こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
AIでLPを作れる時代になりました。見出しも、構成も、セールス文面も、かなり短時間で形になります。
ただ、僕はAIにLPを作ってもらって、壁打ちが発生しなかったことは一度もありません。
AIでLPを作るときの仕上げは、文章を整えることではなく、相手がまだ知らない前提まで降りて、分かる言葉と納得できる順番に直すことです。
AIは70点から80点のたたき台を早く出してくれます。これは本当にありがたいことです。昔なら何時間もかかっていたLPの骨組みが、かなり短い時間で出てきますから。
でも、たたき台が早く出ることと、そのまま公開していいことは別です。僕がAIで作ったLPやセールス文章を見るときは、文章のきれいさより先に、相手の前提まで降りているかを確認します。
AIでLP作成をすると、なぜ「正しいのに響かない文章」になるのか
AIが作る文章は、かなり正しいです。
見出しの形も整っています。ベネフィットも書いてくれます。CTAも置いてくれます。セールスページらしい流れにもしてくれます。
ただ、細かく見ると、よく起きるズレがあります。
- 正論ばかりぶつけている
- 同じ結論を何度も繰り返している
- 売り手側の主張が押し付けがましい
- お客様が最初から理解している前提で書いている
言っていることは間違っていない。でも、読んだ人の気持ちが動かない。こういう文章になりやすいんです。
僕はよく、AIは「わからない人の気持ち」が苦手だと感じます。AIはこちらと壁打ちしているので、こちら側の前提に寄ってきます。僕がリストマーケティングを分かっているから、AIも相手がリストマーケティングを分かっている前提で書いてしまうんです。
でも、実際にLPを見る人は違います。初めてそのサービスを知る人もいます。専門用語に慣れていない人もいます。そもそも、そのサービスが何をするものなのか知らない人もいます。
LP文章のチェックは、子育てのように「相手の高さまで降りる」
僕は昔から、セールスは子育てのように考えると分かりやすいと話しています。
もちろん、お客様を子ども扱いするという意味ではありません。ここは誤解しないでください。
大事なのは、子どもに何かを伝えるときの姿勢です。
小学校低学年くらいの子に何かを伝えるとき、上から一方的に正論をぶつけても伝わりません。ちゃんとしゃがんで、視線の高さを合わせます。まず、その子が何を思っているのか聞きます。何が起きたのか、どうしてそうしたのかを聞きます。
そのうえで、でもこれはこうした方がよかったよね、と伝える。
僕は自分の子どもはいませんが、少年団のリーダーや指導者を中学生から大学卒業まで、ざっくり10年ほどやっていました。子どもに何かを伝える場面はかなり多かったんです。
その経験から見ても、相手の主張を聞かずに、こちらの正論だけをぶつけても納得してもらえません。
これはLPやセールス文章でも同じです。
AIで作ったLPを見るときの7つのチェック項目
AIが作ったLPやセールス文章を確認するときは、次の7つを見てください。
1. 押し付けがましくなっていないか
「あなたはこれをやるべきです」「今すぐ申し込むべきです」のように、相手の気持ちを置いたまま結論だけを迫っていないか見ます。
正しいことでも、こちらの都合だけで言うと押し付けになります。AIにチェックを頼むときも、「押し付けがましい表現がないか見てください」と聞くと、かなり見つけやすくなります。
2. 正論だけで動かそうとしていないか
人は感情で動きます。ただ、感情だけでは不安になるので、その後に理屈を求めます。
この順番を逆にして、最初から正論だけを並べても、人は動きにくいです。無料プレゼントならベネフィットだけで動くこともありますが、有料商品では、感情の後に納得できる理屈が必要になります。
3. 相手がまだ知らない前提まで降りているか
たとえば、AIがLPにこう書いたとします。
テコリスはAIツールの使い方を覚えるだけの講座ではありません。
一見、自然なコピーに見えます。でも、初めて見る人からすると、そもそもテコリスが何なのか分かりません。
テコリスがAIツールを扱う講座だと知らない人に、「AIツールの使い方を覚えるだけの講座ではありません」と言っても、これは何の話だろう、と止まってしまいます。
LPの途中で「これは何のこと?」と思わせたら、その時点でかなり危ないです。
4. 専門用語をお客様の言葉に翻訳しているか
LP、CV、コンバージョン、CTA、導線、リスト。僕たちが当たり前に使う言葉でも、相手には分からないことがあります。
LPなら「ご案内ページ」。CTAなら「押してほしいボタン」や「次に取ってほしい行動」。導線なら「次の行動の流れ」。リストなら「お客様と直接つながる連絡先」。
このように、相手が普段使う言葉へ翻訳します。
5. 相手の反応を見る余白があるか
LPやメルマガで、ずっとこちらが一方的に話していないかを見ます。
「こういう経験ありませんか?」「ここで一度、自分の案内文を思い出してみてください」のように、相手が自分のこととして考える余白があると、文章は対話に近づきます。
6. 小さな約束を守っているか
プレゼントを渡すと言われて返信したら、別の公式LINE登録を求められる。そこへ登録したら、今度は無料セミナー参加が必要になる。無料セミナーだと思ったら、実際は個別相談だった。
こういう流れは、受け取る側からすると「話が違う」と感じます。
信頼は、大きな約束より小さな約束で削られることがあります。LPや案内文では、言ったことをちゃんと回収しているかを見てください。
7. 恐怖や圧で従わせようとしていないか
期限を切ることは大切です。オファーには期限が必要です。
ただ、期限を切ることと、恐怖で従わせることは違います。「今すぐ動かないと大変なことになります」のように、相手を追い込む表現になっていないか見ます。
こちらの都合で圧をかけるのではなく、相手が判断しやすいように期限や条件を示す。この違いが大切です。
AIは部下のようにたたき台を作る。最後は人間が相手目線で見る
AIにLPを作ってもらうこと自体は、これからますます当たり前になると思います。
ただし、AIが作った文章をそのまま信じるのではなく、管理職のような立ち位置で見ていく必要があります。
この見出しは相手に伝わるか。この言葉は分かるか。この順番で納得できるか。この表現は押し付けに見えないか。
AIが作った文章を、人間が相手の前提で育てる。
この感覚を持つだけで、AIで作るLPやセールス文章の質はかなり変わります。
自然体で売れる案内文については、こちらの記事でも詳しく書いています。
セールスが苦手な方が、売り込み感を減らしながら成果を出す考え方はこちらも参考になります。
僕自身のリストマーケティングやAI活用の背景は、プロフィールにもまとめています。
まとめ
AIでLP作成をするとき、一番大事なのは、AIにどれだけきれいな文章を書かせるかではありません。
AIが作った文章を見て、「相手はこの前提を知っているかな?」「この言葉は分かるかな?」「この順番で納得できるかな?」と確認することです。
正しいことを言うだけでは、人は動きません。
相手の高さまで降りて、分かる言葉で、納得できる順番にする。
AI時代のLP作成では、この人間側の監修力がますます大切になっていくと思います。
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