こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
AIを上手に使いたいのに、上手なプロンプトを作ろうとして手が止まっていませんか。
そんな方へ、僕がもらった質問と答えから、AIとの仕事の始め方をお話しします。
こんな質問です。
「どうすれば圭一さんみたいに、AIを上手に使えるようになりますか?」
僕の答えは、たぶん質問した方が想像していたものと逆です。
上手に使おうとするから、うまく使えないんです。もう、全部投げてしまえばいい。
僕はAIへ相談するとき、完成したプロンプトをほとんど使いません。考えがまとまっていないまま、音声で話します。途中で言い直します。さっきと反対のことも言います。関係ない話へ脱線することもあります。
それでも最後は、だいたいこうです。
「今こんなことを考えているんですけど、どう思います?」
AIを上手に使うコツは、人間側が上手にまとめすぎないことです。
上手な指示を作ろうとすると、AIに必要な材料が消える
AIが苦手だと思っている人ほど、真面目に準備します。
- 話を一つの結論へまとめる
- 関係なさそうな部分を削る
- 矛盾している発言を直す
- きれいな質問文へ整える
- 正しいプロンプトの型へ入れる
その準備で、AIが判断に使える材料まで消してしまいます。
僕は、これを事件現場にたとえています。
事件が起きた後、現場を全部きれいに掃除してから刑事を呼ぶ人はいません。現場はそのまま残します。関係なさそうな物も、散らかった状態も、判断の手がかりになるからです。
仕事の迷いも同じです。
「本当はこうしたい。でも、ちょっと待って。別の問題もある。さっきの話と矛盾するかもしれない」
このごちゃごちゃを人間が先に消すと、AIはきれいになった結論しか見られません。そして、その結論に沿うイエスマンになりやすくなります。方向が間違っていても、その方向へ速く進めてしまうんです。
AIを呼ぶ前の事件現場は、散らかったまま残します。

僕は、考えながらそのまま話しています
僕がAIへ話すときは、こんな感じです。
今、こういうことを考えているんですけど。たぶんこうした方がいいと思うんですよね。でも、ちょっと待ってください。そうすると、こっちに問題が出る気もします。さっきと言っていることが違うかもしれません。どう思います?
僕の依頼文には、話しながら考えた跡がそのまま残ります。くっちゃくちゃです。
その言い直しや反転が、AIの考える材料になります。
- なぜ途中で引っかかったのか
- どの前提を疑っているのか
- 本当は何を気にしているのか
- どこから別の仕事へ分岐したのか
答えになる前の材料を渡す。僕にとってAIは、考えている途中から入ってもらう相手です。
もういいんですよ。丸投げで。
10分のブレインダンプを、音声で全部投げる
文章にしようとすると止まるなら、音声入力を使ってください。
やることは一つです。いま止まっている仕事について、思いつくまま10分話します。
途中で「でも」と言ってもいい。さっきと違うことを言ってもいい。仕事と関係なさそうなことを思い出してもいい。最後に「どう思います?」と聞けば、それで始まります。
これは、頭の中にあるものを一度外へ出すブレインダンプであり、音声で行うジャーナリングでもあります。
僕は音声入力を10年以上使っています。
最近も、車の点検でディーラーにいた約1時間、iPhoneを口元に置き、仕事のことをずっと話していました。机に向かってプロンプトを書くのではなく、考えている途中をそのまま渡しています。
30分は長いと思うなら、10分で十分です。声が出しにくい場所なら、ボソボソ話しても構いません。
整える前に出すこと。 これだけです。

AIを細かく縛るほど、AIの性能を落とすこともある
プロンプトの型や詳しい指示が役立つ場面は、もちろんあります。完成形が決まっている仕事なら、条件を伝えた方が速く進みます。
ただ、まだ自分でも正解が分からない相談まで細かく縛ると、人間が先に作った枠の中でしかAIが考えられません。
方向性、温度感、やってはいけないこと。経験から分かっているルールは伝える。でも、最初から細分化しすぎない。返ってきた答えを見てから、「そこは違う」「こちらも考えて」と足せばいいんです。
人間側が優秀にまとめすぎない。AIをがんじがらめにしない。
これが、AIの推論や自由な発想を使うための余白になります。
「丸投げ」した後も、事実確認と最終判断は人が持つ
ここだけは短く線を引きます。
AIへ丸投げするのは、考えている途中の材料です。個人情報、認証情報、秘密値は入れません。AIが出した日付、料金、仕様、数字は一次情報へ戻って確認し、最後に決めるのは人です。
この境界だけ持ったら、相談は仕事ごと始めてください。
まとめ|難しく考えず、止まっている仕事をそのまま話す
AIを上手に使えるようになりたいなら、まず上手に使おうとするのをやめてみてください。
きれいなプロンプトを作る前に、迷いも矛盾も脱線も含めて話す。事件現場を掃除せず、ごちゃごちゃのまま渡す。
手元の止まっている仕事を一つ話せば、今日からAIと一緒に考えを進められます。10分だけ音声で話してみてください。
最後は、この一言だけで十分です。
「今こんなことを考えているんですけど、どう思います?」
人間側で答えを完成させる前に、仕事ごとAIへ放り込む。AIを上手に使うコツは、ここにあります。
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