WEBセールスプランナーの長嶺圭一郎です。

突然ですが、あなたの受信ボックスに届くメルマガで、こんな経験ありませんか?

「〇〇の件につきまして」 「明日のセミナーの件」

まるで自分が申し込んだかのような件名に、「えっ!?忘れてたかな…」と、思わずドキッとしてメールを開いてしまう…。

でも、開いてみたらただの案内メールで、ホッとすると同時にちょっぴりイラッとしてしまう。笑。実は先日、僕の元にも「こういうメルマガ、どう思いますか?」という、まさしく同じような相談が届いたんですよね。

これ、いわゆる「釣りタイトル」と呼ばれる手法なんですが、短期的には開封率が上がるかもしれません。でも、長い目で見ると、あなたの大切なファンを静かに遠ざけてしまう、とっても危険なワナなんです。

今日は、そんな「釣りタイトル」の裏側と、逆にファンが増え続けるメルマガタイトルの秘訣について、楽しくお話ししていこうと思います。

「え、申し込んだっけ?」思わずドキッとするメルマガ、その正体とは?

「個人名で『明日の件』なんて来たら、焦りますよね…」。

リクエストをくださった方も、毎回このようなメルマガが届くせいで、すっかりその企業のことが嫌いになってしまい、配信解除を考えているとのことでした。どうでしょう?「わかるわかる!」って頷いてくれる方も多いんじゃないでしょうか。

開封率至上主義が生む「釣りタイトル」のからくり

では、なぜ企業は読者に嫌われるかもしれないのに、こんな「釣りタイトル」を送ってしまうんでしょうか?

これ、特に組織化された会社で起こりがちな現象なんですけど、メルマガの担当者になると「開封率」や「クリック率」といった数字で評価されるケースが多いんですよね。

そうなると、担当者としては、会社の未来の評判よりも「目先の数字」を追いかけざるを得なくなることがあります。

  • とにかく開封させたい! → 「重要なお知らせ」「ご確認下さい」
  • 返信メールに見せかけたい! → 「Re:」をタイトルにつける
  • 知り合いからだと思わせたい! → 会社名ではなく個人名で送る

こんな風に、少しでも良い数字を報告するために、つい「釣りタイトル」に手を出しちゃうわけです。僕の周りでも、大きな会社さんで「あちゃー、やっちゃってるな…」って思うこと、正直あります。笑。

担当者さんの気持ちも分からなくはないんですが、これって、読者から見たらどう見えるでしょう?

短期的には効果アリ、でも…?

確かに、謎めいたタイトルや思わせぶりなタイトルは、一瞬「お?」と思わせて開封させる力があります。数字だけ見れば、「施策成功!」って見えるかもしれません。

でも、その先に待っているのは、「なんだ、ただの宣伝か…」というガッカリ感。この小さなガッカリの積み重ねが、ボディブローのように効いてくるんですよね。

なぜ「釣りタイトル」は長期的に見て損なのか?

「ちょっと開封率が上がるくらいなら、いいんじゃないの?」と思うかもしれません。でも、この考え方が本当に危ないんです。

タイパ重視の時代、読者の時間は超貴重!

今の時代、とにかく「タイパ(タイムパフォーマンス)」が重視されていますよね。やりたいこと、やるべきことが山ほどある中で、無駄な時間は1秒だって使いたくない。これが現代人の本音じゃないでしょうか。

最近の若い子なんて、ドラマを30秒スキップしながら見たり、なんなら奇数話しか見ない子もいるらしいですよ。「だって、次の回の冒頭で前回のあらすじやるじゃん?」って。なるほどなーと感心しちゃいます。笑。

