こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
新しい仕事を頼まれたとき、内心では不安なのに、何と答えればいいか迷うことがあります。
「できるかわかりませんが、それでもよろしいですか」
正直な言葉です。ところが、この一言で終えると、お客様へ不安だけを渡し、自分にも逃げ道を作ってしまいます。
僕は基本的にネガティブです。心の中の感情はそのままにして、口にする言葉と書く言葉だけを意識して変えてきました。
なぜ、心ではなく言葉のほうを変えるのか。人は、自分の口から出した言葉に、それが本音であろうが本音じゃなかろうが、影響を受けるからです。
有名な話ですが、敵国の捕虜になった兵士が、拷問を受けたわけでもなく、ただ敵国を賞賛する言葉を読み上げさせられ続けただけで、返還されて帰ってきたときには、その国を本気で賞賛する人間に変わっていた、という例があります。
洗脳の方法としていちばん簡単で効果的なのが、その方向の言葉を本人に言わせ続けることなんです。裏を返せば、自分が毎日口にしている言葉は、自分を同じ方向へ連れていきます。
ネガティブな言葉は、事実を隠さず、意思と次の行動が伝わる形へ言い換えます。

謝罪が必要でない場面では、すいませんをありがとうへ変える
日常的に「すいません」と言っていないでしょうか。
謝ることはいいことです。謝るべき場面では、きちんと謝る必要があります。
一方で、相手が親切にしてくれた場面まで、反射的に「すいません」で返している人もいます。
そんなときは、「すいません」と言いかけたところで、「ありがとうございます」に変えます。
言おうとした言葉を踏みとどまるだけではなく、言い方を変えて出していく。これを心がけるだけで、かなりいろんなことが前向きに考えられるようになります。
できるかわかりませんで終えると、責任まで手放しやすい
ビジネスをやっていれば、お客様がいます。自分だけで完結しない世界でやっている以上、こちらの細かいスタンスも、この人のこういうところは素敵だな、というところも、出している言葉で判断されています。
サービスを提供していて思うのは、もう商品の価値は二の次だ、ということです。誰がそれを紹介しているのか。その誰かの部分で、人は集まり、購入もします。
だから僕は、自分が専門としている分野では、基本的にネガティブな発言をしないと決めています。
そのうえで、新しい挑戦には不安がつきものです。少なくとも僕は、やったことのない仕事を前にすれば不安になります。
その不安をそのままお客様へ渡して、「できるかわかりません。それでもよろしいですか」と言うと、先に合格ラインを下げられます。
相手から了承をもらえば、うまくいかなくても、最初に断りましたよね、と考えやすくなる。僕は、そこが一番よくないと思っています。
自分のいけるラインを後ろへ押しつけることを、正当化してしまっているからです。繰り返されると常態化しますし、責任を負っていないので、その仕事へのコミットもしにくくなります。お客様は、お願いするからには頑張ってほしいと思っているはずです。
僕なら、不安があるときも、次のように事実と意思を伝えます。
正直、過去にやったことはありません。ご信頼いただけるなら、チャレンジさせてください。うまく進められるように、やり切ります。
未経験という事実は変えていません。
そのうえで、挑戦したい意思と、結果へ向き合う姿勢を一緒に伝えています。
「お任せください」は、お客様へ不安だけを渡さず、仕事を引き受けた自分が次の行動へ進むための言葉です。
事実を残したまま、ポジティブに伝える
嘘をつけとは言いません。自分を無理にごまかす必要もありません。そのうえで、ポジティブな伝え方を心がけます。
さきほどの伝え方でも、過去にやったことがないという事実は、一つも消していません。消しているのは、責任から降りる部分だけです。
こういう言葉を積み重ねていくと、専門家としてのマインドも一緒に積み上がっていきます。マインドは、教えられて出来上がるものではなくて、積み上げていくものだからです。
そしてそれが、仕事に対して責任を持ってやっている人間像にもつながっていきます。

言い回しが出てこないときは、AIに正直な条件を渡す
とっさに言葉が出てこない場面に備えて、僕は話す前に言い回しを考え、必要ならシミュレーションしています。
みんな、ぶっつけ本番であたふたするんです。どうしよう、と頭が真っ白になったと言って。事前に考えておいたり、シミュレーションしておくと、そこはある程度、自分でうまく回せるようになってきます。とっさにできないと思うのなら、練習してください。
言葉が見つからないときは、AIへ相談してもかまいません。たとえば、次のように条件を渡します。
嘘はつきたくありません。誠実に話しながら、ネガティブな形で終わらない言い方を考えてください。
文章の場合は、もっと簡単です。そもそも考えながら打つことができるので、考えて打ってください。マイナスの言葉で終わらせない。汗マークで終わらせない。毎回毎回ネガティブなことばかり書いていないか、気をつける。
全くネガティブなことを書くなとは言いません。ただ、書くにしても10回に1回か、全体の10分の1くらいにしましょう。
汗マークは、使うなとは言いません。僕も使います。ただ、何かにつけて汗マークという人がたくさんいますので。あれは本当に問題だなと思います。
同じ状況でも、説明の仕方で受け取り方は変わる
昨日、僕は26人分、約13キロの肉を焼きました。台風の影響で風が強く、バーベキューは室内開催になりました。
屋外でやっていたら、紙皿が吹っ飛んで大変なことになっていたと思います。それでも、参加される皆さんから見れば、室内と聞いた時点で、残念だな、屋外のほうが雰囲気あっただろうな、と受け取られていたはずです。
そこで僕は、こう説明しました。
僕が得意としているアメリカンスタイルのバーベキューは、焼く人が朝から焼き始めて1日かけて焼き上げ、その肉をダイニングへ運んで家族で切り分けて食べるホームパーティーです。肉を焼きながらその場で食べるほうが、むしろ日本的なやり方で、大元のアメリカンバーベキューからはずれています。だから、この室内開催こそ本来の姿なんですよ、と。
そうしたら皆さん、これがむしろ本番なんだ、今やっていることこそ本場のバーベキューを体験しているんだ、となって、目を輝かせていらっしゃいました。
これは、ポジティブに言い換えるところから一歩踏み込んで、論理的なところで理屈を通しています。バーベキューの知識自体は、僕がもともとバーベキューの勉強をするときに得たものです。
こういう言い回しも、AIに聞くと出してくれます。今の状況をポジティブに変換するための言い回しだったり、実はそれが正しい方向だった、実は論理として通っていた、という話だったり。
まずは、言ってしまったことに気づけばいい
言葉の癖は、いきなり全部変えられません。
最初は、ネガティブな言葉を言った直後に、今の言い方は相手へ不安だけを渡していたな、と気づくだけで十分です。
気づく回数が増えると、言う前に察知できるようになります。その瞬間に、事実を残したまま、意思と次の行動を足します。
ネガティブを消そうとするというよりは、これを繰り返していくうちに、そのうちどんどん和らいでいきます。プラスの言葉を言っていると、結果的に、勝手にプラスになっていくからです。
結局、どんなに技術を持っていても、どんなに準備をしても、口から出すときにマイナスの印象を与える出し方をしていたら、良いものを作っていても伝わりません。もったいないです。印象は、本当に大切です。
コンテンツ制作について この記事は、長嶺圭一郎自身の対話・取材・実体験・調査をもとに制作しています。AIは構成や表現の補助に活用し、最終判断と責任は長嶺圭一郎が担います。
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