こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
朝ビジを聴いてくださっている方から、AIの返答に間違いがないかを、送る前にどう確認するか、というご質問をいただきました。
そのリスナーさんのところへ、ウェブサイトに関する営業メールが届いたそうです。
書き出しではサイトの良いところを褒めたうえで、メールは二つの問題点を挙げていました。
- よくあるご質問の最後に「サンプル太郎」という名前が残っている
- フッターのコピーライトが2022年のままで、2026年の募集と表記が食い違っている
「テンプレートをそのまま残すなんてことはしていないけどな」と思いながら、リスナーさんが実際のサイトを確認したところ、コピーライトは、たしかに古いままでした。でも、「サンプル太郎」は見当たりません。
Codexにも確認してもらいましたが、やっぱりありませんでした。
いや、これどうなん?って思いますよね。
結論は、送る前にちゃんと確認しよう。それだけです。
この事例から考えたいのは、AIに仕事を任せたとき、最後に誰が確認し、誰が責任を持つのかです。
「AIがこう言った」は理由にならない
「AIがこう言っちゃったんですよね。すみません」
「私は悪くありません。AIのせいなんです」
最近、当たり前のようにこのような言い訳をする人が増えているような気がします。
……いやいや、違うでしょう。そう思うのは、僕だけではないはずです。
AIが作った文章でも、送信したのが自分なら、それは自分の仕事です。AIがどれだけ進化しても、自分でリカバリーできない領域や、自分で責任を取れない領域の仕事を、そのまま外へ出すのは危険だと思っています。
ヤクザ風に言うと「ケツを持つ」というんですかね。
自分が責任を持てない領域までAIに広げて、人に迷惑をかけることにならないようにする。そこは人間側の意識だと思っています。
一人で仕事をしていても、やっていることは組織
僕は一人で事業を回していますが、仕事の動き方は組織と同じです。
AIに仕事をお願いして、さらにその仕組みを作る。
いまは大量のAIエージェントたちが、僕の配下で動いています。
AIの仕事をチェックして、承認する側になる。
僕は、そのチェックや承認まで省いてしまうのは違うと思っています。
この「チェックして承認する側」という役割を考えると、住宅営業マンだった頃の上司を思い出します。
当時、上司から「三つぐらいプランを作って、俺に提出しろ」と言われていました。僕たちが必死に三つの案を作ると、上司はそれを見て、「まあまあやな。このプランを元にブラッシュアップしろ」と一つを選びます。
こっちは苦労して作ったのに、ピッピッピッと選びやがって。ちくしょうめ、いつか上司になってやる。昔はそんなふうに思っていました。
いま、AIを使う僕たちは、チェックする立場になるべきなんです。
基本的にAIを信頼していても、彼らがやった仕事の責任は自分が負う。部下の失敗は僕の責任。サッカーの監督が、試合に負けたときに「私の責任です」と言うのと同じです。

チェックは面倒。でも、作るよりはるかに楽
責任者である以上、AIが作ったものはチェックする必要があります。
はっきり言って、チェックも面倒ですよ。でも、ゼロから作るよりは、はるかに楽です。文章なら、まず一通り読んで、少なくとも次のところを見ます。
- 数字は合っているか
- 根拠は合っているか
- 同じことを何度も繰り返していないか
- 僕の文章なのに、第三者が解説する文章になっていないか
- 初見の人が「これ何を書いてるの?」「なんでこんなふうに話が飛んだの?」と感じないか
ところが、最後の「初見の人にも話が通じるか」は、自分で読み直すだけでは見落としやすいところです。そこで、AIにも確認を手伝ってもらいます。
文章を作ったチャットに確認させても、見落とす
ここで注意したいのが、文章を作ったAIとの同じチャットで、そのまま確認させないことです。
人間も、自分が書いた文章の間違いには、なかなか気づきません。
自分は何を考えて書いたのか。文章の裏側にどんな感情や意図があるのか。それを全部分かっているので、説明が抜けていても、頭の中で勝手に補って読んでしまいます。
ところが、その意図も背景も知らない人が読むと、「何の話をしているの?」「どうして急に話が飛んだの?」となる。書いた本人には見えている道筋が、初見の人には見えていないからです。
同じチャットのAIにも、これと似たことが起きます。一緒に壁打ちをしてきたAIは、どんな話を重ね、どんな意図でその文章にしたのかを知っています。その状態で「間違いない?」と聞いても、抜けた説明や話の飛躍を見落とすんです。
特に起こりやすいのが、LPや商品企画の文章です。
LPや商品の企画を考えるときは、AIと何度も壁打ちをします。話を重ねるほど考えは深くなりますが、その深いところにいる者同士にしか分からない言葉も増えていきます。
その状態のままLPを作ると、書いた側には筋が通って見えるのに、初見の人には「何を言ってるんだろう、この人たち」と読める文章になります。
深く考えた内容を、初めて読む人が理解できるところまで言葉にして下ろしてくる必要があります。
別のチャットを、初見の確認役にする
その確認のために、文章を作ったチャットとは別に、新しいチャットを立ち上げます。
完成した文章を渡して、まずはこう頼みます。
「初見の人が読んだ前提でチェックをお願いします」
さらに、次のように聞きます。
「初見の人が見たとき、この文章をどう思いますか。おかしなところ、矛盾しているところ、不思議なところはありませんか。全部チェックしてください」
新しいチャットには、文章を作るまでの会話履歴を渡しません。事前知識のない状態で読んでもらうことで、制作中のチャットが補ってしまった説明不足や話の飛躍を見つけやすくなります。
同じAIでも、チャットを分ける。あるいは、ChatGPT、Gemini、Claudeなどに確認用のカスタムAIを作り、そちらへ完成稿を渡す。脳を切り分けたところに確認を頼むようなイメージです。

確認役のAIがOKでも、最後の判断は自分
ここで大事なのは、別のチャットに確認してもらっても、最後の責任は自分に残るということです。
「AIにチェックさせたらOKだったので出したんですけど、ダメでしたね」とは言えないんです。
AIに文章を作ってもらう。別のチャットに、初見の人として確認してもらう。そこで出た指摘を見たうえで、最後は自分が読み、自分が判断する。
AIを使うからこそ、最後に承認する人が必要です。
チェックは面倒です。でも、ゼロから作るよりはるかに楽なので、確認まで含めても仕事は前へ進みます。
まずは、手元の文章を一つ、作ったチャットとは別の新しいチャットへ渡してみてください。作った側には見えていなかった説明不足や話の飛び方を、送る前に見つけられます。
責任者は自分である。ここをぶらさずに、AIと一緒に仕事をしていきたいですね。
コンテンツ制作について
この記事は、長嶺圭一郎自身の対話・取材・実体験・調査をもとに制作しています。AIは構成や表現の補助に活用し、最終判断と責任は長嶺圭一郎が担います。
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