メルマガを始めたいと思ったとき、多くの人が最初に悩むのは配信スタンドです。

マイスピーがいいのか。オレンジメールがいいのか。無料ツールで足りるのか。LINEだけでもいいのか。法律は大丈夫なのか。

その不安は、とても自然です。僕も、何かを始める前に「抜け漏れがあったら嫌だな」と考えるタイプなので、気持ちはかなり分かります。

ただ、最初に見る場所を間違えると、メルマガはなかなか始まりません。

メルマガを始める前に決めるべきなのは、配信スタンド名ではなく、誰に、なぜ登録してもらい、登録直後に何を届けるかです。

メルマガを始める前に、誰に届けるか、なぜ登録するか、最初に何を届けるかを整理する図解
配信スタンドを決める前に、まず入口の約束を整えます。

最初に決めるのは、配信スタンドではありません

メルマガを始めようとすると、いきなりツール比較に入ってしまう人がいます。

  • どの配信スタンドがいいのか
  • ステップメールを何通作るべきか
  • 無料プレゼントはPDFがいいのか動画がいいのか
  • AIでどこまで自動化できるのか

もちろん、どれも大事です。でも、ここから入ると止まりやすい。

なぜなら、ツールや形式は「何を届けるか」が決まってから選ぶものだからです。入口の約束が決まっていない状態で配信スタンドだけ選んでも、登録フォームに何を書くのか、最初の1通で何を伝えるのか、毎回どんな話を届けるのかが決まりません。

僕が初心者の方にいつも言いたいのは、メルマガはもっと簡単に考えていい、ということです。

最初から完璧なステップメールを作る必要はありません。メルマガ専用の高度な文章を書こうとしなくても大丈夫です。まずは、登録してくれた人に「この人の発信を受け取ってよかった」と思ってもらう入口を作る。そこから始めれば十分です。

僕が先に見るのは、配信スタンドではありません

メルマガは、配信スタンドを契約した瞬間に始まるわけではありません。登録してくれた人に「何を受け取れるのか」が伝わって、最初の1通で安心してもらえて、ようやく関係が始まります。だから僕は、ツール名より先に入口の約束を見るようにしています。

メルマガを始める前の必須チェックは3つです

最初に確認したいのは、次の3つです。

1. 誰に届けるか

「誰でもいいから登録してほしい」では、メルマガは書きづらくなります。

たとえば、同じリストマーケティングでも、読者が「これからメルマガを始めたい人」なのか、「すでに登録者はいるけれど書けなくなっている人」なのか、「LINEだけに依存するのが不安な人」なのかで、届けるべき内容は変わります。

ここが曖昧なままだと、毎回「何を書けばいいんだろう」と止まります。逆に、誰に届けるかが決まっていると、読者の悩みから逆算できます。

2. なぜ登録するか

読者は、メールアドレスを軽い気持ちでは渡しません。

だから、登録フォームには「メルマガに登録してください」だけでは弱いです。読者から見ると、登録する理由が必要です。

無料プレゼントは、そのためにあります。ただし、豪華に見せればいいわけではありません。大事なのは、読者の困りごとと、あなたがこれから届けたい発信がつながっていることです。

無料プレゼントだけ受け取られて終わるものではなく、「この人の話、もう少し受け取りたい」と思ってもらえる入口にする。ここを外すと、登録者は増えても関係が育ちません。

3. 最初に何を届けるか

登録直後の1通目は、思っている以上に大事です。

ここでやることは、いきなり売ることではありません。登録してくれたお礼、受け取れるものの説明、これからどんなメールが届くのか、必要なら無料プレゼントの受け取り方。このあたりを丁寧に伝えます。

最初の1通で「知らない人から急に売り込みが来た」と感じられたら、その後のメールは読まれにくくなります。逆に、「あ、この人はちゃんと順番に届けてくれるんだ」と思ってもらえると、その後の関係が作りやすくなります。

登録される入口は、この順番で作ります

実務では、次の順番で考えると迷いにくいです。

困りごと、無料プレゼント、登録フォーム、最初の1通でメルマガ登録導線を作る流れの図解
困りごとから逆算して、無料プレゼント、登録フォーム、最初の1通へつなげます。
  1. 読者の困りごとを1つ決める
  2. その困りごとに対する無料プレゼントを用意する
  3. 登録フォームで「何が届くか」を明確にする
  4. 登録直後の1通目で約束を確認する

