AI×メールで売り込みゼロの「自然体ビジネス」設計士、長嶺圭一郎です。
突然ですが、あなたは「キャンペーン」や「イベント」という言葉を聞くと、ちょっとワクワクしませんか?
- 「これに参加すれば、今の状況が一発逆転して、商品が飛ぶように売れるんじゃないか…!」
そんなふうに期待に胸を膨らませた経験、一度はあるんじゃないでしょうか。
僕も昔はそう思っていましたし、その気持ち、痛いほどよくわかります。
でも、少し厳しい現実をお伝えしなければなりません。実は、ビジネスにおいて魔法のような「一発逆転キャンペーン集客」は、ほとんど存在しないんです。
先日、僕が主催したチャリティ企画「FutureGreen祭り」が終了し、たくさんの方に参加していただいたことで、過去最高額の寄付金を集めることができました。
その裏側で見えてきたデータから、「キャンペーン集客の本当の姿」と「地味だけど最強の集客術」について、今日はお話しします。
この記事を読み終える頃には、
「なんだ、私にもできるやり方があったんだ」
と、肩の荷がスッと下りているはずですよ。
この記事でわかること
- なぜ「キャンペーンをやっても売れない…」と感じてしまうのか?
- キャンペーン集客が「一発逆転の魔法」にならない本当の理由(※イベントに振り回されない限定キャンペーンの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しています)
- 結果の違いは「実力」ではなく「条件」と「発信タイプ」の違いで決まること
- 小規模事業者でもできる、2つの発信タイプ(広く届ける/深く届ける)の活かし方
- テンプレのコピペに頼らず、自分の言葉で信頼を積み上げるコツ
- キャンペーンに頼らず売上をつくる「リストマーケティング」の考え方
キャンペーン集客が「一発逆転の魔法」にならない理由
まず、僕が主催者としてデータを見ていて気づいた一つの事実をお伝えします。
普段から発信している(信頼を積み重ねている)人はキャンペーンでも売れるし、そうでない人はキャンペーンでも苦戦する。
「えっ、キャンペーンなら普段より売れやすくなるんじゃないの?」
そう思った方もいるかもしれませんね。ここを、もう少しイメージで整理してみましょう。
Amazonのセールで買い物をする心理と同じ?
みなさんも、Amazonのブラックフライデーやプライムデーで買い物をしたことがあると思います。
あの時、まったく知らない怪しいメーカーの商品を「安いから」という理由だけで買いますか?
おそらく多くの人は、
- ずっと気になっていたあの商品
- いつも使っているあの日用品
が安くなっているから買う、という行動をとるはずです。
つまり、キャンペーンというのは、
「もともとあった関心を行動に移すための背中を押すきっかけ」
でしかないんです。
普段からあなたのことを知っていて、「いいな」と思ってくれている人がいるからこそ、キャンペーンというお祭りが“起爆剤”になって購入につながります。
逆に、
- あなたのことをまだよく知らない
- 商品・サービスに対する理解や関心が浅い
という状態の人が多いリストに、いきなりキャンペーンだけを打っても、なかなか結果にはつながりません。
キャンペーン集客は、それ単体では「魔法」にならず、「日常の信頼構築」×「背中を押すきっかけ」がそろってはじめて力を発揮するのです。
「じゃあ、結果が出なかった私はダメなの?」
ここまで読んで、
- 「私は普段から発信しているのに結果が出なかった…」
- 「やっぱり私には実力がないんだ…」
と、胸がチクリとした方もいるかもしれません。
でも、ここで誤解してほしくない、とても大切な事実があります。
普段の発信や実力が、すべてを決めるわけではありません。
結果は「実力」ではなく「条件とタイミング」の違い
キャンペーンに参加する人の状況は、一人ひとり全く異なります。
- 商品のジャンルや価格帯
- お客様との距離感・信頼関係の深さ
- 家庭や仕事の状況、体調
- 今回の企画が「初挑戦」かどうか
- メルマガやLINEリストの人数、温まり具合
10人いれば10通り、全部条件が違うんです。
だから、今回の結果は決して「実力」の序列がついたわけではありません。単に、
「条件とタイミング」の違いが出ただけ
なんです。
うまくいかなかったとしても、落ち込む必要なんてまったくありません。
むしろ、うまくいかなかったということは、
「まだ伸びしろを丸ごと残した状態」
だと言えるんです。これからいくらでも成長できるってことですから、ワクワクしませんか?
