こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
AIに文章を書かせたとき、「整っているけれど、自分っぽくない」と感じたことはありませんか。
言っていることは間違っていない。文章としても読める。でも、お客様に出すには少し怖い。自分が普段使わない言い回しが入っていたり、強く言いたいところが妙に薄くなっていたりする。
この違和感が出ると、「やっぱりAIはまだ弱いのかな」「有料版にしないとダメなのかな」「ChatGPTよりClaudeのほうがいいのかな」と考えたくなります。
もちろん、AIツールごとの文章力の差はあります。どのモデルを使うかで、出力の自然さが変わることもあります。
でも、AI文章が自分らしくならない理由は、モデルの性能不足だけではありません。
AIに自分らしい文章を書かせるには、文体だけでなく、声・近況・判断基準・失敗例まで素材として渡すことが重要です。
AIは、知らないものを書けません。
あなたがどう話すのか。何を大事にしているのか。どんな表現に違和感を持つのか。最近どんなお客様と向き合っているのか。そうした素材を渡していない状態で「自分らしく書いて」と頼んでも、AIは一般論で埋めるしかありません。
AIを使った発信やメルマガの仕組み化は、AI時代のリストマーケティング設計で詳しく整理しています。全体像から見たい方はリストマーケティングの学習入口も参考になります。
AI文章が自分らしくない本当の理由
AIに文章を書かせると、最初はかなり便利に感じます。
ブログの構成案が出る。SNS投稿が出る。メルマガのたたき台が出る。何もないところから自分で書き始めるより、ずっと早いです。
ただ、仕事で本当に使おうとすると、急に違和感が出ます。
たとえば、AIがこんな文章を書いてきます。
- どこか優等生っぽい
- 自分が言わない言葉を使っている
- お客様への距離感が違う
- 強く言うべきところが弱い
- 逆に、言い切りたくないところを断言している
このとき、多くの人はAI側の問題だと思います。
でも、かなりの場合は、AIが悪いというより、AIがあなたのことを知らないだけです。
AIは、与えられた情報をもとに文章を作ります。あなたの経歴、商品、読者、お客様との関係性、言いたいこと、言いたくないことを知らなければ、一般的にそれっぽい文章へ寄せるしかありません。
つまり、「AIが自分らしく書けない」のではなく、「AIに自分らしさの材料を渡していない」可能性があります。
文体だけを渡しても、本人らしさは薄い
AIに自分らしい文章を書かせる方法として、よく言われるのが「過去の文章を読ませる」ことです。
これは大事です。過去のブログ、メルマガ、SNS投稿、セミナー案内などをAIに読ませると、文の長さ、言い回し、よく使う言葉はつかみやすくなります。
ただ、それだけでは足りないことがあります。
なぜなら、自分らしさは「文体」だけではないからです。
本人らしさは、もっと細かいところに出ます。
- 何を危ないと判断するのか
- どんなお客様の失敗を何度も見てきたのか
- どこまで言い切り、どこからは慎重に言うのか
- どんな言葉を軽く使いたくないのか
- 自分の商品を、どんな約束として扱っているのか
ここがないまま文体だけ真似ると、表面だけ似た文章になります。
語尾は似ている。言い回しも少し似ている。でも、判断の芯がない。だから読んだときに「それっぽいけど、本人ではない」と感じます。
自分らしい文章に必要なのは、過去文章の文体分析だけではありません。本人の判断基準まで渡すことです。
AIに渡すべき本人素材
では、AIに何を渡せばいいのか。
僕は、最低でも次の素材を渡した方がいいと考えています。
- 過去に自分で書いた文章
- 話し方が分かる音声や文字起こし
- 最近の活動や近況
- 商品やサービスで約束していること
- お客様がよくつまずくポイント
- 言いたくない表現、使わない言葉
- 強く言い切るべき主張
- 過去の失敗例や具体的なエピソード
ここまで渡すと、AIの出力は変わります。
「やさしい文章で」と頼むだけでは、誰にでも当てはまるやさしさになります。でも、「初心者を置いていかない。ただし、根拠がある主張は弱めない。お客様に損をさせる可能性がある部分は強く言い切る」と渡せば、AIはかなり違う判断をします。
「親しみやすく」と頼むだけでは、妙に軽い文章になることがあります。でも、「親しみやすく。ただし、売り手側の都合をお客様に押しつける表現は使わない」と渡せば、距離感が変わります。
AIは、こちらが渡した基準をもとに文章を作ります。
だからこそ、AIに自分らしく書いてほしいなら、自分の判断基準を素材として渡す必要があります。
