こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。

メルマガや公式LINEを始めるとき、多くの人が一生懸命に作るのは登録特典です。

チェックシートを作る。動画を用意する。診断やテンプレートを作る。

それ自体は大事です。登録したくなる理由がなければ、リストは増えません。

ただ、特典を渡した直後に何も印象が残らないと、数日後には読者の中でこう変わります。

お客様は、自分で登録したことを普通に忘れます。

こちらは正規の登録者さんに送っているつもりです。フォームから登録してもらった。公式LINEなら友だち追加してもらった。だから問題なく配信している。

それでも、受け取った側の記憶に残っていなければ、知らない人から届いた連絡に見えてしまいます。

メルマガ初回メールの役割は、特典URLを渡すことより、登録理由と発信者の印象を読者の記憶に残すことです。

1通目は、きれいなお礼メールでは終わらせません。

読者の中に、この人から届くメールだと置いてもらう。ここが初回メールの仕事です。

登録した覚えがないは、悪気なく起きます

商工会議所で公式LINEのセミナーをしたとき、参加者さんから相談を受けたことがあります。

知らない業者からLINEが届く。どこかから情報が流出しているのではないか、という不安でした。

でもLINE公式アカウントのあいさつメッセージは、ユーザーが友だち追加したときに送られる1通目として、LINEヤフー側でも説明されています。

つまり、勝手に届いているように感じても、実際にはどこかで自分が友だち追加しているケースがあります。

メルマガでも同じことが起きます。

もちろん、いたずら登録や誤登録の確認は必要です。登録経路、配信停止導線、同意の取り方は軽く見てはいけません。

そのうえで、本人が登録したメールでも、印象が薄いと数日後には思い出せなくなります。

忘れた読者を責めるより、忘れられる前提で1通目を設計します。

人は忘れます。昨日の夕飯ですら、少し考えないと出てこないことがあります。5日前の夕飯なら、かなり怪しいですよね。

メルマガ登録も同じです。

その瞬間は興味があった。特典が欲しかった。だから登録した。

その後の接触が薄いと、読者の記憶から少しずつ消えていきます。

忘れられると、迷惑メール報告につながります

調査でも、登録した覚えのないメルマガは、削除、配信解除、迷惑メール報告につながっています。

Web担当者Forumに掲載された調査では、登録した覚えのないメルマガを受け取った人の行動として、削除、配信解除、迷惑メール報告が紹介されています。

ライトアップ/Biz4の調査レポートでも、迷惑メールとして報告する理由の中に、登録した覚えがないことが挙げられています。

  • 配信解除される
  • 迷惑メールとして扱われる
  • 発信者への信頼が落ちる

覚えがないと感じられた時点で、正規の配信も、知らない人からの連絡に近づきます。

初回メールでは、丁寧なお礼に加えて、発信者を思い出せる材料まで届けます。

読者の記憶に、この人から届くんだと残す必要があります。

初回メールで変わる読者の記憶 NGとOKの比較図解

特典URLだけ渡すと、関係は始まりません

初回メールでよく見るのは、こういう形です。

ご登録ありがとうございます。こちらがプレゼントです。ぜひご活用ください。

これで終わり。

文章としては丁寧です。

ただ、読者との関係はまだ始まっていません。

読者の目的は、まず特典を受け取ることです。URLだけ渡されたら、受け取って終わります。

そして数日後に通常のメルマガが届く。

そのとき読者は、この人は誰だっけと感じます。

特典は入口です。関係づくりの本番は、特典を渡した直後に始まります。

  • 特典の使い方を伝える
  • なぜこの特典を作ったのかを伝える
  • 発信者の背景を一つだけ見せる
  • 次のメールを読む理由を作る

ここまで入って、初回メールは接客になります。

僕が見るのは、文章の丁寧さより、読者が次のメールを読む理由を持てるかです。

初回メールに入れる5つの要素

メルマガ初回メールで、最低限入れたいのは次の5つです。

1通目で残すのは、URLより、誰から届くのかです。

  1. 登録理由を思い出してもらう
  2. 特典の使い方を伝える
  3. 発信者の印象を残す
  4. これから届く内容を伝える
  5. 次の行動を1つだけ示す

