こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
マジリスは、現在135名以上が参加しているコミュニティ「ゼロリス」の会員さん向けに開催している合宿イベントです。ゼロリスでは、AIを活用しながら、リストマーケティングや情報発信を実践しています。普段はオンラインでつながっているメンバーが、全国から同じ場所に集まるのがマジリスです。
「マジリスって、何をやる合宿なんですか?」と聞かれることが増えました。名前だけでは、どんな2日間なのかイメージしにくいかもしれません。マジリス5では、AIエージェントづくりだけでなく、夕食後の即興実演や、朝6時から始まる僕の仕事まで、その場にいたからこそ見られる時間が続きました。
その第5回となる「マジリス5」を、2026年5月14日と15日の2日間、岐阜県大垣市のソフトピアジャパン ドリーム・コアで開催しました。参加者28名と僕を合わせて、総勢29名です。
今回のテーマはAIエージェント。参加者さんがそれぞれ自分の仕事を持ち込み、その仕事に合わせたAIエージェントを実際に作る2日間でした。

そのマジリス5の前半は、僕への質問が渋滞し、数人待ちになるほどでした。
「こういうことをしたいんですけど、AIにどう言えばいいんですか?」
僕が合宿中にもらった質問の7割くらいに返したのは、ほぼ同じ言葉でした。
「今、僕にした質問を、そのままAIに聞いてみてください」
実際に聞いてみると、AIがこちらのやりたいことを整理し、足りない情報を聞き返し、次にやることまで返してくれます。返事がズレたら、ズレたこともそのままAIに伝えればいい。特別な言い方を考えなくても、会話を続ければ先へ進めることを、みなさんが実際に体験していったんです。
何度か繰り返すうちに、みなさんは僕を呼ぶ前に、まずAIへ相談するようになりました。だから、2日目の後半には質問待ちが消えたんです。みなさんがそれぞれのパソコンに向かい、AIと会話しながら自分のAIエージェントを作っている。僕は途中から、コーヒーを淹れ、お菓子を配る係になっていました。
先生に聞く前に、まずAIに聞いてみる。2日目には、それが当たり前になっていました。
マジリスは、自分の仕事を持ち込んで試す2日間です
参加者さんが持ち込むのは、それぞれが実際に進めたい仕事です。その仕事を素材に、自分のためのAIエージェントを設計し、実際に作るところまで進めます。
1日目に考えたのは、健康や家族との時間を削らず、事業に使える2か月分の時間が増えたら、何を成し遂げたいか。そして、その時間を作るために、どの仕事をAIに任せ、どの仕事は自分でやるか。操作より先に、自分が本当に進めたい仕事を決めました。
2日目は、その仕事を助けるAIエージェントの設計、実装、発表まで進みました。目指すものは一人ひとり違います。普段の仕事も、困っていることも、その人ごとに違うからです。

「AIにどう言えばいいですか?」も、AIに聞いていい
参加者さんの中には、AIエージェントを本格的に触るのが初めてという方もいました。最初は恐る恐る触っていて、なかなか手が動かなかった方もいます。
ところが、困っていることごとAIに相談していいと分かると、空気が変わりました。返ってきた答えを試し、違うところがあれば、またAIに伝える。その会話の中で、自分に必要なものが少しずつ形になっていきます。

気づけば、みなさんの手は止まらなくなっていました。後半には「これ、時間が溶けますね」と笑うくらい、自分のエージェント作りに没頭していたんです。
「みんなが先生に聞かなくなる合宿」
合宿後に参加者さんが書いてくれた、この一言がマジリス5を一番よく表しています。
一人で作る。でも、一人では出てこない発想がある
家で一人でパソコンに向かっていると、試せるのは自分が思いついた頼み方だけです。マジリスでは、参加者28名がそれぞれ自分の仕事を持ち込んでいました。隣の席で作っているものを見るたびに、AIに頼める仕事の幅が広がっていきます。
そんな仕事までAIに頼めるのか。
そんな聞き方で、そこまで作れるのか。
誰かの画面を見るたびに、自分一人では出てこなかった発想が増えていきました。
班では、自分が作るものを発表し、質問やフィードバックをもらいました。自分の仕事に集中しながら、他の人の発想も持ち帰れる時間です。僕自身も、参加者さんの発表を聞いて「それ、僕も作りたい」と思ったものがいくつもありました。
夕食後の二次会。チキン南蛮の雑談から、LPと10通のメールができました