そんな時代に、「あなたの貴重な時間を奪ってごめんね!」と言わんばかりの「釣りタイトル」は、もはや嫌がらせに近いのかもしれません。

「騙された…」その一瞬が信頼を破壊する

「釣りタイトル」は、嘘をついて無理やりメールを開かせる行為です。大げさに聞こえるかもしれませんが、僕はこれも一種の「詐欺」だと思っています。

お金を騙し取らなければ詐欺じゃない、なんてことはありません。読者の「信頼」という、お金よりもずっと大切なものを騙し取っているわけですから。

一度「この人の情報は、私を騙そうとしてくる」と思われたら、その信頼を取り戻すのは至難の業。結果として待っているのは、静かな「配信解除」です。これって、メルマガを「焼き畑農業」のように、一度きりの収穫のために土地を焼き払ってしまうようなものなんですよね。

ファンが増え続ける!長嶺流「スルーされてもOK」なメルマガタイトルの極意

じゃあ、どんなタイトルをつければいいのか。僕がずっと意識しているのは、**「タイトルだけで中身がわかる正直さ」**です。

タイトルだけで中身が分かる正直さ

実は、僕の考えでは、メルマガって**「開かれなくてもOK」**なんです。

え?って思いました?笑。

タイトルを見て、「ふむふむ、今日はこんな内容なのね。今は必要ないからスルーしよう」と思ってもらえれば、それで十分役割を果たしているんですよ。

開かなくても「いつも有益な情報をありがとう」と心の中で思ってもらえる。これって、タイパ重視の現代において、ものすごく読者に優しいと思いませんか?公式LINEだとこうはいきませんよね。開かないと中身がわからないし、未読がずっと残ってストレスになったり…。

開かなくても内容が伝わるメルマガは、むしろ読者との信頼関係を深めてくれるんです。

「開かれない=解除されない」という意外な事実

そして、ここが一番重要なポイントかもしれません。メルマガって、メールを開かれない限り、配信解除もされないんです。

当たり前のようですが、意外と見落としがちな事実ですよね。

つまり、不要なメルマガを「釣りタイトル」で無理やり開かせる行為は、「さあ、今すぐこの配信解除ボタンを押してください!」と、自ら言っているようなものなんです。

興味がない情報はスルーしてもらう。これこそが、解除率を下げ、長期的にメルマガを読んでもらうための秘訣だったりします。

今すぐ客だけじゃない!未来のお客様を育てる視点

あなたのメルマガ読者の98%は、「今すぐ客」ではありません。今はまだ買うタイミングじゃないけど、あなたの発信に興味を持ってくれている「未来のお客様」です。

その人たちを大切にせず、目先の売上のために無理やり動かそうとすると、どうなるでしょう?ストレスを感じて、離れていってしまいますよね。

僕のメルマガでは、ありがたいことに、5年以上前に登録してくれた読者さんが、今の企画に申し込んでくれることがよくあります。先日募集した企画でも、申込者の約4割が2021年以前からの読者様でした。

この方たちが、5年間ずっと僕のメールを全部読んでいたかというと、絶対にそんなことはないはずです。笑。でも、興味のある時だけ読んで、あとはスルーしてくれたからこそ、関係が続き、いざという時に「長嶺さんの企画なら」と動いてくれたんだと思うんですよね。

あなたのメルマガを「資産」に変えるために

「釣りタイトル」で目先の開封率を追いかけるのは、消耗戦です。読者を疲れさせ、あなた自身も疲弊してしまいます。

そうではなく、タイトルだけで内容がわかる正直なメルマガを届け、読者のタイミングを尊重する。

そうやって、読者との信頼関係をコツコツと育てていくことで、あなたのメルマガは単なる宣伝ツールではなく、未来の売上を生み出してくれる「資産」に変わっていきます。

僕が掲げる「きれいごとだけで食べていける人を増やす」という理念も、まさにこれと同じです。小手先のテクニックで顧客を操るのではなく、誠実なコミュニケーションで信頼を築く。そんな商売が当たり前になったら、もっと楽しく仕事ができると思いませんか?

あなたのメルマガが、読者にとって「届くのが楽しみな手紙」になることを、心から応援しています。

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