どうも、セールスコピーライターの長嶺です。

本日の記事は【続編】ってやつですね。はい。

しかもかなりひっさびさのずっと放置していたやつです。

前編はこちら。くくぅぅぅぅ、サムネイルだけで口に甘さが広がるようだぜぇ。
でも初めての方は目を通してみてくださいね・・・ウップ・・・(白目)

【喫茶マウンテン登頂記】世界最高峰の山と称される名古屋の「喫茶マウンテン」がいろいろ神だった件。

登山家「ジョージ・マロリー」は、1923年、ニューヨーク・タイムズ紙のインタビューで「なぜエベレストに登るのか」との問いにこう答えた。 “Because it is there.”(そこ…

こっちも神だった!
喫茶マウンテンのマーケティング戦略。

では、今回はあの喫茶マウンテンをマーケティング的に分析してみようと思いまっす。

マーケティング分析・・・

うーむ!!なんて上から目線で頭良さそうなセリフなんでしょう!!

ただ、マーケティング分析を書きますと言ったものの、

あの会社のこの決断が成功の鍵だな。その決断、見事だと言っておこう。

僕はこんなノリで人の功績を知った口調で語ることが嫌いです。

だって、後からなら何とでも言えますやん!汗

だからまずは一言言っておきます。

喫茶マウンテンのマスターはめっちゃ凄い人です!マウンテンが実行したマーケティング戦略は分かっていても僕には決して出来なかったことでしょう。

こうやって後から分析して学ばしてもらえ、ほんとラッキーです(*・ω・)<デモモウアノスパゲティハタベナイヨ

喫茶マウンテンのターゲットは…?

まず、マウンテンがターゲットにしているのは明らかに若者ですね。

喫茶マウンテンは昔から若者を意識したマーケティングを仕掛けてきた喫茶店のようです。もともとは大盛り料理で食べ盛りの若者に喜ばれる喫茶店だったとか。

・・・たしかに、先日の甘口スパもかなりの大盛でした。(;´・ω・)

近くに南山大学と名古屋大学があり若者が多い地域だからこの方向性に踏み切ったんでしょうが、僕はこの決断がかなり勇気のいるものだったんじゃないかと考えています。

実際に食べに行くと分かりますが、マウンテンの周りってかなりの高級住宅街なんですよ。

どの家にもホームセキュリティが付いていて、ガレージが付いていて、高い塀があって、手入れも行き届いている。

そんな家が周りにたくさん立ち並んでいるんです。正直僕はその中を歩いてマウンテンに向かう時に無駄に緊張しました。笑

それに、地図だと確かに大学の傍ではあるものの、すぐ隣というわけではありません、駅からは少し離れていますし高低差が激しい地域なので歩くのもシンドイです。

ですからマウンテンは若者向けではなく、高級層向けの喫茶店経営という方針も考えられたはずなんです。

もちろん、ここで両方を取り込もうとするのはナシです。若者がワイワイしている所にお上品な人たちは来ませんからね。

僕が見た限りでは、立地条件だけなら『高級路線』と『若者路線』どちらでも行けたと思います。

おそらくマウンテンは「自分たちは若者向けのサービスのほうが得意だ!」と自己分析して若者向けのマーケティングに踏み切ったのでしょう。そして、まずは大盛りメニューで差別化を図り始めたわけです。

何がともあれ、今日のマウンテンが大盛況になれた第一歩は「ターゲットを若者に絞る」という決断だったのだと思います。

もし、この時に高級志向の喫茶店を目指していたら・・・今とはまったく違うマウンテンになっていたでしょうね^^

喫茶マウンテンの命運は
やっぱり甘口スパが握っていた。

この喫茶マウンテンマーケティングで語る上で、前回の記事で大暴れだった甘口スパが作り出す圧倒的な独自性を避けて語ることは出来ません。

大方の予想通りあれがもうマウンテンのマーケティングのカギですよね。あれなくして今のマウンテンは存在しえません。

甘口スパがあるから、うわさを聞きつけた他県からもお客様が続々と来るわけです。

そして、あの見た目のインパクトですよ。

食べに来た人は写真をとってSNSにどんどん投稿してくれています。

それは僕も例外ではありません。

あまりにも存在感を放つこの甘口スパは思わず写真を撮って拡散したくなってしまう魔力があります。

とはいっても、甘口スパが作られた当時はまだSNSが流行る前だったようなので、最初は純粋な口コミで大人気喫茶店となったようです。

SNSがまだ主流でない時代に口コミを起こすインパクト・・・とんでもないですね。笑

そして、そのマウンテンに時代が味方します。

ターゲットとしている若者世代にSNSが大流行して大拡散され、一気に知名度は全国区に!

