こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。

好きな場所へ移動して、景色を変えながら普段どおり働きたい。そう思っても、車の中で通信や調理、睡眠まで支える電気をどれだけ用意すればいいのかは、なかなかイメージしにくいと思います。

この記事では、僕がその働き方を実現するために、Van Officeの電気をどう準備しているのかを紹介します。

僕は今、Van Officeで「景色を変えて、働く」を実践しています。

キャラバンで高原や各地へ移動しても、朝ビジのライブ配信、Zoomでの打ち合わせや勉強会、記事の制作と公開を普段どおり続ける。仕事を終えたら、その土地の景色や食事を楽しむ。

この働き方を実現するために、キャラバンの中には仕事、通信、睡眠、食事など、それぞれに必要な設備を準備しています。

今回は、その中から電力の準備を紹介します。

僕がどんな電源をどれだけ積んで、何に使っているのか。そして、減った電気をどうやって戻しているのか。僕のVan Officeの電源事情を紹介します。

最初に、この記事で何度も出てくるWh(ワットアワー)だけ説明しておきます。Whは、使う電力(W)に時間を掛けた電力量です。

100Wの家電を1時間使えば100Wh。50Wの家電なら2時間で100Whです。この記事では、それぞれの機材を何時間使うかを決め、この計算で必要な電気を出しています。

実際に使える量は、変換ロスなどの分だけ表示容量より少なくなります。

僕のキャラバンには、すべてのバッテリーを合計すると公称4,276.42Whの電源が積んであります。

内訳は、仕事と睡眠を支える主電源が3,081.6Wh。車内クーラー専用が1,024Wh。冷蔵庫専用が170.82Whです。

日中にVan Officeで仕事をするだけなら、2,000Wh、つまり2kWhクラスでも理論上は間に合います。僕の計算では、日中だけの消費量は1,357Whです。

僕の場合は、車内で一泊することと、睡眠時無呼吸症候群の治療に使うCPAPを止めないことまで考えています。そのため、仕事と睡眠に使う主電源を約3,000Whにしています。

さらに、空調をしっかり使うための約1,000Whを別に載せる。主電源とクーラー用を合わせると4,105.6Wh、ざっくり約4,000Whです。冷蔵庫用まで含めた正確な合計が4,276.42Whになります。

電源付きRVパークへ毎回泊まる運用なら、ここまでの容量は必要ありません。僕はRVパークに泊まらずに仕事と宿泊をする日も想定しているため、この構成にしています。

※この記事にはAmazonアソシエイトのリンクが含まれています。

今回の数字は、かなり余裕を持たせた僕の構成

今回紹介する電力量は、機材をかなりしっかり使い、仕事に支障が出ないよう余裕を持たせた数字です。Van Officeを作るための最低条件ではありません。

長期の車中泊を続けている人の中には、小さな電源で過ごせるように、機材や使い方を徹底して省エネにしている人もいます。そういう人と比べれば、僕の使い方にはかなり無駄があると思います。もっと省エネできるという意見は、その通りです。

僕も省エネは考えます。ただ、Van Officeとして普段の仕事を車内へ持ち込む以上、通信、モニター、調理、睡眠などに支障が出るところまでは削りません。

公称4,276.42Whという合計は、僕の仕事、睡眠時無呼吸症候群、空調の使い方を足した結果です。すべての人に必要な容量ではありません。機材や使う時間を絞れば、もっと小さな構成でもVan Officeは運用できます。

日中だけ約2,000Wh、一泊とCPAPで約3,000Wh、空調まで加えて約4,000Whになる容量の考え方

必要な容量は、Van Officeで何をするかによって変わる

車内で数時間パソコンを使うのか、通信回線をつないで一日仕事をするのか、夜もそこで過ごすのか。何を何時間続けたいかによって、必要な電源容量は大きく変わります。

僕のVan Officeでは、Starlink Miniを使ったライブ配信やZoom、ノートパソコンとモニターを使った記事制作など、普段の仕事を車内へ持ち込んでいます。