1. 登録理由を思い出してもらう

まず、読者が何に登録したのかを思い出せる一文を入れます。

〇〇チェックシートに登録いただきありがとうございます。

これだけでも、読者の頭に登録した場面が戻ってきます。

2. 特典の使い方を伝える

特典URLを置いたら、どこから見ればよいかも添えます。

何分くらいでできるのか。最初にどの項目を見ると役立つのか。どんな悩みの人から使うとよいのか。

使い方まで案内して、ようやく特典は読者の役に立ちます。

3. 発信者の印象を残す

ここが一番抜けやすいです。

自己紹介は必要ですが、肩書きだけでは弱いです。

僕なら、住宅営業時代に人へ声をかけるのが怖くて、電柱の影に3時間隠れていた話をします。

格好の良い実績より、電柱の影に隠れていた場面の方が記憶に残ります。

そこから、押し売りを避けるために手紙やメールで関係を作る方法を考えてきた、とつなげられます。

覚えてもらえる自己紹介は、肩書きよりも映像が浮かぶ一言です。

4. これから届く内容を伝える

読者は、今後何が届くのか分からないと不安になります。

  • どんなテーマを届けるのか
  • どれくらいの頻度で届くのか
  • 読者にとって何の役に立つのか
  • 商品案内がある場合、どんなスタンスで案内するのか

これがあるだけで、次のメールが届いたときに知らないメールになりにくくなります。

5. 次の行動を1つだけ示す

最後に、次に何をしてほしいかを1つだけ示します。

特典を開く。返信する。プロフィールを読む。最初の記事を読む。

選択肢を増やしすぎると、読者は動けません。

迷わせない。思い出してもらう。次に読む理由を渡す。この3つが初回メールの役割です。

初回メールは短さより記憶に残ることを優先する

初回メールを短くしたがる人は多いです。

最初から長いと嫌がられるのでは、と心配になるからです。

でも僕は、初回メールこそ、ある程度しっかり書いていいと思っています。

初回メールは、短くするより、記憶に残す方を優先します。

登録直後は、読者の関心が一番高い時間です。特典が欲しくて登録した直後なので、テーマへの関心がまだ残っています。

ここで薄いメールを送る方が、むしろもったいないです。

登録のお礼、特典の案内、自己紹介、今後届く内容、次の行動。

ここまで責任を持って書くのが、メルマガの1通目です。

最初の5通は、売る前の関係づくりに使う

初回メールだけで全部を覚えてもらうのは難しいです。

だから、最初の数通も大切です。

ここでステップメールを使います。

ステップメールというと、すぐにセールス導線を思い浮かべる人が多いです。

何通目で教育して、何通目でオファーして、何通目で締め切る。

もちろん、それも一つの使い方です。

ただ、最初の5通は、まず関係づくりに使えます。

  1. 登録理由と特典の使い方、印象に残る自己紹介
  2. なぜこのテーマを発信しているのか
  3. 初心者が最初につまずくポイント
  4. よくある質問
  5. 次に見るとよい記事や動画

最初の5通で前提がそろうと、通常配信に入ったあとも、読者が置いていかれにくくなります。

リストマーケティング全体の始め方を整理したい方は、リストマーケティングの始め方の記事もあわせて読んでみてください。

最初の5通は売り込み前の関係づくりを示すロードマップ図解

配信頻度は、2週間を限界ラインとして考える

登録直後に長く空けすぎるのも危険です。

僕は、最低でも2週間に1回は接触した方がいいと伝えています。

僕が基準にする2週間は、関係が浅い読者の記憶をつなぐ限界ラインです。

住宅営業をしていた頃も、打ち合わせの間が2週間以上空くと、前回の話やそのときの熱が薄くなっていることがありました。

メルマガ登録直後も同じです。

まだ関係ができていない段階で2週間空くと、忘れられます。

だから最初は、もう少しこまめに送る。関係ができてから、少しずつ間隔を空ける。

この順番が自然です。

メルマガ初回メールのテンプレート

そのまま使うというより、自分の言葉へ置き換える前提で見てください。

件名
〇〇チェックシートのご登録ありがとうございます

本文構成
〇〇さん、登録ありがとうございます。今回ご登録いただいた〇〇チェックシートは、□□で悩んでいる方が、まず自分の現状を整理できるように作りました。

ダウンロードはこちらです。
URL

最初に見てほしいのは、〇ページ目の□□です。ここを見ると、今どこで止まっているのかが分かりやすくなります。

少しだけ自己紹介させてください。僕は、〇〇という仕事をしています。もともとは□□でかなり苦労していて、そこから△△という方法を試すようになりました。

このメルマガでは、□□に悩む方へ向けて、〇〇、△△、□□の話をお届けしていきます。まずはチェックシートを開いて、〇ページ目だけ見てみてください。

このテンプレートで大事なのは、特典URLだけで終わっていないことです。

テンプレートの役割は、きれいに送ることより、次のメールを読まれる状態にすることです。

  • 登録理由を思い出してもらう
  • 使い方を伝える
  • 自己紹介を入れる
  • 今後届く内容を伝える
  • 次の行動を1つに絞る

これだけで、初回メールの役割は変わります。

まず直すのは、1通目です

メルマガ初回メールは、ただのお礼メールでも、特典配布の自動返信でもありません。

読者にとっては、これから届くメールを読むかどうかを判断する最初の接点です。

ここで印象が残らなければ、数日後には忘れられます。

そして忘れられたメールは、知らないところから届いたメールに見えてしまいます。

1通目で戻すのは、なぜ登録したのか、誰から届くのか、次に何を読めばいいのかです。

特典を渡して終わりにしていた方は、まず1通目を見直してください。

登録理由、発信者の印象、次の行動。この3つが戻ってくるだけで、通常配信の読まれ方は変わります。

メルマガは、1通目から関係づくりが始まります。

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