音声メモは、AIに本人性を渡す近道
本人素材を渡すうえで、かなり相性がいいのが音声です。
きれいに書いたプロフィール文より、実際に話している音声の方が、本人らしさが出ることがあります。
話す順番。強くなるところ。少し笑いながら言うところ。言い直すところ。何度も出る言葉。最近気になっている出来事。
こういう情報は、文章のプロフィールだけでは落ちやすいです。
毎日発信しなければいけない、という話ではありません。公開しない音声メモで十分です。
たとえば、10分だけスマホに向かって話します。
- 今日あったこと
- お客様とのやり取りで考えたこと
- 最近、違和感を持っていること
- 次の商品で大事にしたいこと
- AIに書かせた文章で、自分っぽくなかった部分
これを文字起こししてAIに渡すだけで、AIが見られる素材は増えます。
さらに、音声メモは自分の思考整理にもなります。頭の中でぼんやりしていた違和感が、声に出すことで少し形になります。
AIのために話すというより、自分の考えを残す。その残った素材をAIにも使わせる。この順番の方が、続けやすいと思います。
AIの初稿を捨てず、違和感を返す
AIが出した初稿が自分っぽくなかったとき、すぐに捨ててしまう人がいます。
でも、それは少しもったいないです。
AIとの関係は、仕事を任せる上司と部下に近いところがあります。
部下に仕事を頼むとき、何も説明せずに完璧な成果物を求めたら、うまくいきません。背景、お客様、注意点、過去の失敗、言ってはいけない表現を伝える必要があります。
そして、出てきたものに対してフィードバックします。
- ここは違う
- この表現は自分っぽくない
- ここはもっと強く言っていい
- この説明は初心者に伝わらない
これを繰り返すから、相手は分かっていきます。
AIも同じです。
実際、僕自身もAIにSNS投稿の下書きを出させたとき、最初の文章が機械的に見えることがあります。でも、その初稿を見ながら「そうじゃなくて、ここを言いたい」「この切り口は使える」と壁打ちしていくと、文章はかなり育ちます。
大事なのは、AIの初稿をそのまま採用することではありません。
違和感を見つけて、それを次の素材にすることです。
「自分っぽくない」と感じた部分こそ、あなたの判断基準が出ている場所です。
マスタープロファイルは更新し続ける
AIに本人素材を渡す仕組みとして、僕が大事にしているのがマスタープロファイルです。
マスタープロファイルとは、AIに渡すための本人情報の土台です。経歴、実績、商品、読者像、判断基準、言葉遣い、NG表現、発信方針などをまとめておきます。
ただし、これは一度作って終わりではありません。
人は毎日変わります。商品も変わります。お客様とのやり取りで考えが深まることもあります。今、強く言いたいことも変わります。
それなのに、AIに渡しているプロフィールが半年前のままだと、AIは古い本人像をもとに文章を書いてしまいます。
だから、日々の音声メモ、AIへの修正指示、実際に使った文章、違和感が出た表現をマスタープロファイルへ反映していく必要があります。
ここまでできると、AIは単なる文章生成ツールではなく、自分の発信や導線を一緒に育てる相手になります。
毎回ゼロから説明し直す状態から、事業の文脈を理解して動くAIチームへ近づいていく。
この感覚を実務で作っていくのが、僕がテコリス3で扱っている大きなテーマでもあります。
AIに毎回説明し直す状態から抜け出し、自分の発信・企画・分析を任せられるAIチームを育てたい方は、テコリス3無料入会説明会も確認してみてください。
今日からできる、自分らしいAI文章の作り方
最後に、今日からできる手順をまとめます。
- 自分が「自分っぽい」と感じる過去文章を3本集める
- 10分だけ音声メモを録る
- 音声を文字起こしして、AIに話し方と判断基準を抜き出させる
- AIに文章を書かせるとき、過去文章と音声メモの両方を渡す
- 初稿の違和感を捨てず、「どこが違うか」をAIに返す
- よく出る違和感を、マスタープロファイルへ追記する
最初から完璧に整える必要はありません。
むしろ、きれいにまとめすぎると、本人らしさが抜けます。
まずは、声で残す。AIに渡す。初稿を見る。違和感を返す。
この繰り返しで、AIの文章は少しずつあなたの判断基準に近づいていきます。
AIに任せるほど、自分らしさが消えるのではありません。
自分らしさの素材を渡さないまま任せるから、薄くなるだけです。
AIに自分らしく書いてほしいなら、まず自分の声、近況、判断基準を渡してみてください。
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