さらに、冷蔵庫、照明、調理器具、夏の空調、睡眠時のCPAPも必要です。

僕は、機材ごとの消費Wに使う時間を掛けて、朝から仕事をして一晩泊まるときに必要なWhを計算しています。

朝から仕事をして一晩泊まるときの電力量

数字を見る前に、それぞれ何に使っている機材なのかを簡単に説明します。

  • CPAP:睡眠時無呼吸症候群の治療で、寝るときに使う医療機器です。
  • EENOUR D35:食材や飲み物を冷やしておく35Lの車載冷蔵庫です。
  • Starlink Mini:衛星を使ってインターネットにつなぐ小型アンテナです。朝ビジの配信やZoomに使います。
  • ASUS ZenScreen MB27ACF:パソコンの画面を広く使うための27インチ外付けモニターです。記事制作や複数の画面を並べるときに使います。
  • ノートパソコン:朝ビジ、Zoom、記事制作など、僕の仕事の中心になる機材です。
  • 無印良品の深型ホットプレート:車内で煮る、焼く、炊く、揚げるまでこなせる万能調理器です。僕はよく炊き込みご飯を作っています。
  • 車内照明とスマートフォン:夜の仕事や食事に必要な明かりと、連絡や撮影に使う小型機器です。

今は、24時間滞在する場合の消費量を、次の使用時間で計算しています。

用途計算に使う電力量計算に使う条件
CPAP500Wh8時間、加温あり
EENOUR D35冷蔵庫450Wh24時間の断続運転
Starlink Mini350Wh35Wで10時間
車内照明320Wh20Wで16時間
ASUS MB27ACFモニター152Wh19Wで8時間
ノートパソコン150Wh仕事8時間の暫定値
無印良品の深型ホットプレート325Wh650Wで30分
スマートフォンなどの小型機器100Wh24時間の滞在中に使う充電分。損失を含む暫定値
24時間滞在の合計2,347Wh仕事8時間、Starlink Mini 10時間、CPAP 8時間、調理30分

朝から車内で仕事をして、そのまま一晩泊まると、合計で2,347Whです。

Van Officeに24時間滞在する場合の機材別使用時間と消費電力2,347Whの内訳

まだ実測できていない機材もあるので、今は少し多めに見積もっています。気温、機器の設定、仕事時間、調理回数によって、実際の消費量は変わります。

僕が計算に使うのは、到着時刻、出発時刻、仕事時間、Starlink Miniの使用時間、宿泊の有無、調理回数です。

滞在時間によって、必要な電力量はここまで変わる

同じ機材でも、何時に着いて、どれだけ仕事をして、車内で一晩過ごすかによって、使う電気は変わります。

滞在パターン仕事・生活の条件計算上の消費量主電源3,081.6Whに対する割合
日中のみ9時〜19時、仕事8時間、Starlink Mini 8時間、調理30分1,357Wh44.0%
夕方から翌朝17時〜翌9時、仕事3時間、Starlink Mini 5時間、CPAP 8時間、調理30分1,623Wh52.7%
昼から翌朝12時〜翌9時、仕事6時間、Starlink Mini 9時間、CPAP 8時間、調理30分2,102Wh68.2%
丸24時間仕事8時間、Starlink Mini 10時間、CPAP 8時間、調理30分2,347Wh76.2%

この割合は、機材に書かれているバッテリー容量と、計算した消費量を単純に比べたものです。

実際には、ACコンセントへ変換するときのロスや、ポータブル電源自体の待機電力があります。気温や、つないでいる機材によっても変わります。

計算上は24時間滞在分をまかなえます。でも、3,081.6Whをそのまま全部使えるとは考えていません。

主電源3,081.6Whは、2台に役割を分けている

仕事と睡眠に使う主電源は、次の2台です。

機材公称容量役割
BLUETTI Elite 2002,073.6Wh日中の仕事と生活で使う中心電源
DJI Power 1000 Mini1,008Wh夜のCPAP用と緊急時用に残す電源
主電源合計3,081.6Wh仕事と睡眠を支える電源

