WEBセールスプランナー長嶺圭一郎です。

公式LINEの料金改定がまた始まった…」「最近値上げが多すぎる」という声を頻繁に耳にするようになりました。

2023年の値上げのときも大騒ぎでしたが、2025年3月にはチャットProオプションの導入によって、「タグ管理」「チャット履歴保存」など顧客情報の管理機能が大幅に有料化されます。

この記事では、過去の料金改定を振り返りつつ、公式LINEに依存するリスクや、どうしてユーザーが「高額すぎる」システム使用料を払わざるを得ない状況になるのかを解説します。

最後に、メルマガを活用した「自分の資産としてリストを保持する」方法もご紹介します。


公式LINEの値上げ・料金改定の歴史

2023年6月1日の大幅な料金変更

さかのぼると約2年前。

公式LINEは2023年6月1日に大きな料金プラン改定を行いました。

具体的には、無料メッセージ通数が大幅に削減され、以下のように変更されています。(※価格は税込料金)

プラン名月額料金変更前のメッセージ通数変更後の無料メッセージ通数
コミュニケーションプラン(旧フリープラン)0円1,000通200通
ライトプラン5,500円15,000通5,000通
スタンダードプラン16,500円45,000通30,000通

無料で使える!が売りだった公式LINEですが、無料の上限数が200通と大幅に削除されたことで、事実上5500円以上払わないといけない高額配信ツールになった瞬間でした。

この時はユーザーからの反発と混乱がものすごく、公式LINEも元々1月に値上げをすると発表していた計画を約半年間遅らせる事態になったほどでした。

2023年当時のLINE社の意図と方針

2023年の発表によれば、「この値上げは一方的な大量配信を減らす」ことが目的とされておりユーザーが興味を持つ情報を適切に届けるための絞り込み配信機能や、他サービスとの連携を強化する狙いがあると説明されてました。

・・・まぁたしかに、当時は、今以上に公式LINEで頻繁にメッセージ送ってくる迷惑業者も多かったので、LINEが言いたいこともわかるっちゃ〜わかるなと、その値上げ発表の通達を見ながら思っていた記憶があります。


新たな実質値上げ「チャットProオプション」とは

業界が騒然とした2023年値上げ騒動から約1年半経った2024年12月。

突如公式LINEが発表したのが2025年3月からの「チャットProオプション」導入でした。

当時(2024.12.3)に、僕はブログ記事も書いています。それが気になる方はこちらをどうぞ。

またやってくれたな…(怒) 公式LINEのチャットProオプション改悪すぎる

WEBセールスプランナー長嶺圭一郎です 昨日発表されたLINE公式アカウントの仕様変更「チャットProオプションリリースのお知らせ」みなさんはご覧になりましたか? この仕…

このオプション導入に伴い、これまで月額料金だけで使えていた機能が有料化されています。

削られた機能とは

  • チャット履歴の保存期間:1年 → 6ヶ月
  • タグ作成数:200個 → 5個
  • ユーザーごとのタグ付与:10個 → 1個
  • チャット履歴のダウンロード機能:無償 → オプション加入者のみ
  • ノート機能:1チャットルームあたり10,000件 → 1件

これだけ見ても、ピンとこない方も多いとは思います。

でも、これらはいずれもお客様との信頼関係を築くために重要な機能であり、公式LINEでしっかりと顧客のフォローアップを行うためには導入必須となる機能です。

そのため、今回の発表は実質的には値上げなんですね。

そして個人的に納得がいかないのが、2023年に「大量配信業者」を撲滅するために値上げをしておきながら、今回の値上げは一人ひとりのお客様にしっかりタグやメモ(ノート)を残して、誠実に信頼関係を構築しようとしている業者に値上げを通達するものだと言うことです。

率直に言って裏切り行為だと思ってます。

公式LINEに顧客情報を預けるリスク:移行しづらい現状

このような値上げが続いていることもあり、僕の下には多くの方から「こんなに料金アップが続くなら公式LINEをやめたいけど辞められない…」との相談が届いています。

なぜ公式LINE運用事業者は高額なスタンダードプラン追加オプションをやめたいと思いながらも支払うのでしょうか?

その最大の理由が、公式LINEの読者(友だち)リストはLINE社の管理下にある事実です。

  1. 数百~数千の顧客リストを一度に失うリスク
    • 公式LINEをやめたくても、お客様のリストが他に移せない。
    • 公式LINE上で他媒体(メルマガなど)へ積極的誘導をすると、規約違反とみなされるリスクがある
    • 違反とみなされ凍結されると顧客リスト・チャット履歴がすべて消えるリスクも
  2. すでに構築した“公式LINEでの顧客対応”を切り替えられない
    • 自動応答やチャット接客などの仕組みを作り上げており、乗り換えコストが大きい
  3. “無料”が入口だったため、知らないうちにズルズル
    • 最初は無料や安価で始められたが、友だち数・配信通数が増えるとプランを上げざるを得ない