実は「発信」には2つの正解がある
そしてもう一つ、多くの方が陥りやすい誤解があります。
「発信量が多い人=強い」
という思い込みです。
実は、発信には大きく分けて2つのタイプがあるのをご存知でしょうか?
1. 広く届けるタイプ(SNS・メルマガ型)
- 多くの人に情報を拡散し、認知を広げていくスタイル
- X(Twitter)、Instagram、YouTube、ブログ、メルマガなどで、広くオープンに発信
- いわゆる「インフルエンサー的なアプローチ」に近いタイプ
小規模事業者やフリーランスでも、コツコツ続けることでこのタイプを育てていくことはできます。ただし、
- 継続的な発信量
- コンテンツを作り続けるエネルギー
がある程度必要になります。
2. 深く届けるタイプ(DM・小コミュニティ型)
- 一人ひとりとの関係性を重視し、個別に丁寧な案内を送るスタイル
- DM、少人数グループ、オンラインコミュニティ、少人数のお茶会など
- 「広く」よりも「深く・濃く」つながるイメージ
今回のイベントでも、SNSでの拡散力はそこまでなくても、仲の良い方に個別にDMを送ることで、驚くほど高い成約率を出した方がいらっしゃいました。
つまり、
「自分に合ったタイプで戦えていたか」
が結果を分けただけの話なんです。
「毎日大量に投稿しなきゃ」と無理をして疲弊するよりも、
- 自分は「広く」が得意なのか
- 「深く」が得意なのか
を見極めることの方が、よっぽど大切なんですよね。
僕が推奨している「リストマーケティング」も、まさにこの「深く届ける」力を最大化する方法の一つです。
リストマーケティングとは、メルマガやLINEなどでつながった「名簿(リスト)」の方との関係性を育て、売り込まずに自然に選ばれる状態をつくるためのマーケティング手法です。
- すぐに買わない人とも、継続的に関係を育てられる
- キャンペーンに頼らず、日常の発信で売上をつくれる
こうした点で、小さなビジネスと相性の良い集客術なんですよね。
まとめると、キャンペーン集客の結果を決めるのは「発信量」ではなく、あなたが得意なスタイル(広く/深く)で、普段からどれだけ信頼を積み重ねているかということなんです。
テンプレの「コピペ」では人の心は動かない
自分に合った発信スタイルが見つかったら、次に大切なのは「言葉」です。
今回のイベントでは告知用のテンプレートを用意したのですが、成果を出された方とそうでない方には、決定的な使い方の違いがありました。
成果が出ていなかったケース
- テンプレートをそのまま「コピペ」して貼り付けていた
- 自分の言葉やエピソードがほとんど入っていない
- 「いいことは書いてあるけど、誰が話しているのかよく分からない」状態
成果が出ていたケース
- テンプレートを「骨組み」として参考にしていた
- 自分の体験や想い、具体的なエピソードを書き足していた
- 読むと、その人の顔や声が浮かぶような文章になっていた
文章って不思議なもので、どんなに整った美辞麗句よりも、少し不格好でも「その人らしさ」が滲み出ている言葉の方が、読み手の心にスッと入ってくるんですよね。
「楽をする」のと「手を抜く」のは、似ているようで実は全然違う。
テンプレートは、ゼロから考える負担を減らすための「型」です。
- 型に自分の言葉を流し込む
- 自分の経験やお客様の声を混ぜる
このひと手間が、信頼を積み重ねるうえでの「決定的な違い」になります。
地味だけど最強の集客術「リストマーケティング」とは?
ここまで読んで、
- 「キャンペーン集客だけに頼るのは危ないのかも…」
- 「でも、じゃあ普段は何をしたらいいの?」
と思った方もいるかもしれません。
そこで鍵になるのが、先ほど少しだけ触れた「リストマーケティング」です。
リストマーケティングのイメージ
改めて簡単にまとめると、リストマーケティングとはこういうものです。
- メルマガやLINE公式などで、お客様と1対1でつながれる「リスト」を集める
- 日常的に、価値ある情報や気づきを届けて「信頼」を育てる
- キャンペーンや新商品のご案内をしたときに、「いつものあの人からの案内」として受け取ってもらえる
ポイントは、
「売り込むためのリスト」ではなく、「関係性を育てるためのリスト」
として考えることです。
リストマーケティングの基本的な考え方や始め方については、こちらの入門記事で詳しく解説していますので、
- 「リストマーケティングって何から始めればいいの?」
- 「メルマガで具体的にどんな配信をしたらいいの?」
と思った方は、そちらもあわせて読んでみてください。
よくある質問(FAQ)
最後に、キャンペーン集客や発信スタイルについて、よくいただく質問にお答えします。
Q1. キャンペーンをやっても売れないのは、私の実力が足りないからですか?