BLUETTI Elite 200を日中の仕事や生活に使い、DJI Power 1000 MiniにはCPAP一晩分を残します。普段はBLUETTIからDJIを充電します。逆には流しません。

僕は40代で、睡眠時無呼吸症候群があります。その治療で、寝るときにはCPAPを使っています。

CPAPは、マスクを通して空気を送り、寝ている間に気道が塞がらないようにする機械です。僕にとっては、車で寝る日にも止められない機材です。

余談ですが、CPAPは本体だけでなく、マスクやホース、電源もあるので、そこそこ荷物になります。Van Officeなら車に積んだまま移動して、そのまま車内で寝られる。泊まるたびにCPAP一式を手で運ばなくていいのは、地味ですが、Van Officeの魅力の一つです。

主電源全体の残量だけを見ていると、日中の仕事や調理で使いすぎて、夜に必要な電力まで減らしてしまう可能性があります。

そこで「あと何Whあるか」とは別に、「今夜のCPAP用の電気を残せているか」を確認しています。

まず、今夜眠るための電気を残す。日中の仕事に使えるのは、その残りです。

空調と冷蔵庫は専用バッテリーへ分離する

主電源3,081.6Whとは別に、次の専用バッテリーを積んでいます。

用途専用バッテリー容量主電源と分ける理由
EcoFlow WAVE 31,024Wh最大運転は600W台、安定後は200W前後。仕事・睡眠用の電源と分けて管理するため
EENOUR D35冷蔵庫170.82Wh冷蔵庫の連続運用による主電源の負担を減らすため

WAVE 3は、エンジンを止めた車内でも使えるポータブルクーラーです。冷やし始めの最大運転では600W台まで使いますが、その状態がずっと続くわけではありません。車内が冷えて運転が落ち着いた後は、僕の使い方では200W前後で動いています。

1,024Whの専用バッテリーなら、200W前後で単純計算すると約5時間。公式では、使い方によって最長8時間と案内されています。実際の時間は外気温や日差し、設定温度で変わります。

空調用の1,024Whは、普段は主電源と分けて管理しています。ただしWAVE 3は、使用中に主電源から給電することもできる構成です。

そのため、空調用バッテリーの残量が少ないときは、主電源3,081.6WhをWAVE 3へ回せます。その場合は仕事やCPAPに使える主電源の残量も減るため、通常は別管理し、必要なときだけ主電源で空調を支えます。

WAVE 3で車内の空気を動かし、窓を閉めたまま仕事ができます。真夏だけでなく、涼しい時期にも役立つ使い方です。

僕のVan Officeは、外から見ると普通のキャラバンに見える「ステルスVan Office」です。僕自身、周りからの視線が気になる性格なので、涼しい時期でも窓を全開にしたまま仕事をするのは、少し勇気がいります。

一方で、窓を閉め切れば空気がこもります。日差しが当たった車内は、冬でも少し暑くなることがあります。そんなときにWAVE 3を一番小さな出力で動かしておくと、窓を大きく開けずに仕事を続けられます。

空調は運転状態による消費電力の変化が大きいため、仕事やCPAPに使う主電源とは分けています。エアコンをいつ、どこで、どう使うかについては、それだけで一記事書けるので、また別の記事で紹介します。

WAVE 3専用の1,024Whは、主電源3,081.6Whの中には含まれていません。主電源とクーラー用を合わせると4,105.6Wh。冷蔵庫用の170.82Whまで含めると、キャラバンに載せているバッテリーは公称4,276.42Whです。

