こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
僕がAIエージェントと一緒に進めている仕事の中には、通常なら1時間半ほどで終わるものがあります。
ところが、その仕事が最大13時間ほどかかるようになりました。
便利にするためにAIへ改善を任せた結果、システム全体の動きが重くなってしまったんです。
きっかけは、ClaudeのFable5を期間限定で使えると知ったことでした。高性能だと言われていたFable5を今のうちに使い倒したい。そう焦った僕は、運用中のシステムをすべて見せ、改善できるところを探して、そのまま直してほしいと頼みました。
僕は、自分で検証して、うまくいった方法だけを伝えるという発信スタンスです。ところが今回は、Fable5を使える期間が限られていることに焦り、自分のシステムを大急ぎで実装してしまいました。
期間限定という焦りから、システム全体の確認と修正をAIへ任せた。これが今回の失敗の始まりでした。
1時間半の仕事が最大13時間になった
僕は、もともと自分で進めていた仕事をAIへ渡し、自分がやっていた通りに動いてもらう仕組みを作ってきました。
仕組みが整ってからは、一言、二言伝えれば、一連の仕事を進めてくれる状態になっていました。その中で、通常は1時間半ほどだった仕事が、ある改修を境に最大13時間ほどかかるようになったんです。
1時間半が、最大13時間。
今はほぼ復旧しています。ただ、原因を特定して戻すまでの1週間ほどは、本当に大変でした。
期間限定のClaude Fable5に焦ってしまった
当時のFable5は、通常のサブスクリプションで使える期間が数日間に限られ、その後も使うには追加料金が必要になると言われていました。
今のうちに使わなければもったいない。しかも高性能なら、自分のシステム全体を見てもらえば、もっと良くなるかもしれない。
そこで僕は、Fable5へこう頼みました。
運用中のシステムをすべて見て、改善できるところ、もっと良くできるところがあるか確認し、そのまま直してほしい。
改善案を出してもらうだけではありません。システム全体の確認と修正をまとめて任せました。
ここから、僕の仕組みは一気に崩れました。
しかも、ほぼ同じ時期にGPT側の更新も重なりました。仕事が遅くなった原因がFable5へ任せた改修なのか、GPT側の変化なのか、両方なのか。原因の特定が難しくなったんです。
細かなチェックが増え、広い確認がやり直された
改修後のシステムでは、すべての動作に細かなチェックが入るようになっていました。

確認そのものが悪いわけではありません。問題は、チェックが細かくなりすぎたことでした。
- 動作のたびに細かなチェックが入る
- 1つのチェックでエラーが出る
- 広い範囲の確認がやり直される
- 仕事全体がなかなか前へ進まない
この連鎖によって、通常なら1時間半ほどだった仕事が最大13時間ほどまで膨らみました。
AIは真面目に確認しているのに、その確認が仕事を止めていたんです。
AIエージェントは、便利だからこそ影響も広がる
以前の生成AIは、1つのチャットで話が噛み合わなくなっても、別のチャットへ移れば仕切り直せました。
AIエージェントは、複数のチャットや仕事が共通のルールを参照して動けます。毎回同じ説明をしなくても仕事を進められるので、とても便利です。
一方で、共通する仕組みを壊すと、その影響が複数の仕事へ広がります。
今回、僕が初めて体感したAIエージェントの怖さは、まさにここでした。便利さが大きい分、何かをやらかしたときの影響も大きいんです。
今回の失敗から痛感したこと
AIへ改善を頼むなら、実際に自分が使って感じた違和感を伝えることが大切です。
この部分がうまくいかない。もう少し便利にできないか。そうした自分の体感をAIへ伝え、改修してもらう。もし悪化したら、人間がその場でやめる判断を持つ。
僕が今回痛感したのは、AIへ仕事を任せることと、判断まで丸投げすることは違うということです。
AIへ仕事を任せても、人間が手綱を握る。
AIにすべてを任せて「もっと良くして」と頼むだけでは、現場で何が便利で、どこからが過剰なのかまでは分かりません。その判断は、実際に仕事をしている人間が持ち続ける必要があります。
自分で検証した内容だけを発信する
Fable5を期間限定で使えたとき、僕は検証が終わる前に「今のうちに使った方がいい」とは発信しませんでした。
自分で試した結果がまだ分かっていなかったからです。
結果として、僕は自分のシステムで大きな事故を起こしました。ただ、検証前の仮説を人へ勧めなかったので、被害者は僕1人で済みました。
ゼロリスやテコリスでも、僕が実際に試し、うまくいった内容を届けています。AIが作った未検証のプロンプトや、AIへ任せただけの結果を、自分の方法として配ることはしません。
自分で検証し、うまくいった内容だけを発信する。この姿勢は今後も変えません。
AIエージェントは手放さない
今回の失敗を経験しても、僕はAIエージェントを手放すつもりはありません。
共通ルールを使いながら複数の仕事を進められる便利さは、今回の事故を差し引いても大きいからです。復旧の過程で、僕自身の理解も深まりました。
高性能になった分、AIにできることは増えています。そして、失敗したときの影響も大きくなっています。
だからこそ、AIを遠ざけるのではなく、パートナーとして使いながら、人間が判断を持つ。
AIは手放さない。仕事の手綱は、人間が持つ。
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