この4つがあれば、メルマガは始められます。

ステップメールを10通作るのは、その後でいいです。AIで毎回の配信を効率化するのも、その後でいいです。最初から大きな仕組みにしようとすると、仕組みを作ることが目的になって、読者との関係が置き去りになります。

メルマガが続かない人は、文章力がないのではなく、入口の約束が曖昧なまま始めていることが多いです。誰に何を届けるかが決まっていないから、毎回の配信が重くなる。ここは先にほどいておきましょう。

配信内容で止まりやすい方は、メルマガが書けない時の処方箋も合わせて読むと、次に何を書くかを決めやすくなります。

登録される入口を、動画で順番に確認したい方へ

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法律と信頼のチェックも、後回しにはできません

ここまで入口の話をしてきましたが、法律や配信設定を軽く見ていいわけではありません。

広告宣伝メールにあたるメルマガを送る場合、特定電子メール法の基本は必ず押さえる必要があります。細かい判断が必要なケースは専門家や公式情報を確認してほしいですが、最低限、次の項目は外せません。

メルマガ配信で同意、送信者明記、配信停止、同意記録、届く設定を確認する図解
法律と配信設定は、読者との信頼を守るための土台です。

同意を得てから送る

原則として、広告宣伝メールは事前の同意を得てから送ります。名刺交換をした、SNSでつながっている、セミナーで会った、というだけで一方的に営業メールを送り続けるのは危険です。

登録フォームでは、「メールマガジンを配信すること」「案内やお知らせが届くこと」「いつでも配信停止できること」を分かりやすく書いておきます。

送信者情報と配信停止方法を明記する

メール本文には、送信者の氏名または名称、住所、問い合わせ先、配信停止の方法を入れます。配信停止リンクは、読者が探さないと見つからない場所ではなく、すぐ分かる場所に置きます。

ここは「解除されたくないから目立たせない」ではありません。解除したい人がすぐ解除できる状態にしておく方が、長期的には信頼を守れます。

同意の記録を残す

いつ、どのフォームから、どのメールアドレスで登録されたのか。こうした同意の記録は、配信システム側で残ることが多いです。ただし、残っているはずで終わらせず、自分が使う配信スタンドで確認しておきましょう。

ダブルオプトインは法的に必須とは限りませんが、入力ミスやなりすまし登録を防ぎやすくなります。リストの質を守る意味でも、僕はかなり前向きに見ています。

参考として、特定電子メール法の基本は迷惑メール相談センターの解説e-Gov法令検索で確認できます。

届く設定も、いまは重要です

もう1つ、今のメルマガでは「送ったら届く」と考えない方がいいです。

特に独自ドメインでメールを送るなら、SPF、DKIM、DMARCといった送信ドメイン認証を確認します。大量配信者向けの要件として語られることが多いですが、小さな事業でも、最初から整えておくに越したことはありません。

ここは難しければ、配信スタンドのマニュアル通りに設定するか、詳しい人に一度見てもらってください。本文を頑張って書いても、迷惑メールフォルダに入り続けたら読者との関係は育ちにくいです。

GmailやYahoo!の送信者向け要件も、認証、迷惑メール率、解除のしやすさを重視しています。最新の実務要件は、Googleの送信者ガイドラインYahoo Sender Hubで確認できます。

AIや自動化は、入口が決まってからでいい

AIを使えば、メルマガの下書き、ステップメールの整理、無料プレゼントの案出しはかなり楽になります。

ただし、AIは材料がないと一般論を返します。

誰に届けるのか。読者は何に困っているのか。あなたは何を大切にしているのか。どんな人には来てほしいのか。どんな売り方はしたくないのか。こうした判断軸がないままAIに任せると、理屈は通っているけれど、人間が読みたくない文章になりやすいです。

AIは部下です。上司であるこちらが方向を決めてから使う。メルマガでも同じです。

AIを使った発信の仕組み化まで進めたい方は、AI時代のリストマーケティング設計も参考にしてください。

まとめ:始める前に、入口の約束を決めてください

メルマガを始める前の必須チェックは、難しいものではありません。

  • 誰に届けるか
  • なぜ登録してもらうか
  • 最初に何を届けるか
  • 同意、送信者情報、配信停止、同意記録を整えるか
  • SPF、DKIM、DMARCなどの届く設定を確認するか

この順番で見れば、配信スタンド選びも、無料プレゼント作りも、ステップメール作りもかなり楽になります。

リストマーケティング全体の考え方から確認したい方は、先にリストマーケティングとは?売り込まずに選ばれる仕組みを読んでください。関連記事を順番に読みたい方は、リストマーケティングのハブページから入ると迷いにくいです。

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