結果、「やめたくてもやめられない」状態が生まれ、「公式LINE縛り」が深刻化。

まぁ(2)に関しては仕方がないポイントではありますが、(1)と(3)は結構怖い話ですよね。

公式LINE配信者は高い月額料金を支払ってでも使い続けざるを得ない状況に追い込まれているわけです。

通報や凍結リスクの恐怖

加えて怖いのは、顧客情報を公式LINEに預けっぱなしにしていると、移行しようとしていなくても、リストが消失するリスクに常にさらされる点です。

公式LINEの凍結は、公式LINE側の監視プログラムにあるものと、ユーザからの通報によるものの大きく2パターンがあります。

ここで厄介なのは、セールス行為をすると、アンチや興味のないユーザーから通報を受ける可能性があることです。

通報が一定数集まると、アカウント停止・凍結されるケースがあり、凍結後は復活できないまま顧客を失うことになります。

僕の身近にも、公式LINEを突然凍結されて数千〜数万のお客様を突然失った人が何人もいます。(お惣菜屋さんや、パン屋さん、サウナ屋さん、各種コンサルタント、業種も様々です)

そして、少なくとも僕の知る限り、意義申し立てをしてアカウントを復活した例は聞いたことがありません。


僕がメルマガでリストマーケティングを推奨する理由

リストマーケティングとは、自分の手元に顧客情報を保持し、長期的にコミュニケーションを図る手法です。

メールアドレスや電話番号といった「プラットフォームに依存しない」連絡先を確保することで、高額な利用料や凍結リスクに振り回されにくくなるメリットがあります。

メールアドレスは自分の資産にできる

メールアドレスは、ビジネスにおいて非常に価値ある資産です。

その最大の特徴は管理の自由度と継続性にあります。

まず、メールマガジンにはBAN(強制停止)が基本的に存在しません。

もちろんメルマガを送るときに使うメルマガ配信スタンドが止まるリスクはあります。しかし、公式LINEとは違いメールアドレスは他のシステムに移動させることができます。

どのメルマガ配信スタンドを使うかは僕たちが自由に選べ、自分のビジネスやニーズに最適なサービスを選択でき、制約を受けることがありません。

値上げや仕様変更があっても、ほかのスタンドへ乗り換えやすいのはメルマガの利点です。

そして、その利点のお陰でメルマガ配信システムは各社で価格競争・性能競争が発生しており、お値打ちに高性能なシステム使うことができるのもありがたい点です。

このように、メールアドレスリストは外部要因に左右されにくく、長期的に活用できる貴重な資産となります。

知ると怖い公式LINEの金額の高さ

では、コストパフォーマンスに優れるメルマガ配信スタンドに比べて、公式LINEがどれだけ高いかお話しします。

まず現在公式LINEは月間5000通以上送ると月額16,500円になります。

加えて、2025年からのチャットProオプションを入れると実質《月額19,800円》となります。

月額19,800円あれば、まずメルマガ配信スタンドの上位モデルが契約できます。

たとえば、僕が利用しているメルマガ配信スタンド『MyASP』のスタンダードプラン(個人が契約するなら最高ランク)が月額11,000円です。

それでもなお8,800円余力があるので、他にもビジネスに使えるツールを契約しましょう!

例えば、ChatGPT Plus(3,300円)とペライチビジネスプラン(4,378円)、さらにはCanvaのProプラン(月額1,150円)の契約したとします。

これで月額がほぼ同等の月額19,858円です(年払いをするなら安くなります)

そうなったときの仕様比較表が下記の通りです。

《公式LINE》vs《ペライチ+MyASP+ChatGPT+Canva》比較表

この表は、公式LINE (月5000通以上送信+チャットProオプション付き)と、その価格と同額程度になるサブスクサービスの組み合わせでできることを比較したものです。

比較項目公式LINE (チャットPro込み)

※月間5000通以上送信時
ペライチ(ビジネス)
+
MyASP (スタンダード)
+
ChatGPT(Plus)
+
Canva(Pro)
1. 月額料金月額19,800円

(スタンダードプラン 16,500円 + チャットProオプション3,300円)
月額19,858円

1) ペライチ ビジネスプラン 4,378円
2)MyASPスタンダードプラン 11,000円
3)ChatGPT Plus 約3,300円(為替で変動
4)Canva 1,180円
(年払いにした場合は合計18,058円)
2. 一斉配信機能◎ありあり
3. メッセージ(メール)通数上限△最大30,000通/月まで基本料金内。
超過で追加費用(例:50,000通まで1通3円など)
ステップLINEは10通まで
◎メール無制限
MyASPはステップメール・一斉配信が無制限で送信可能
4. 顧客管理(タグ付け等)◯あり

