こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。

自分らしく働きたい。でも、頼まれた仕事に「それは僕らしくないので」と答えたら、ただのわがままになってしまうんでしょうか。

僕は住宅営業マン時代、訪問営業が全くできず、手紙でお客様に来ていただく方法に変えました。自分に合わないやり方を、自分の方法に変えた側の人間です。それでも、このやり方は会社に認められていきました。

自分らしさと独りよがりの境界は、自分の中にはありません。相手にどんな負担をかけ、どんな結果を届けられるか。境界線は相手の側にある、と僕は思っています。

ただ、手紙を始めたとき、最初から会社のお金で郵送していたわけではありませんでした。

手紙を自分で届け、来店という結果を示し、少しずつ郵送の相談が通った流れ

訪問営業ができない僕が、最初は郵送しなかった理由

手紙を使って、お客様に来ていただく。 僕はその方法を選んだんですが、最初のうちは、作った手紙を全部自分で届けていました。

手紙でお客様が来てくれるという実績は、まだありませんでした。自分にそれができるという証明もない。当時、手紙で集客するのは住宅営業の王道ではありませんでしたし、今でもそうだと思います。うまくいった事例がない中で郵送を選ぶと、会社の予算を使うことになります。

会社から見れば、自分は訪問したくないから手紙にして、その費用を会社に出させる営業マンです。 実績がないうちにそれをやったら、こう言われる話なんですよね。

「何やってんだ、足を使って働け」

だから、訪問は嫌いだったけど、届けには行った。ピンポンは鳴らさなかったけど。

手紙を届けて、実際にお客様が来てくださるようになった。そこで結果を認めてもらえて、「郵送してもいいですか」というお願いが少しずつ通るようになりました。

自分の方法を試すなら、相手に迷惑をかけないことは絶対だと思います。 僕の場合、それが自分で届けるという形でした。

仕事を頼む側にも、成功させる責任がある

この境界線を考えたきっかけは、SNSで見かけた指原莉乃さんの動画でした。元AKBで、今はプロデューサーとしても活躍されている方です。現役のアイドルにアドバイスをする企画で、「成功しているアイドルの共通点は何ですか」と聞かれた指原さんの答えは、「すかさないこと」でした。

「私っぽくないので」「そういう仕事はやりません」と仕事を選び、それをこだわりにしてしまう。落ちていくアイドルは全員すかしている、という話です。

指原さん自身、AKB時代は何でもやってきた人だと思います。地方のグループに移った時期もありましたが、そこからトップに上り詰めた。その人が言うから、説得力があるんですよね。

これは、アイドルに限った話ではありません。自分らしくやりたいという希望は、頼む側から見るとどう映るのか。

僕自身、相談を受けてアドバイスをすることもあれば、案件を誰かにお願いする側になることもあります。「こうするとうまくいきますよ」とお伝えしたときに、「それは私に合わないので」「そこは私らしくやります」と返ってくると、内心、無理そうだなと思う場面は結構あります。

そう思ったあとの流れは二つです。一つは、その人自身が苦労すること。もう一つは、こちらが「この人はアドバイスしても聞いてもらえない」と判断して、それ以上は言わなくなること。何かチャンスが来ても、うまく取り組んでくれそうな別の人へ渡すことになると思います。

なぜかというと、仕事を振る側にも責任があるからです。

お願いした案件は、成功してもらわないといけない。お願いした相手が自分のやり方を通して仕事をまとめられなかったら、紹介した僕の信頼にも関わります。だから、次の仕事を振れなくなる。そうなると、その人自身もどんどん八方塞がりになっていきます。

ただ、その一方で、自分らしさも大切です。特にAIがこれだけ増えてきた中で、独自性を出さないと厳しい。これは僕自身、よく言っていることです。

だから、こだわりのある人に頼めないかというと、そんなことはありません。自分のやり方で良い結果を出す人だと分かっていれば、そのやり方でお願いしたい。得意なことが分かっていたら、「〇〇さんの強みはそれだと分かっているので、それでお願いします」と、こちらから合わせにいきます。

僕が望んでいるのは、任せた仕事がうまくいくことです。

僕の言ったとおりに進めることは、そのための手段です。目的が達成できるなら、手段は極論問わないんですよね。

一方で、希望を通すたびに相手が調整しなければならず、それに見合う結果も期待できない。相手にとって、めんどくささの方が得られる成果より大きい。そんな状態なら、僕は独りよがりだと思います。

