こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎(ケイイチ)です
今日は少し不思議で、でもこれからのビジネスを考える上で絶対に外せないお話をします。
テーマは、急速にロストテクノロジー化が進むプロセスエコノミーへの警鐘です。
なんとなくかっこいいタイトルにしてみましたが、要するに「AIが便利になりすぎて、僕たちのビジネスから一番美味しい『苦労話』が消えちゃってない?」という危機感についてです。
この記事のポイント
- AIの普及により、商品開発の「苦労や葛藤(プロセス)」が失われつつある
- 人は非合理な生き物。完璧な結果よりも「泥臭いストーリー」に熱狂する
- これからの時代は、あえて「AIに頼りきらないハードモード」を選ぶことが最大の価値になる
- 少しのミスや不器用さが、逆に「人間であることの証明」として信頼を生む
AIで「苦労のストーリー」が消えていく恐怖
僕は普段から、AIを使ってどんどん効率化しようぜって話をよくしています。僕自身、瞬筆というツールを作って皆さんの作業時間を減らすお手伝いもしていますしね。
でも、同時にAIは僕たちにとって、最強の味方であると同時に強大な敵にもなり得るんです。
その最たる例が、プロセスエコノミーの喪失です。
プロセスエコノミーって言葉、聞いたことありますか。 要は、完成品を売るんじゃなくて、開発の裏話とか成長の過程そのものを共有して応援してもらうやり方です。
「こんな失敗がありました」「今ここで壁にぶつかってます」という物語を見せることで、熱狂的なファンを生む手法ですね。
これって、お客様に深く愛されるためにはすごく強力なんです。
でも今、これが急速に失われつつあるなと感じています。 なぜかというと、AIに聞けば大抵のアイデアが出てきて、大抵の問題が解決してしまうからです。
悪い意味で、苦悩や葛藤という人間らしいドラマが削ぎ落とされてしまっているんですよ。
もしお客さんに「このサービス、どうやって思いついたんですか?」と聞かれた時。 「あ、AIにプロンプト入れたら5秒で出てきました」 これでは、絶対に感動的なストーリーにはならないですよね。
人間はどこまでも「非合理的」な生き物である
じゃあ、AIがパパッと作った完璧な商品があれば、ストーリーなんて不要なのか。 現実は全く逆です。
ここで思い出すのが、かつて世間を賑わせた「寿司屋の修行なんてナンセンスだ」という話です。 専門学校で数ヶ月学べば、何十年も修行した職人と同じレベルの美味しいお寿司が握れる。だから下積みなんて非効率だ、という理屈でした。
確かに、システムとして見れば圧倒的に正しいんです。 でも現実世界ではどうでしょうか。
「銀座の名店で10年下積みをした大将が握るお寿司」と、「学校を卒業したての若者が握る全く同じ味のお寿司」。 人はどちらにお金を払い、どちらに感動するのか。圧倒的に前者ですよね。
結局のところ、人間って非合理的なんです。 ストーリーの呪縛からは逃げられません。
つい先日もうちの妹から、面白い話を聞きました。 彼女の知り合いがパスタ屋さんを始めて、今すごく行列ができる人気店になっているそうなんです。
なぜそんなに流行っているのか。お客さんの間では「本場イタリアのシェフ直伝の隠し味ソースを使っているから」と噂になっています。
でも裏話を聞くと、実はこれ、その知り合いが海外旅行に行った時に、たまたま立ち寄ったパスタ屋のカウンター越しに、シェフと一言二言会話しただけらしいんです。
何十年の修行があったわけでも、そこで働いていたわけでもない。 たった一言二言のやり取り。
でも、それをひとつの「ストーリー」として紡いだ時、めちゃくちゃ強い引力が生まれました。もちろん、ベースとして味が美味しいことは大前提ですよ。
つまり、人は「そこに至るまでの過程」に価値を感じるんです。 過程が効率的で楽なものだったか、それとも泥臭いドラマがあったかによって、手に入れたものの価値は大きく変わってしまいます。
「AIには頼りきらない」という新しい価値
AIが当たり前になった世の中で、僕たちの価値はどうなっていくのか。 僕は、むしろこれからが「プロセスエコノミーの本当の黄金期」だと確信しています。
AIから出てくる情報は、どれも綺麗に整っていて、平均的で、隙がありません。 でも、だからこそ人々はもう気づき始めているんです。「この整いすぎた情報、本当に信じていいの?」って。
少し前の話ですが、メルマガ運営者の方々が集まる会合に参加した時、すごく面白い話題で盛り上がりました。 それは「今、みんなわざと誤字脱字を直さなくなっている」という現象です。
一昔前なら、誤字脱字なんてプロとしてあり得ないと神経質にチェックしていました。 でも今は、あまりにも綺麗に整いすぎている文章は「AIが書いたんじゃないか?」と疑われてしまう。だから、あえて少しの人間らしいミスを残しておくことが、ちゃんと本人が手打ちしているという努力の証明になり、結果として信頼を生む時代になっているんです。
ミスが信頼を生むなんて、本当に不思議な世界線ですよね。
だからこそ、僕たちは意識して「自分だけの茨の道」を選ばなきゃいけない時があると思うんです。
僕はゲームが大好きなんですが、最近のゲームって難易度をいつでも変えられます。 でも、少し行き詰まったからといって難易度を「イージーモード」に下げた瞬間、そのゲームって一気につまらなくなるんですよ。攻略はしやすくなるけど、達成感が消えてしまう。
ビジネスも同じです。 もちろんAIという便利なツールは積極的に活用していくべきです。でも、自分のコアとなる部分、お客様との信頼を結ぶストーリーの部分までAIに丸投げして「イージーモード」にしてしまうと、途端に誰の心も動かせない薄っぺらいものになってしまいます。
自分の「持ち家」で泥臭い物語を語ろう
僕がずっとお伝えしている「きれいごとだけで食べていける人を増やす」というミッション。 これを実現するための最強の武器が、お客様と直接つながるリストマーケティングです。
SNSという借り物の土地では、アルゴリズムの機嫌を伺って、AIのように整った発信をしなければならないかもしれません。 でも、メルマガや公式LINEといった自分の「持ち家」の中では違います。
そこでは、あなたが日々何に悩み、どんな壁にぶつかり、どうやってそれを乗り越えようとしているのか。その泥臭いプロセスを、飾らない言葉で語ってください。
完璧じゃなくていいんです。 効率的じゃなくていいんです。 その人間臭さこそが、これからのAI全盛時代において最も希少で、最も価値のある資産になります。
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今年はもう2ヶ月が過ぎようとしています。 あなたが今チャレンジしていること、その試行錯誤のプロセスを、ぜひ記録して発信していってください。
都合のいい時だけ感動的なストーリーを作ろうとしても、絶対にボロが出ます。 日々の小さな積み重ねが、やがて誰も真似できないあなただけの強力なブランドになっていきますからね。
一緒に、面白い物語を作っていきましょう。 今日も読んでいただき、ありがとうございました!
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