チャットProオプション加入でタグ作成300個、1ユーザー30タグまで(無料の場合は5個&1タグだけ)
◎充実
MyASPで顧客データを一元管理タグ無制限、ステップ配信や絞り込み配信もできる
5.画像付きメッセージ送付◯3枚まで可能

公式LINEは3通までメッセージが送れ、3通全部画像にすれば3枚の画像が送れる
◎画像枚数に制限なし
ペライチ及びMyASPではメルマガに画像を自由に設置可能
6.メッセージ下メニュー◎あり

チャット下にリッチメニューを表示
◯製作可能
メール文面に画像を貼り、画像リンクをつけることでメニューを作ることができる
7.クリック分析◯あり

メッセージごとの開封率とクリック率がわかる(ただし20クリック以上必要)
◎あり
・MyASPは開封率測定と、URLごとのクリック率・クリック時間・クリック者が解析できる
・ペライチはメールごとに解析可能(クリック下限なし)
8. チャット履歴保存◯最長5年(チャットProオプション加入時)
未加入は6ヶ月
✗機能なし
※顧客とのやり取りはメーラー側で行うので必要ないとも言える。
9. LP(ランディングページ)作成✗なし◎あり
ペライチは簡単にサイト作成可
独自ドメインも利用可
スキルが必要だがCanvaやMyASPでもLP製作可能
10. 会員サイト機能✗なし◎あり
ペライチで会員専用ページが製作可能。
MyASPはメール連動したステップサイト機能も。
11. 決済機能✗なし◎あり
ペライチ&MyASPに機能搭載
12. 予約機能・カレンダー✗なし◎あり
ペライチに予約機能あり。
自動リマインドメールも送れ、Googleカレンダーと連動可能
13. アフィリエイト機能✗なし◎あり
MyASPで独自アフィリエイトシステムを構築可能。自社商品紹介者を自動で検知(報酬支払は手動)
14.デザイン編集機能✗なし◎あり
Canvaで無制限に製作可能
ペライチにも画像編集機能あり
15.動画編集機能✗なし◎あり
Canvaで無制限に製作可能
16.SNS予約投稿機能✗なし◎あり
Canvaで予約投稿が可能
17. AI文章生成機能✗なしあり
ChatGPTで高精度の文章生成・要約・翻訳など可能
ペライチ・CanvaにもAI文章生成機能あり。
18. AI画像生成機能✗なし◎あり
ChatGPT・Canvaで生成可能
19. AI動画生成機能✗なし◎あり
ChatGPT・Canvaで生成可能
20.AIでのアイデア出し✗なし◎あり
ChatGPTでテキスト&音声で、幅広く相談ができる。
21.AIアシスタント作成✗なし◎GPTs製作可能。
簡単なやり取りで高度な動作が可能となり、販売もできる。
22.凍結リスク✗あり

規約違反やユーザー通報で垢BAN→リスト消滅
◯あり
ただし顧客リストは他社に移動できる。
23. 規約での誘導制限△厳しい

メルマガ登録やセミナー等への直接誘導がグレー化しやすい
◎自由
リスト誘導に制限なし。
24. 総合コメント月19,800円かけても、チャット管理&配信機能が中心。
プラットフォームに依存しやすく、通報・BANリスクが常に付きまとう
合計19,858円で、メール配信無制限・LP作成・会員サイト・AI活用・決済・予約・デザイン制作・動画制作など多機能を利用可能。
(年払いにした場合は合計18,058円)

※ 調査 NATURESALES

同じ金額でこれだけの差が出ると、逆に公式LINEに申し訳ない気持ちになってきますが、月額19,800円払うなら、高性能かついろんなことができる方が良いと思うのは僕だけでしょうか?

しかもこれ、MyASPとペライチのかなり上位版の契約をした上での金額です。

ペライチとCanvaとChatGPTはそもそも無料から使うことできますし、MyASPも月額3,300円から使えます。

つまり不要な機能を減らして価格を下げれば、もっとお値打ちに運用することも可能です。

プラットフォーム依存から抜け出そう

公式LINEはとても便利で、多くのビジネスが利用しているツールです。

しかし、料金プランの改定や機能制限が繰り返される中、依存度を高めすぎると痛い目を見かねません

2023年の無料メッセージ削減→2025年のチャットProオプション導入

顧客情報を公式LINE側に“預ける”リスク

□高額プランを回避するためにはメルマガなど自社で管理できるリストが必要

もしあなたがリストマーケティングに興味があるなら、今こそメルマガ移行を始めませんか?

メールアドレスはあなたのビジネス資産。自分のリストをしっかり保有しておくことが、今後のリスクを回避するカギとなります。



あとがき

料金プランの改定に振り回されるだけではなく、自分でコントロールできるマーケティング基盤を持つことこそが、長期的に安定したビジネスを続ける秘訣です。

「まずはメルマガでリストを育ててみたい」「具体的にどうやってLINEから移行すればいい?」などの疑問がある方は、まずは僕のメルマガにご登録ください。

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