A. 実力だけでなく、「条件」と「タイミング」の影響がとても大きいです。
商品のジャンルや価格帯、お客様との距離感、リストの状態(温まり具合)、ご自身の体調や仕事の状況など、結果に影響する要素はたくさんあります。
同じキャンペーンでも、
- 今年はうまくいかなかった
- でも来年は商品も発信も育っていて、ガラッと結果が変わった
ということも普通に起こります。
だから、1回の結果だけで「向いていない」「実力がない」と決めつけなくて大丈夫です。
Q2. 普段あまり発信していなくても、キャンペーンで結果を出す方法はありますか?
A. いきなり「広く」より、まずは「深く」から始めるのがおすすめです。
- Xでバズる投稿をいきなり狙う
- 大人数向けに一斉告知する
よりも、まずは関係の近い人に、
- DMで声をかける
- 少人数のお茶会や体験会を開く
といった「深く届ける発信」からチャレンジしてみてください。
少人数でもいいので、
「顔が浮かぶ相手に、丁寧に届ける」
ところから始めると、キャンペーンの手応えも大きく変わってきます。
Q3. 「広く届ける発信」と「深く届ける発信」は、どちらを優先すべき?
A. 今のあなたの状況と性格に合わせて、「得意な方」を先に伸ばすのが正解です。
- 文章を書くのが好き、日記を書くのが苦じゃない → SNS・ブログ・メルマガなど「広く届ける」から始める
- 一人ひとりと話すのが好き、少人数だと安心する → DMや小さなコミュニティなど「深く届ける」から始める
両方を完璧にやろうとすると疲れてしまうので、まずは得意な方を選び、
「これなら半年続けられそう」
と思えるスタイルを育てていきましょう。
Q4. キャンペーンに頼らず売上をつくるには、何から始めればいいですか?
A. 一番のおすすめは、メルマガなどで「リスト」を持つことです。
- あなたの発信に共感してくれた人に、登録してもらう
- 日常的に、役立つ情報や気づきを届ける
- キャンペーンや新商品を案内したときに、「いつものメルマガの延長線上」として受け取ってもらう
この流れができると、
「キャンペーン頼みの一発逆転」ではなく、「日常の発信でコツコツ売上を積み上げる」
ことができるようになります。
リストマーケティングの始め方や具体的なステップは、スモールビジネスのためのリストマーケティング入門でくわしくお話ししているので、そちらもチェックしてみてくださいね。
終わりに:ビジネスは「競争」ではなく「挑戦」
最後に、僕が一番お伝えしたいことを書きます。
ビジネスやキャンペーンは、誰かと売上を競う「競争の場」ではありません。それぞれのペースで成長するための、
「挑戦の場」
です。
今回のイベントを通して、
- 初めて自分でLP(紹介ページ)を作れた
- いつもは躊躇してしまう告知文を発信できた
- 初めて自分の商品で売上が立った
そんな経験ができたこと自体に、ものすごく大きな価値があります。
たとえ大きな売上につながらなかったとしても、
- 「発信の練習ができた」
- 「参加すると決めて行動した」
という事実は消えません。
それぞれのペースで、半歩でも前に進めたなら、それで十分すぎるほど素晴らしいことなんです。
「一発逆転の魔法」ではなく、信頼を積み上げる力を身につけたいあなたへ
もしあなたが、
- 安売りキャンペーンに振り回されず、
- お客様と長く信頼関係を築きながら、
- きれいごとだけで食べていける本質的な力
を身につけたいなら、ぜひ僕のメルマガを覗いてみてください。
- 毎朝6時30分からX(Twitter)で配信しているビジネスラジオ「朝ビジ!」のアーカイブ
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など、地味だけど本質的な学びになるプレゼントもご用意しています。
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