こんにちは、「AI×リストで自然体ビジネス設計士」の長嶺圭一郎です。
突然ですが、あなたは自分の商品やサービスの名前に、どれくらいこだわっていますか?
僕は普段、デザインのセミナー(Canva講座など)をする時に、「商品もサービスも、デザインが9.9割です」という話を必ずします。
なぜなら、人は見た目で「自分に関係なさそう」と判断したら、そもそも中身を見ようともしないからです。
実は昨日も、愛知県の常滑商工会議所さんにお招きいただき、事業者様向けのCanvaデザインセミナーを行ってきました。

▲常滑商工会議所にて。熱気あふれるセミナーとなりました
このセミナーの冒頭でも、参加者の皆さんにこう問いかけました。 「皆さん、デザインは適当でいいやと思っていませんか? 『中身さえ良ければ、話さえ聞いてもらえれば売れる』と信じていませんか?」と。
実はこれ、昔の僕もそう思っていました。でも残酷なことに、見た目で興味を持たれない商品は、お客様からすれば「聞くに値しない(興味が湧かない)」と判断されているのと同じことなんです。
中身を見てもらうためには、まず「外見(デザイン)」で選ばれなければなりません。 そして、その「外見」と同じくらい、あるいはそれ以上に強力な武器となるのが……
そう、「ネーミング(商品名)」です。
今日は、中身はまったく同じでも、名前を変えるだけで売上が倍増する「ネーミングの魔術」について、僕の実践例を交えてお話しします。
名前を変えただけで「爆売れ」した事例たち
「中身がいいのは当たり前。勝負は名前で決まる」
これを証明する有名な事例がいくつかあります。皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
- 鼻セレブ(王子ネピア)
- 旧名:モイスチャーティッシュ
- 機能(保湿)を説明する名前から、「鼻がセレブな気分になる」という体験価値へ変更し大ヒット。
- お~いお茶(伊藤園)
- 旧名:缶入り煎茶
- なんだか堅苦しい名前から、CMのフレーズに合わせて変更したところ、売上が6倍になったと言われています。
- 通勤快足(レナウン)
- 旧名:フレッシュライフ
- 抽象的な名前から、「通勤」というシーンと「快足」というベネフィットを明確にして大ヒット。
コンビニのお茶コーナーに行くと、一番に目に入るのは「お~いお茶」か「選ばれたのは綾鷹でした」ではないでしょうか?
正直、味の劇的な違いまでは分からなくても、「名前の印象」で選んでいることって多いですよね。
つまり、ネーミング一つで「選ばれる側」に回れるということです。
【失敗談】「カッコいい名前」はなぜ売れないのか?
偉そうなことを言っていますが、僕自身、過去にはネーミングで数え切れないほどの失敗をしてきました。
しかし、面白いことに失敗したネーミングって、僕の記憶にもあんまり残ってないんですよ。
「記憶に残らない」ということ自体が、失敗だった何よりの証拠なのかもしれません。
ただ一つ、強烈に覚えている失敗例があります。
かつて僕が、「スピード感のあるマーケティング」を教える教材を作った時のことです。そのコンセプトをカッコよく伝えようとして、こんな名前をつけました。
『疾風迅雷(しっぷうじんらい)』
……どうでしょう?
字面は強そうで、響きもカッコいいですよね。コンセプト的にも間違ってはいないはずでした。
でも、見事に外しました。全く売れなかったんです。
理由は明白です。お客様からすれば「で、これは何の商品なの?」が全く分からなかったから。
「疾風迅雷」という言葉から、具体的なメリットや、自分の悩みが解決されるイメージが湧く人はまずいません。
「カッコいい英語名」にしてみたり、「四字熟語」でキメてみたり。
作り手は気持ちいいんですが、「意味が伝わらない=存在しないのと同じ」なんですよね。
【長嶺流】相手によって「ネーミングの法則」を変える
こうした痛い失敗を経て、僕は明確な「使い分け」をするようになりました。
それは、「初見さん(新規)」向けか、「リピーターさん(既存)」向けか、です。
1. 初見さん向け:ひねり禁止!「一発で意味が伝わる」名前
僕のことを知らない人、初めて商品を見る人に向けては、オシャレさよりも「分かりやすさ」を最優先します。
例えば、僕の過去のコンテンツで言うと:
- 『年収600万円を生むコミュニティの教科書』
- 『ファンが増え続けるメルマガの教科書』
- 『始めよう!Canva』
これらは、タイトルを見ただけで「何が得られるか」「誰のためのものか」が100%分かりますよね。
特にセミナーの基礎編などでは、「始めよう〇〇」というシリーズ名をよく使います。
ここでカッコつけて「Thunder Marketing(サンダー・マーケティング)」とか名付けていたら、誰も見向きもしなかったでしょう(笑)。
2. リピーターさん向け:重視すべきは「語呂感」と「短さ」
一方で、僕のビジネスのようにリピーターさんが多い場合(僕の売上の半分以上はリピーターさんです)、毎回長い説明的なタイトルだとどうなるでしょうか?