自分らしさか独りよがりかは、自分では決められない。決めるのは相手です。

求められた内容で結果を出し、信頼を得てから得意なやり方を聞いてもらう

先に信頼を得ると、得意なやり方を聞いてもらえる

境界線が相手にあるなら、自分らしく働くには、相手に認めてもらうしかありません。僕が考えているのは、そのための二つの道です。

  • 相手の求める内容で結果を出し、信頼と実力を示す。
  • 相手に迷惑をかけない形で、自分の方法を試す。

先ほどの手紙は、二つ目の道です。 一つ目も、僕はよくやっています。

僕は今、商工会議所や企業に呼ばれてセミナーをする仕事もしています。そのセミナーも、最初は求められた内容をやっていました。 「それは僕やったことがないです」「あまり好きじゃないんですよね」といったことは、言わなかった。

だって、最初は信用がないんだもん。

そもそも「この人はすごい」と思ってもらえないと、「実はこちらの方が得意です」と伝えても、一度その方向で試してみようか、という話にはなりません。信頼がないうちからやりたくないことを並べても、「分かりました」で話が終わってしまいます。

その依頼で結果を出すと「どんな内容が得意なんですか?」という話へ進んでいく。そこで、自分の強みや、やりやすい形を伝えられるようになります。

僕が仲良くさせてもらっている、著書をたくさん出している高橋貴子さんにも、似たお話を聞きました。最初の2冊か3冊ぐらいまでは、出版社の言うとおりに書いたそうです。

高橋さんは自分の世界をしっかり持っている、かなりマイワールドな方です。だから、言われたとおりに書いたというのは、僕からすると結構すごいことなんですよ。 出版業界からまだ何の信頼も得ていない段階で、まず、きちんと書けること、売れることを示す。その実績を重ねた後には、出版時期や表紙についても、自分の希望を伝えて実現できるようになっていると聞いています。

最初の信頼を得るために全力を尽くすことは、絶対に必要です。自分らしさは、その先にあります。

取引先と対等に話せる立場については、実績や仕事の価値から考える話も書いています。 フリーランスの自由な働き方|取引先と対等に話せる立場の作り方

主催者に聞くのは、担当者が押さえるべき条件まで

求められた内容で結果を出す、という話を僕が毎朝やっているライブ配信で話したところ、セミナーを依頼されることがある方から、コメントをいただきました。その方は、主催者が参加者に何を伝えてほしいのかを事前にしっかり聞き、その内容をセミナーに組み込んだそうです。結果は好評で、今後も頼みたいと言っていただいたとのこと。

僕も、主催者への聞き取りは大切にしています。なんなら「基本、言われたとおりにやりますよ」と最初に伝えています。

商工会議所などのセミナーでは、補助金を申請して開催するケースがあります。補助金を受けるために、入れておくキーワードや進行が決まっていて、それありきで組まれているセミナーもあるんです。

また、セミナーの担当者は、その組織のトップとは限りません。 担当者自身が、上の人から、こういうセミナーを開いてほしいと依頼されている場合もあります。

そこで、担当者が押さえなければならない要点を聞いて、担当者がやりやすいようにこちらが準備する。 これは喜んでいただけます。

主催者からよく聞くのが、「長嶺さんは『言われたとおりにやります』とさらっと言いますが、講師の方とその調整ができなくて話がまとまらないことが非常に多いんです」という声です。その調整ができる講師が少ないおかげで、僕に話が回ってくる面もあります。ありがたい限りです。

セミナーを繰り返し依頼してくださる協会もあり、2年ぐらいのお付き合いの中で、毎年セミナーの数が増えている例もあるんですよね。

自分らしく働きたいなら、今の信頼から考える

最終的には、自分らしさを求めて来てくださる方たちとだけ仕事をしたい。自分らしく働きたい方なら、そう思いますよね。僕もそうです。

ただ、仕事は一人で完結するものばかりではありません。仕事を大きくしていくなら、他の人との連携も必要になります。一緒に仕事をしたい相手は、たいてい暇ではありません。その相手に「いいよ」と言ってもらえるだけの実力が、こちらにも要ります。夢のない話に聞こえるかもしれませんが、結局そこなんですよね。

厳しい言い方をすると、「自分らしく」と言える権利が今の自分にあるかどうか。そこは甘く見ない方がいい。

相手に合わせるのも面倒だから全部自分で決めたい、という場合には、セミナーを自主開催するように、場から自分で用意する道もあります。ただ、それはそれで茨の道だと思っています。

「それは僕らしくないので」と答えることがわがままかどうかを決めるのは、自分ではなく相手です。今の自分は、まだ実力を示せていない段階なのか。それとも、相手に迷惑をかけずに自分の方法を試せる段階なのか。まずそこを見ながら、進めていってください。


コンテンツ制作について
この記事は、長嶺圭一郎自身の対話・取材・実体験・調査をもとに制作しています。AIは構成や表現の補助に活用し、最終判断と責任は長嶺圭一郎が担います。

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