライティングだけで物が売れる時代では無い・・・とは言いません。もちろん優れたセールスコピーはそれだけでもグイグイと読者を惹き付け成約を出し続けていくだけのパワーを持ちます。
でもせっかくなら、
セールスに入る前にプロモーションで「助走」付けてあげた方が、より自然にお客様はセールスレターを読み進めてくれるハズです。
まとめ
コピーライティングには3つの壁がある。
その、3つの壁で最も手ごわいのは「読まない壁」であり、その手ごわさは年々増強されている。
そんなこれからの時代で消費者から選ばれるセールスをする為には、文章術だけでなくプロモーションにも細心の注意を払うべきである。
では、今日はこの辺で。