SNSを更新する。
ブログを書く。
動画を出す。
無料セミナーを開く。
新しいツールが出たら試す。

どれも入口としては機能します。

ただ、一人で仕事をしている人が、ずっと新しい入口を作り続けるのは、かなりエネルギーを使います。

そこで見直したいのが、紹介マーケティングです。

紹介というと、既存のお客様から誰かを紹介してもらう形を思い浮かべる人が多いかもしれません。

今回見直したいのは、その先です。紹介の入口は、お客様だけではありません。

近しい業種の人。
同じお客様に別の価値を届けている人。
信頼できる事業者。

こうした相手と、お互いにメリットのある共生関係を作ると、自力集客だけでは届かなかった人とつながれるようになります。

【この記事の要点】

  • 自力集客だけで走り続けると消耗しやすい
  • 紹介マーケティングは、既存顧客だけでなく近しい業種との関係からも広げられる
  • 共生関係は、相手からもらうことだけを考えると成立しない
  • 相手、お客様、自分の三者にメリットがある時、紹介は自然に起きやすくなる

紹介マーケティングは一番省エネな集客導線

マーケティングの中で、一番エネルギーを使うのは新規集客だと思っています。

まだ自分のことを知らない人に見つけてもらう。
興味を持ってもらう。
信頼してもらう。
申し込んでもらう。

この流れをゼロから作るのは、やっぱり大変です。

一方で、紹介は少し違います。

紹介は、自分以外の誰かが信頼の一部を先に渡してくれている状態です。

必ず成約するわけではありませんが、まったく知らない状態から出会うより、話は進みやすくなります。

だから紹介は、集客活動の中でもかなり省エネです。

しかも、成約率も高くなりやすい。

SNSもブログも広告も、入口として機能します。

そのうえで、自力集客に疲れているなら、紹介導線を増やせないかは一度見直した方がいいと思います。

紹介はお客様からだけ生まれるわけではない

紹介というと、購入者さんや既存のお客様から紹介してもらう形を思い浮かべる人が多いと思います。

ここは、紹介の土台になります。

納品後も関係を切らさない。
メルマガやコミュニティでつながり続ける。
紹介してほしいと伝えられる状態を作る。

こうした設計は、リストマーケティングと相性がいいです。

以前の記事でも、納品後の関係を切らさないことが紹介の土台になると書きました。既存顧客からの紹介導線を整えたい方は、こちらも参考になると思います。

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ただ、今回お伝えしたいのは、その次です。

紹介口は、お客様だけではありません。

同じお客様に関わっている別の事業者。
自分の商品とは競合しないけれど、お客様の悩みの前後に関わっている人。
価値観が近くて、お互いのお客様を安心して紹介できる人。