この4,276.42Whを、「仕事と睡眠」「空調」「冷蔵庫」の3つに分けて使っています。

走行充電とソーラーで、移動中も回復させる

僕は、積んでいる容量と一緒に、使った電気をどう戻すかも考えています。

僕のキャラバンで使っているのは、BLUETTI Charger 1です。正式には、公称最大560Wの「オルタネーターDC充電器」です。

12V・24V車に対応し、車両の始動と停止を検知して充電を制御します。エンジン停止中の不要なスターターバッテリー消費を抑える仕組みがあり、冷却ファンと温度制御も備えています。BluetoothでBLUETTIアプリにつなぎ、充電状況を確認することもできます。

実際に500Wを超えて充電しているところも確認できているので、僕の電力計算でも最大560Wとして考えています。実際の入力は、車両の発電状況、配線、つないだポータブル電源の充電制御などで変わります。

単純計算では、5時間走れば2,800Wh、6時間なら3,360Whです。

昼から翌朝まで仕事と宿泊をする場合、僕の計算では2,102Wh使います。これを最大560Wの走行充電で戻すなら、2,102Wh ÷ 560Wで約3.75時間。つまり理論上は、4時間弱走れば、その滞在で使った電気を取り戻せます。

僕のようにVan Officeで移動しながら働くなら、移動そのものが充電時間になります。計算上は、RVパークなどの外部電源に頼らなくても、電気を回し続けられるわけです。

もちろん、実際には走行中にも電気を使いますし、変換ロスもあります。満充電に近づくと充電速度も落ちるので、必ず4時間弱で2,102Whがそのまま戻るわけではありません。

さらに、BLUETTI SORA 220Wのソーラーパネルも積んでいます。

快晴で影がなく、うまく設置できれば、日中の発電で600〜900Whほど充電できる見込みです。ただし天候や設置場所で大きく変わるので、ソーラーだけを当てにして電気を使い切ることはしません。

電源付きRVパークを使えば、ここまで積まなくてもいい

電源付きRVパークへ泊まれば、Van Officeの電力事情はかなり楽になります。

外部電源から給電しながら仕事をして、使ったポータブル電源を回復できるからです。毎晩RVパークへ入る運用なら、僕と同じ容量を載せる必要はありません。

ただし、RVパークごとに利用できる電源の最大W数は違います。

クーラー、ホットプレート、ポータブル電源の充電など、消費の大きい機器を同時に使う場合は、サイトで許可されている同時使用W数を確認します。

僕は、電源が必要な日にはRVパークを使います。

電源が必要な日は使う。ルート上にちょうどよい場所がなければ、車内の電源で動く。長距離を走る日は走行充電で戻す。

どれか一つに依存せず、状況に合わせて組み合わせています。

走行充電・ソーラー・RVパークから主電源・空調・冷蔵庫へ流れ、必要時は主電源からWAVE 3と冷蔵庫へ給電できるVan Officeの電力構成

自分の使い方から必要な容量を決める

電源付きRVパークを中心に利用する人と、電源のない場所で朝から夕方まで仕事をしたい人では、必要な容量が違います。車内で続けたい仕事が違えば、必要な機器も変わります。

まず、今使っている機材と、それを何時間使うのかを書き出します。

次の順番で整理すると、必要量が見えてきます。

  1. 車内で行う仕事と、使用する機器をすべて出す
  2. 滞在中にそれぞれを何時間使うか決める
  3. 通信、睡眠、医療機器など、絶対に止められない用途を分ける
  4. 走行充電、ソーラー、RVパークで、いつ回復できるかを考える

僕の場合は、Starlink Miniを使ったライブ配信やZoomがあり、夜にはCPAPが必要です。冷蔵庫も動かします。夏の空調を大きく使う日は、電源付きRVパークと組み合わせるのが基本です。

だから、主電源3,081.6Whに、空調と冷蔵庫の専用電源を加えた構成になりました。

この4,276.42Whは、僕が車内で実際に使う機材を一つずつ足した結果です。

僕は、電源付きRVパーク、走行充電、ソーラーパネル、車内に積んだバッテリーの4つを組み合わせて、電気を切らさないようにしています。

これが、「景色を変えて、働く」ために、今の僕がキャラバンへ積んでいる電源です。

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