こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
初心者向けのセミナーを作るとき、何をどこまで話すかで迷いますよね。知識が増えるほど、もっと話したい、あれも入れたい、という気持ちになります。僕も毎回そうなります。
先日担当したセミナーでは、電波の不調で、予定していたパソコン作業が全部できないというトラブルが起きました。
それでもアンケートでは、78.8%の方が説明は分かりやすかったと回答し、全体では約85%の方が満足またはやや満足と答えてくれました。
トラブルが起きた回で、説明への評価がここまで残った。理由は、話す内容を絞っていたからだと思っています。
初心者向けセミナーは、参加者がその場で一つ動ける内容へ絞ります。
自由記述で何度も出てきた言葉は「丁寧」だった
アンケートの自由記述には、こんな言葉が並んでいました。
一人一人に寄り添って対応してくれた
使い方が分かった
毎日触ってみようと思った
自分でも分かる内容で助かった
一番多かったのは、丁寧という言葉でした。一人一人の操作へ対応することも、たしかに丁寧さです。ただ僕は、セミナーの構成を作る段階にこそ、丁寧さが出ると思っています。
参加する人は何を知っているのか。今日、何が一つできたら来てよかったと思えるのか。その現在地を外さずに内容を決めます。

専門家がすごい話を増やすほど、初心者は動けなくなる
セミナーがうまくいかないと、話し方が下手だったと思いがちです。
実際には、参加者へ伝わらない内容を選んだために、説明が失敗していることがあります。
僕ならAIエージェントの話ができます。僕が運営している学びの場、ゼロリスやテコリスでは、参加者がAIを普段から使っているので、深いところまで話します。
一般向けのAIセミナーでは、GeminiやNotebookLMなど生成AIの基本的な使い方へ絞ります。僕にとっては入口の話です。本当はもっと言いたくなりますが、参加する方がそこまで求めていなければ話しません。
小学生へ因数分解を説明しても、たぶん伝わりません。その前に足し算と掛け算があるからです。セミナーも同じで、前提がないまま難しい説明を続けると、参加者は自分にはできそうにないと感じます。
そもそも、集客や認知を広げるためのセミナーで、僕たちが来てほしいのはどんな方でしょうか。
自分の高度な説明に相づちを打って、そのやり方は面白いね、と返してくれる人ではないはずです。その分野に苦手意識があって、まだ知識が少なくて、だから勉強したいという方こそ、本来のお客様になり得ます。
だとすれば、集客や認知拡大のために出すセミナーや動画は、内容の中心を初心者へ置くのが自然です。
Canvaなら一枚、初めてならアカウント作成でいい
僕がセミナーで大切にしているのは、参加した人が一歩動けたと感じることです。
Canvaなら、一枚デザインを出してみる。
デザインの中へ、文字を一つ入れてみる。
初めて使うサービスなら、アカウントを作る。
講師には小さく見えても、初めて触る方にとっては立派な前進です。何かができたという感覚が残ると、もっと知りたい気持ちが生まれます。
たくさんの機能を見せて、こんなに便利ですと終わると、すごかったけれど自分にはできそうにない、という挫折感を残すことがあります。内容を知っている人から見れば濃くても、その濃さを求める人が会場にいなければ届きません。

自分が選ばない入口でも、参加者には必要なことがある
リストマーケティングでも、講師の基準と参加者の入口は違います。
僕は、リストマーケティングをしっかり行うなら、基本的に公式LINEを中心にしない方がいいという立場です。それでも公式LINEのセミナーをします。これから始める方にとって、とっつきやすい入口になるからです。
専門家としての基準と、初心者が入りやすい入口は、分けて考えています。どちらの場合も、参加する方が今いる場所から次へ進める内容を選びます。
初心者向けと先に書き、話す範囲を伝える
僕は初心者向けのセミナーなら、LPへ初心者向けだとはっきり書きます。冒頭でも、今日は初心者向けなので応用編までは扱わないと伝えます。
告知を全く見ずに参加して、高度な話を聞き出そうとする方が時々います。たとえば、ペライチというホームページ作成サービスの基礎を扱う場で、突然コードの貼り方を聞かれる。こういう質問にその場で答えると、本来の参加者が置いていかれます。だから僕は、応用編は扱わないと最初に伝えておきます。プール教室で水へ浮く方法を学ぶ日に、0.1秒タイムを縮める話はしません。
告知と当日の冒頭で対象を示しておけば、どこまで進む場なのかを講師と参加者で共有できます。
初心者向けと書いた場へ経験者が参加したときの扱いは、セミナーでターゲット外の参加者が来たときの対処法でも詳しくお伝えしています。
あれもこれも入れたくなったら、参加者の一歩へ戻る
満足度を上げようとすると、もっと話した方がいい、あれも入れた方がいい、と考えます。僕も同じです。
ところが、あれもこれも話したいと思って作ったセミナーは、大概失敗します。話している途中で、参加者が上の空になっているのが分かるんです。あ、全然通じていないわ、この話。そう感じて、申し訳なくなります。評価も下がります。
これは、出し惜しみをしましょう、という話ではありません。内容を減らすのは、専門家の第一線の基準を初心者へ押しつけず、参加者へ届く形にするための編集です。
持っておく軸は二つだけです。初心者向けで考えること。そして、初心者に対してすごい話をしないこと。
この二つさえ外さなければ、あとは何とかなります。何をどう話すかというスキルは、身も蓋もない言い方をすると、場数を踏めば勝手に上がっていきますから。
今作っているセミナーがあるなら、まず「誰がこれを聞くのか」を確認してみてください。
参加した人が、その場で何を一つできるようになるか。
Canvaの一枚なのか、文字一つなのか、アカウント作成なのか。内容を決める前に、その一つを先に決めておいてください。
コンテンツ制作について
この記事は、長嶺圭一郎自身の対話・取材・実体験・調査をもとに制作しています。AIは構成や表現の補助に活用し、最終判断と責任は長嶺圭一郎が担います。
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