こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。

公式LINEは便利です。だからこそ、公式LINEだけに顧客リストを預けたままにするのは危険です。

LINEヤフーは、2026年10月1日からLINE公式アカウントの追加メッセージ料金を改定します。スタンダードプランの追加メッセージは、月20万通までは1通3.0円、20万通を超える分は1通2.5円、いずれも税別です。公式発表は、LINEヤフー for Businessの「LINE公式アカウント 追加メッセージ料金改定のお知らせ」で確認できます。

問題は、今回の料金改定だけではありません。2023年の無料枠削減、2025年のチャットProオプション導入、2026年10月の追加メッセージ料金改定。約1年半ごとに、配信者側の負担が増える変更が続いています。これは、公式LINEを使うなという話ではなく、LINEだけに依存する設計を見直すタイミングだという話です。

公式LINEとメルマガの役割を分け、短期反応・長期関係・配信コスト・教育コンテンツで移行判断する図解

公式LINEだけに寄せすぎない設計は、公式LINEとメルマガ併用の考え方で整理しています。

2026年10月1日から何が変わるのか

今回の対象は、LINE公式アカウントのスタンダードプランで追加メッセージを送る場合の従量課金です。改定前は、配信数が増えるほど段階的に単価が下がる料金体系でした。2026年10月1日以降は、月20万通までは一律3.0円、20万通を超える分は2.5円になります。

月間追加メッセージ数改定後の単価
20万通まで1通3.0円(税別)
20万通超1通2.5円(税別)

「自分は20万通も送らないから関係ない」と思うかもしれません。ただ、リストは事業が続くほど増えます。僕のメルマガも、月7万から8万通ほど送る状態になっています。独立して13年、リストマーケティングを続けてきた結果です。もし同じ規模を公式LINEだけで運用していたら、料金改定の影響は無視できません。

公式LINEの値上げは、今回が単発ではない

公式LINEの料金まわりは、ここ数年で大きく変わっています。

  • 2023年6月:無料メッセージ通数が大幅に削減
  • 2025年3月:チャットProオプション導入により、一部機能が有料化
  • 2026年10月:追加メッセージ料金が改定

2023年の変更では、無料で送れるメッセージ数が大きく減りました。2025年のチャットProオプションでは、チャット履歴、タグ、ノート、ダウンロードなど、顧客対応に関わる機能の扱いが変わりました。そして2026年は、追加メッセージの料金です。

毎回、値上げの形が違います。月額料金そのものではなく、無料枠、標準機能、従量課金という別々の場所が変わる。だから見落としやすい。でも運用者から見れば、少しずつ逃げ場が狭くなっているように見えます。

本当の問題は、顧客リストを動かしにくいこと

公式LINEの怖さは、料金だけではありません。顧客との接点がLINE上に蓄積されるほど、移行しにくくなることです。

  • 友だちリストを自分の手元にそのまま移せない
  • チャット履歴やタグ運用をLINE内に依存しやすい
  • 他媒体への誘導に気を使う必要がある
  • 通報や規約違反判定による停止リスクがある

もちろん、公式LINEには強みがあります。即時性が高く、個別のやり取りもしやすい。店舗、予約、短期キャンペーン、来店促進には向いています。

ただ、教育コンテンツを届ける、長文で信頼関係を育てる、高額商品や継続サービスの判断材料を渡す、過去の配信を資産化する。こうした用途まで公式LINEだけで背負わせると、コストとリスクが重くなります。

メルマガは、いまだに購入行動につながる媒体です

メルマガは何度も「古い」と言われてきました。僕も15年以上、ずっと言われています。でも、購入行動につながる媒体として見ると、メルマガは今も強いです。

2026年2月に実施されたCuenote FC/ユミルリンク社の調査では、企業の発信をきっかけに商品を買ったことがあるメディアとして、Xが26.4%、LINEが25.0%、メルマガが23.0%でした。LINEとメルマガの差は2ポイントです。

購入きっかけ率が近く、しかもメールアドレスは自分の手元に残せます。配信スタンドを変えることもできます。長期的に関係を育てるなら、メルマガを外す理由はありません。

公式LINEをやめるのではなく、役割を分ける

僕は、公式LINEを全否定しているわけではありません。大事なのは、役割を分けることです。

媒体向いている役割
公式LINE短期告知、個別チャット、予約前後の連絡、来店促進
メルマガ教育コンテンツ、長文の説明、販売導線、顧客リストの資産化
ブログ検索流入、比較検討、長期的な信頼形成

LINEは反応を取りやすい場所。メルマガは関係を育てる場所。ブログは検索され続ける場所。この3つを分けると、料金改定や仕様変更に振り回されにくくなります。

リストマーケティングとは、一度出会った人と関係を育て、必要なタイミングで選ばれる仕組みです。公式LINEだけに頼るのではなく、メールアドレスも取得し、自分で管理できるリストを持つ。この準備をしているかどうかで、次の値上げや仕様変更への耐性が変わります。

2026年10月までに見直すべきこと

  • 公式LINEで月に何通送っているか確認する
  • 友だち数が増えたときの追加メッセージ費用を試算する
  • メルマガ登録導線を用意する
  • LINEで伝える内容と、メルマガで伝える内容を分ける
  • ブログや無料動画など、LINE外の判断材料を整える

値上げ後に慌てて移行するのは大変です。今のうちに、公式LINEを「唯一のリスト」から「接点のひとつ」に変えておくことが重要です。

メルマガとリストマーケティングの基本を確認したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

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