どうも、セールスコピーライターの長嶺です。
先日、地元の商店街で買い物していたらこんなポスターを見つけました。
なぬぃ!?大垣市が珈琲発祥の街!?
え!うそ!めっちゃすごいやん!
これは、大垣LOVEな僕にとって大ニュース!!
即座にSNSで自慢しまくりましたよ。はい。
あれですよね。こういった「○○の知られざる凄い所」的な情報をシェアするのって気持ちいいですよね!みんなの驚く顔が目に浮かびます^^
そして・・・
早速届く、驚嘆のコメント!!
そうやろーそうやろー!
僕も知らなかったけど大垣は凄い所なんやよー!
大垣LOVEを公言する僕のボルテージはMAX!!改めて大垣ってすごいと感動すら覚えていました。
1分後に訪れた絶望
そうや!そもそもなんで大垣が珈琲発祥なんやろ?調べなくてわ!!
高揚した気持ちを抑えきれない僕は、買い物をそっちのけでスマホで「大垣 珈琲発祥」と検索!
今はスマホでこういう疑問を簡単に調べられるようになって便利ですね。
・・・・ん?
大垣の関係者と思われるブログに「大垣を珈琲発祥の地と、いささか強引ですが、そういうことになっています。
宇田川榕菴と珈琲さんより引用 http://blog.goo.ne.jp/u_youan/e/9a776167bb67f7d5464a0f0a41d11db6
な・・・なんだか否定的なブログが乱立してますな・・・汗
大垣が珈琲発祥の街なのは限りなく嘘だった
大垣がなぜ珈琲発祥となったのか、そしてそれがどうして嘘なのか?
その説明は先ほどの引用先のブログに詳しく書いてありますからここでは割愛します。
ただ「大垣が珈琲発祥説」には多くのサイトが否定的な見解を示し、半ば炎上状態であったことが複数のサイトを見てわかりました。
書くまでもありませんが、これを知った僕の気持ちはブルーです。それも限りなく黒に近いブルーですよ。
まじかーーーーーーもう僕、嬉しさのあまりみんなに自慢しちゃったよ!
とりあえず、即座にコメントでガセだったことを報告。
一時の興奮はどこへやら・・なんとも残念な気持ちになりましたよ。。。
注意しよう!優れたキャッチコピーは諸刃の剣と心得よ!
「大垣が珈琲発祥の街」
この言葉は、大垣をよく知る僕にとってかなりインパクトをもたらすキャッチコピーでした。
たぶん、コーヒー愛好家にとってもかなりインパクトあるキャッチコピーだったんでしょーね。
このように「え!?そうなの!?」と読み手の好奇心をそそるキャッチコピーはとても強力です。
しかし、強力ゆえに使い方を間違えると読み手のテンションを最底辺まで落とすばかりか、書き手の信用問題にまで関わるほどの大ダメージを食らってしまいます。
わかりやすく言えば、
「え!?嘘でしょ?」が「やっぱり嘘じゃん!この詐欺師!」となったら大失敗。
「え!?嘘でしょ?」が「おぉぉ!本当だ!!すごい!!」と感動させられたら大成功です。
感動って文字は、感情が動くと書きますよね。
そして、人の脳みそは感情を大きく動かされたものほど強く記憶に刻み込む習性を持っています。つまり忘れにくくなるわけです。
では、この感動を呼び起こすにはどうすればいいのでしょうか?
優れたキャッチコピーで意識を引っ張ったあとは
確実な根拠を示してで読者を納得させるべし。
意外性で引っ張ったら、必ずその意外性が正しい情報であることを納得させるべし!
これが意外性のキャッチコピーで始まる文章を大成功に導くために絶対必要な条件といえるでしょう。いやーオイラは悲しかったぞ大垣市商店街!!
引っ張るだけ引っ張っておいて、根拠を示さない行為は読者に対する裏切り行為です。2ちゃんねる的に言えば「釣り」ですね。しかし、世の中釣られて喜ぶ人はそう多くありません。
ちなみに少し面白い話をすると、こういった「釣り行為」に対して、男性は比較的寛容ですが、女性は激しくクレームをつけてきます。
理由は単純、男性は釣られ慣れているからです。
ピンクなサイトとか、ピンクなDVDとか、釣りだらけですからねぇ・・・笑
「くそーーー、見事に釣られたぜ!HAHAHA!」
ぐらいの気概が無いと男は至極のピンクにたどり着けないのですよ。
これは、動画で稼いでいるアフィリエイターの方に聞いた話ですが、YOUTUBEで女性向けに「釣り動画」を出そうものなら、バット評価が付きまくった挙句に通報されまくって最悪アカウントの閉鎖に追い詰められるそうです。汗
男性向けだとそういうことがぜんぜん起こらないそうですね。ピンクで培った鋼の精神力は伊達ではありません。
だから、女性をターゲットにコピーを書くときには、この意外性キャッチコピーの扱いに特に細心の注意を払いましょう。
総括
意外性を用いたキャッチコピーはとても強力。
しかしそれゆえに扱いには注意しよう。
意外性で引っ張ったら、必ずその先で根拠を示して読者を納得させること!
特に女性ターゲットの文章を書くときには要注意!!
追伸
ちなみに現在の大垣商店街は「珈琲発祥の街」というキャッチコピーを使っていないようです。使わなくなった理由は明記されてませんが、まぁネットの反応を見る限り想像は容易にできますね。
商店街としてはかなり力を入れたプロモーションだったみたいで、キャッチコピーを使わなくなった今でも「珈琲関連」の商品が至る所で目につきます。(どうも商品に合わせて複数の店舗が商品開発を頑張ったらしいです)
大垣の商店街は、お世辞にも今活気があるとは言えません。
今回も、かつての活気を取り戻そうと必死に知恵を絞りだしあって作ったプロモーションだったんだろうなぁ・・・と思うと、胸が痛くなります。
ただ、「珈琲の街」の打ち出し方は個人的にもショックだったし、マーケティング的にもお粗末だったのは確かですが・・・、大垣を愛する一市民として、大垣商店街を心から応援しております^^