1日目の研修を終えたあとは、みんなでGAJAへ。昼間はそれぞれのパソコンに向かっていたメンバーが、今度は同じテーブルで料理を囲みました。写真を見てもらうと分かりますが、昼の研修中とは表情がまるで違います。

夕食後の二次会は、お酒と夜食を囲みながら雑談する、本当にゆるい時間でした。
二次会には、ご夫婦で参加してくださっていた方がいました。そこでご主人から「うちの奥さんが作るチキン南蛮は、ものすごくおいしいんですよ」という話が出て、みんなで盛り上がったんです。
それなら、奥さんがチキン南蛮の作り方講座を始めるという想定で、一式作ってみようか。そんな軽いノリで、僕がパソコンを開きました。最初から用意していたお題ではありません。二次会の雑談から、その場で始まった実演です。
僕はAIに、講座に興味を持った人が登録するページ(LP)と、登録した人に順番に届く全10通のステップメールを作らせました。講座を知ってもらう入口から、その後にメールを届ける流れまで、その場で実装していきました。
ちゃんとしたセミナーでも、準備してきた勉強会でもありません。「それ、面白そう」「じゃあ作ってみようか」という、かなりゆるいノリです。
それでもAIは、僕が話している間に、登録ページも10通のメールもパッパッパーと形にしていきました。画面にLPが現れ、メールが次々と並んでいくたびに、二次会にいたみなさんから声が上がります。その速さと、ここまでまとめて形にする精度に、その場が一気にざわつきました。
「これじゃ誰も登録しないよね」
一式ができあがったところで、今度は本当にこの講座を募集するつもりで、LPとメールを読みました。文章も構成もそれらしいところまで一気にできています。ただ、奥さん自身の経験や、どんな人に食べてもらって喜ばれてきたのかといった、その人から学びたくなる理由がまだ入っていません。誰に届ける講座なのかも曖昧でした。だから、僕ならこのまま公開はしません。
AIは、白紙をLPと10通のメールに変えるところまで一気に進めてくれます。そこへ奥さん自身の経験や言葉を足し、届ける相手を決める。これなら、ゼロから作り始めるより圧倒的に早いです。
AIが一気にたたき台を実装するところも、そのまま使えない部分を僕が判断するところも、全部その場で見てもらいました。「作れる」と「そのまま使える」は別です。それでも、ゼロからたたき台を作る時間がここまで短くなれば、人は自分の経験や相手に届く言葉を足すことに時間を使えます。
研修が終わり、夕食も終わって、ただ雑談していただけなのに、気づけば目の前にLPと10通のメールができている。こういう予定外が起こるのも、みんなで泊まりで集まるマジリスの面白いところです。
翌朝6時、ビジネスラジオを作って届ける全工程を公開しました
そして翌朝は、僕が毎朝続けている本番の仕事です。ビジネスラジオ「朝ビジ」を、その場で本当に作って届けました。
希望した参加者さんは朝食前の6時に集合。その日のテーマ選びと構成・台本づくり、6時半の生放送、放送後の記事・会員向け教材・メルマガ更新まで、僕の普段の仕事を最初から最後まで見てもらいました。
放送前:その日のテーマと台本を作る
最初は、放送前の準備です。その日のテーマを選び、AIと話しながら構成案を作り、台本まで整えます。AIが出した案をそのまま採用するのではなく、何を話の中心にするのか、僕の経験のどこを残すのか、どの順番なら伝わるのかは、僕が一つずつ判断します。
朝6時半:参加者さんに囲まれて生放送
朝6時半からは、参加者さんに囲まれたまま朝ビジの本番です。この日のテーマは「15分の自己紹介でも満足度が落ちなかった理由」。台本は用意していましたが、参加者さんとの会話から話がどんどん広がり、途中で僕自身が「今日、手元に台本を用意しているんですけど、台本ガン無視ですね」と笑うくらい、予定とは違う展開になりました。