「……めんどくさい」
そう、思われてしまうんです。
「年収600万円を生むコミュニティの教科書の第3回勉強会のお知らせです」なんて毎回言われたら、鬱陶しいですよね。
だから、継続的なサービスやコミュニティ名には、「短くて、口に出したくなる語呂の良さ」を重視します。
- テコリス(AIをテコにするリストマーケティング)
- ゼロリス(ゼロから始めるリストマーケティング)
- 朝ビジ(毎朝のビジネス配信)
これらは日常会話やツイートの中に混じっていても、ノイズになりません。
「テコリス」も「ゼロリス」も、裏側にはちゃんと意味がありますが、普段使いする名前は4文字程度にキュッと縮める。これは「ペライチ」というサービス名が4文字で覚えやすいことに着想を得ています。
ちなみに「朝ビジ」も、最初は「朝ビジウォーク」という名前でした(ドラクエウォークの語呂感が好きで真似しました)。でも、歩かなくなったので「Walk」が取れて、よりシンプルな「朝ビジ」になりました。
名前は後から変えてもいいんです。完璧主義にならず、まずは出してみることが大切ですね。
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成功確率を高める「自分への問いかけ」チェックリスト
僕が新しい商品名を決める時、最後に必ず自分に問いかけるチェックリストがあります。
特に新規向け商品の場合は、以下の項目をクリアしているか厳しくチェックします。
✅ 長嶺流ネーミング最終チェックリスト
- 中身を見ずに、タイトルだけで内容が分かるか?(説明文を読まないと理解できないタイトルは、新規向けとしては×です)
- ターゲットは明確か?(「誰のための商品か」がボヤけていると、誰にも刺さりません)
- 「気取った言葉」に逃げていないか?(疾風迅雷の悲劇を繰り返さないこと!)
- 【超重要】類似商品・商標登録のチェックはしたか?(どんなに良い名前でも、他ですでに使われていたり、商標が取られていたりすると使えません。Google検索はもちろん、商標検索サイト(J-PlatPatなど)で必ず確認しましょう。これはビジネスを守るための基本です)
AIにはまだ真似できない「異質感」の作り方
最後に、上級編として「異質感(コントラスト)」の話をします。
- 「お~い」 + 「お茶」(お茶を呼ぶことなんてない)
- 「電柱の陰から」 + 「トップセールス」(僕のキャッチコピー)
このように、本来組み合わさらない言葉をあえて繋げることで、脳に「ん?」というフックを作ることができます。
この「異質感」の演出は、正直なところ、今のAIはまだ苦手です。
AIにネーミング案を出させると、どうしても「正解」に近い、整った言葉を出してきます。
そして何より、AIはすぐに「変な英語」を使いたがります。
「Global Marketing Evolution」みたいな、なんとなくカッコいいけど日本人には馴染みの薄い英語を提案してくる率が非常に高いんですよね。
日本人の心にスッと入りつつ、少しの違和感を残すような絶妙なネーミングは、まだ人間のセンスと「失敗の経験」が必要な領域だと感じています。
まとめ:ネーミングは「資産」になる
たかが名前、されど名前。
ネーミングを変えるだけで、同じ商品でも「欲しい!」と思われる確率は劇的に変わります。
- 初見さんには「分かりやすさ」(ベネフィット直球)
- リピーターさんには「愛着と語呂」(短くリズムよく)
- 必ず「商標・類似チェック」を行う(足元をすくわれないために)
この3つの視点で、ぜひあなたの商品名も見直してみてください。
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