そういう相手とつながれると、紹介の入口はかなり広がります。

共生関係は、お願い営業とは違う

ここで注意したいのは、紹介してくれる人とつながりたい、という発想だけで動かないことです。

誰か紹介してください。
お客さんいませんか。
私の商品を広めてください。

これでは、ただのお願い営業になってしまいます。

共生関係というのは、自分だけが得をする関係ではありません。

相手にもメリットがある。
相手のお客様にも価値がある。
自分のお客様にも良い選択肢が増える。

この3つが重なって、ようやく長く続く紹介導線になります。

たとえば、歯医者さんと別の商品を扱う事業者が組むケースを考えてみてください。

歯医者さんのお客様にとって、その商品が本当に役立つ。
歯医者さんにも紹介する理由がある。
紹介された側も新規集客が楽になる。

こうなれば、関係は成立しやすいです。

逆に、こちらの都合だけで紹介をお願いしているなら続きません。

紹介マーケティングは、人脈を利用することではありません。お互いの価値をつなぐことです。

住宅営業時代に学んだ、不動産屋さんとの相互紹介

僕が住宅営業をしていた頃、不動産屋さんとの関係はとても大きかったです。

家を建てたいけれど土地がない人が、住宅会社側に来ることがあります。

一方で、不動産屋さんのところには、土地は決まりそうだけれど建物をどうするか迷っている人が来ます。

この2つは、うまくかみ合うんです。

住宅会社側は、土地を探しているお客様を不動産屋さんにつなげる。

不動産屋さん側は、建物をどうするか迷っているお客様を住宅会社につなげる。

ただし、ここでも大切なのは、こちらがもらうだけではなかったということです。

僕は、自分の会社で家を建ててもらえるか分からないお客様も、不動産屋さんにつないでいました。

木造ではなく鉄筋の家が建てたい人。
北欧風の家が建てたい人。
ログハウスが建てたい人。
予算や要望の関係で、自社の商品とは合わない人。

こういうお客様は、僕の成績にはならないかもしれません。むしろ、話を聞いてつなぐ分だけ手間はかかります。

でも、そのお客様にとっては、土地探しが進むかもしれない。

不動産屋さんにとっても、お客様を紹介してもらえる。

そして、あとから不動産屋さんが、別のお客様をこちらにつないでくれることがある。

単体で見ると損に見える動きが、長い目で見ると信頼になります。

この信頼が、紹介を生むんです。

業種の相性だけでは、共生関係は作れない

ここまで聞くと、相性の良い業種と組めばいいのかと思うかもしれません。

でも、そんなに単純ではありません。

住宅会社と不動産屋さんは、理屈上は相性がいいです。

それでも、本当に紹介し合える関係になった不動産屋さんは、ごく一部でした。

顔を出していた不動産屋さんはたくさんありました。10社、20社どころではなかったかもしれません。

でも、深く信頼して紹介し合えたのは、たった数社です。

共生関係は、業種の組み合わせだけで自動的に成立するわけではありません。

相手のお客様を大事にできるか。
紹介した先で雑な対応をされないか。
仕事の価値観が合うか。
お互いにリスペクトがあるか。

ここが合わないと、紹介はむしろ怖くなります。

紹介というのは、自分の信頼を相手に預ける行為でもあります。だからこそ、誰でもいいわけではないんです。

自分の商品を売らない方が、お客様の役に立てる時がある

共生関係の良さは、集客が楽になることだけではありません。

自分の商品が合わない人にも、役に立てるようになることです。

営業をしていると、こういう場面があります。

この人の希望を聞く限り、正直うちの商品より別の会社の方が合っている。

でも、自社の商品を扱っている以上、自社の商品を提案しないといけない。

これはけっこう苦しいです。

特に、売り込みが苦手な人や、自分のエゴを押し付けることに罪悪感を持ちやすい人にとっては、かなりしんどい構造だと思います。

でも、信頼できる紹介先があると変わります。

この人には、自分の商品よりあの人のサービスの方が合っている。

そう思った時に、安心してつなげられる。

その場では自分の売上にならないかもしれません。でも、お客様の信頼には応えられます。

そして、その信頼が別の形で返ってくることがあります。

これが、僕の考える自然体の紹介マーケティングです。

売り込むのではなく、目の前の人にとって一番良い選択肢を考える。

自分で抱えきれない価値は、信頼できる人と一緒に届ける。

この感覚があると、紹介はかなり健全になります。

リストマーケティングは紹介の土台になる

ここで、リストマーケティングの話にもつながります。

紹介を増やしたいなら、関係を切らさないことが大切です。

一度購入してくれた人。
過去に相談してくれた人。
無料セミナーに参加してくれた人。

こうした人たちと、継続的につながれる導線があるかどうか。

ここが紹介の土台になります。

SNSだけでつながっていると、アルゴリズムやタイミングに左右されます。相手が見てくれるとは限りません。

でも、メルマガなどでリストとしてつながっていれば、こちらから案内できます。紹介してほしいと伝えることもできますし、近しい業種の方と一緒に企画したものを届けることもできます。

リストマーケティングの基本を整理したい方は、こちらの記事も読んでみてください。紹介導線を作る前提として、なぜ顧客リストを持つ必要があるのかがつかみやすくなります。

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共生関係は、すぐに作れなくていい

ここまで読んで、ちょっと面倒だなと思った人もいるかもしれません。

正直、面倒です。

共生関係は、今日声をかけて明日できるものではありません。

相手の仕事を知る。
相手の価値観を知る。
自分も相手の役に立つ。
小さなやり取りを重ねる。
紹介しても大丈夫だと思える信頼を作る。

この時間が必要です。

僕自身も、パートナー選びでは何度も失敗してきました。

組んでみたけれど、仕事がずっと憂鬱だったこともあります。自分だけが損な役回りになっているように感じたこともあります。

だから、誰とでも組みましょうとは言いません。

ただ、自力集客に疲れているなら、長期的に育てる価値はあります。

ガンガン前に出て目立つ集客が得意ではない人ほど、こういう関係性から生まれる紹介導線の方が合うことがあります。

今日からできる小さな見直し

いきなり紹介パートナーを探しに行く必要はありません。

まずは、自分のお客様が自分の商品以外で困りやすいことを書き出してみてください。

たとえば、あなたがデザイナーなら、文章や集客導線で困っているお客様がいるかもしれません。

あなたがコンサルタントなら、LP制作や広告運用で困っているお客様がいるかもしれません。

あなたが整体師なら、運動指導や栄養相談で困っているお客様がいるかもしれません。

その悩みに対して、安心して紹介できる人はいるでしょうか。

逆に、その人のお客様があなたに相談したくなる場面はあるでしょうか。

この接点を探すだけでも、紹介マーケティングの見え方は変わります。

大事なのは、いきなりお願いしないことです。

まずは相手を知る。
相手の役に立つ。
相手のお客様を大事にする。

その積み重ねの先に、紹介が自然に起きる関係があります。

まとめ

SNSやブログなどの自力集客は、入口を増やすうえで欠かせません。

とはいえ、自力集客だけで走り続ける必要はありません。

紹介マーケティングには、既存のお客様から紹介してもらう導線もありますし、近しい業種との共生関係から紹介が生まれる導線もあります。

ただし、共生関係はお願い営業ではありません。

相手にとってのメリット。
相手のお客様にとっての価値。
自分のお客様にとっての良い選択肢。

この3つが重なった時、紹介は自然に起きやすくなります。

育つまでに時間がかかりますし、合わない相手と組んで失敗することもあります。

それでも一度育つと、自力集客だけでは届かなかった人と出会えるようになります。

自力集客に疲れている人ほど、今日から少しだけ、自分の周りにいる信頼できる人や近しい業種を見直してみてください。

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