台本で話す軸を持ちながら、その場の反応や会話に合わせて話を変える。作った台本を本番でどう使っているかまで、目の前で見てもらえたと思います。
放送後:一つの放送を各媒体のコンテンツへ広げる
本番のあとは、放送内容を文字に起こし、ブログ記事、ゼロリス会員向けの教材、メルマガ、メルマガ登録ページ、放送の視聴ページへ展開していく作業です。SNS投稿やYouTube概要欄へ広げるときの考え方も含め、誰がどこで読むのかに合わせて、内容と見せ方を変えていきます。
普段、読者さんや会員さんの目に届くのは、完成した放送や記事、メルマガです。その裏で、一つのテーマがどう台本になり、生放送になり、放送後にいくつものコンテンツへ変わっていくのか。参加者さんには、説明用に作った見本ではなく、その日の朝に僕が実際に手を動かす画面を最初から最後まで見てもらいました。
前回のマジリス4でも同じ仕事を見てもらいました。正確に数えたわけではありませんが、今回、僕がコピーして貼り付けたり、AIへ一つずつ指示したりした回数は、僕の感覚では前回の半分以下です。AIエージェントが動いている間に、僕が参加者さんと話せる時間が増えていました。
その日のテーマを決めるところから、生放送、放送後の記事やメルマガ更新まで。毎朝の本番仕事を、途中を飛ばさず見てもらいました。
朝の仕事を、「省エネ化」と「ブースター」に分解しました
朝食後は、朝6時から見てもらった仕事を二つの役割に分けて説明しました。放送ログをまとめる、メルマガの下書きを作る、SNSや概要欄へ展開するといった「省エネ化」。テーマを考える、問いを深める、反応を分析する、次の企画を出すといった「ブースター」。同じAIでも、仕事を減らす役割と、考える力を広げる役割があります。

参加者さんは、自分の仕事なら何を省エネ化し、何を加速させたいかを考え、自分用のAIエージェントの設計へ進みました。入力するもの、AIにさせること、最後に受け取りたいものを、それぞれの仕事に合わせて決めていきます。
昼休みには、希望者で川魚料理「今宿」へ行きました。鮎の塩焼きや刺身、甘露煮が並び、鮎を串ごと持って写真を撮る人もいました。

午後は、設計図を本当に動くものへ変える
午後は会場へ戻り、午前中に作った設計をもとに、それぞれのAIエージェントを実際に動かしました。AIに指示を出し、返ってきたものを試し、違えばそのまま伝えて直していきます。
班の中では、どこまで動いたか、次に何を直すかを共有しました。ひとつ動くところまで作れた人もいれば、環境の準備に時間がかかり、続きは家で仕上げると決めた人もいます。全員が同じ完成品を作る合宿ではないので、進み方も持ち帰る課題もそれぞれです。
午後の終盤、前半には数人待ちだった僕への質問の列は、もうありませんでした。みなさんが自分でAIとのやり取りを続ける横で、僕はコーヒーを淹れ、お菓子を配り、またコーヒーを淹れていました。
最後の集合写真には、それぞれ違う仕事に向き合ったメンバーが並びました。2日間で動くところまで作れた人も、続きを家で仕上げると決めた人もいます。一人では向き合いにくかった仕事を、そのままにせず動かした2日間になりました。
僕は、合宿をちょっと作り込みすぎました
正直に言うと、僕自身の反省もあります。せっかく大垣まで来てもらうなら、濃いものを渡したい。そう思って、進行もワークも、かなり細かく作りました。
実際、AIはもっと雑に話しかけても動きます。その簡単さを伝える僕が、合宿を難しくしてしまった部分は、ちゃんと見直したいと思っています。
次のマジリスで持ち帰ってほしいのは、頭がパンクするほど学んだ満足感よりも、「この程度の言い方でいいんだ」「これなら自分にもできる」という手応えです。僕がどれだけ濃い内容を用意したかより、参加した人が帰ってからもAIを使い続けられることを優先します。

次のマジリスが、もう楽しみです
ゼロリスでは、普段のオンライン勉強会やグループコンサルに加えて、こうして全国から集まり、自分の仕事を持ち込んで2日間どっぷり試す場も作っています。
今回、AIエージェントを本格的に触るのが初めてだった方もいます。それでも2日間で作ったのは、練習のための課題ではありません。参加者さん自身の仕事を進めるためのAIエージェントです。
次回も、AIエージェントを初めて触る人と、前回からの進化を確かめたい人が、同じ会場に集まるはずです。持ち込む仕事が違えば、生まれるAIエージェントも、隣の席からもらえる発想も変わります。
次回も、最後は僕がコーヒー係になれたら大成功です。
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