強烈な独自性があるとその独自性のみを目当てに遠方からも足を運んでくれるお客様が出てきます。

まー、こんなパスタなかなか再現できないですもんね。笑
麺からそのパスタ専用に自作しているってどんなけ本気なんですか。笑

ここまでされたらこの甘口パスタはマウンテンに行かなきゃ絶対に食べられないパスタだと誰もが思います。個人はもちろん、ライバル業者もなかなか真似できない領域です。

そりゃ県外からもわざわざ来ますよね。

甘口スパの圧倒的な存在感の勝利です。

喫茶マウンテン大成功の秘訣は
「口コミ」起こりやすさにある。

さて、もう少し掘り進めて行きましょう。

マウンテンの大人気の秘訣は大方の予想通り「甘口スパ」だったわけなんですけど、単にインパクトがあったから成功したってわけではありません。

若者にとってのネタとしてかなりクオリティが高かった点もポイントです。

先述の通り、そもそもマウンテンは大盛がウリの喫茶店です。その大盛を維持したままあの甘口スパを作り上げています。その結果、こんなことが起こりました。

この喫茶店を愛するファンたちは、店名の「マウンテン」を「山」に例えて、マウンテンに行く時には「登山してくる」と発言し、完食することを「登頂成功」、食べきれずに残してしまうことを「遭難」と言い表す。

これは僕が前に書いた記事の引用です。ここからも分かるように、マウンテンのメニューは完全にチャレンジメニュー扱いなんですね。笑

1.思わずシェアしたくなるほどインパクトのある見た目

2.比較的若者が集まりやすい立地

3.話題にしやすいチャレンジメニューとしての立ち位置

これらの要素が上手く組み合わさった結果、若者のSNSで爆発的な口コミを発生させ、

「今から登山開始です!
・・・しかし、見た目でもはや戦意が・・・wwww」

「うぇ・・・ダメだ・・・遭難しそう・・・」

「うおりゃぁぁぁああ!登頂したぜーーー!」

「隣の客が助けてほしそうにこちらを見ている。仲間にしますか?」

と言ったノリの投稿が毎日されるようになったわけです。

ちなみに、今軽くTwitterで「喫茶マウンテン」でつぶやき検索したら24時間以内に71件喫茶マウンテンにまつわるつぶやきがありました(botは除く)

・・・もはや1店舗しかない個人経営の喫茶店が叩き出す数字じゃないですよこれ。笑

ターゲットを「若者」とし、
戦略を「バイラル戦略」とした
喫茶マウンテンの凄すぎるマーケティング手腕

ここまででマウンテンが、ターゲットを若者に絞り口コミ(バイラル)の起こりやすいメニュー開発に全力を注いだ

と解説してきました。そして、その戦略に時代が味方した。とも書きましたね。

故意なのか偶然なのかはわかりませんが、この戦略は現代の若者をターゲットにした戦略としてまさに理想的な構造をしているんです。

「Google検索はしない。だってSEOされているから。」

これはInstagramでフォロワー84万人を誇るマルチクリエーター・タレント・モデル、GENKINGさんが現在の若者のリアルとして発言した言葉なんですが、なかなか衝撃的な言葉ですよね。笑

若者はもうわかっているんですよ。Google検索の順位が情報の質ではなく書き手の技術によって左右することを。

もちろん、Googleもそれを危惧して業者が悪さしにくいようにアップデートを繰り返しているので、ここ数年でかなり良くなったものの、やはり若者にとっては「操作されたランキング」でしかないわけです。

余談ですが、僕は集客コンサルタントの方々が

「集客するならフェイスブックだけでいいです!」とか

「これからはインスタグラムですよ!」とか

「SEOしておけば問題なしです」

と、相手方の業種やターゲットを無視してお勧めしている様子に疑問を感じています。最適な集客方法なんて絶対的な正解があるわけがないからです。・・・まぁ、このネタはまた機会があるときに書くとしましょう。笑

あと、SEOによる検索ランキングには1つ大きな弱点があります。

それは情報の鮮度を無視してしまっている点です。そして、若者は最新の情報をほしがる傾向があります。

だから若者にとって、GoogleよりもSNSの口コミのほうが信頼できる情報源なのですよ。

若者の5割が、検索するときはTwitterを使っているとすら言われています。

こんな中、若者をターゲットとしている喫茶マウンテンは見事にSNSで話題にされやすい「大盛甘口スパ」という独自性で確固たる地位を築き、若者からの絶大なる支持を得たわけですね。

マーケッター顔負けの手腕です^^

さらに、こんな人気の秘訣も・・・

あまり話題がぐちゃぐちゃになるのを避けたかったので、先ほどは書きませんでしたが喫茶マウンテンにはもう一つ若者に人気となる理由があります。

それは、「注文したものを友達同士でシェアして食べることができる」という点です。

現代の若者の行動原理には30代以上の世代にはない色々な特徴があるのですが、
そのうちの一つに、

「自分1人ではなく仲間同士で喜びや興奮を共有したい。」と言った欲求が強いことがあります。

だから甘口スパも1人でチャレンジしたいってだけではなく、仲間と一緒に食べてみたいってイメージが強いし、数多くの不思議メニューをもつ喫茶マウンテンですからお客さんは色々なメニューが気になるわけで、友達同士でシェアして色々と味見したい欲求もあるわけです。

喫茶マウンテンは基本大盛メニューなので、大人数でシェアしやすい内容ですし、

店もかなり広く、お客様は若者中心なので多少盛り上がっても怒られません。

そういった「自分1人じゃなくてみんなで行こう!」と言える環境も、喫茶マウンテンの人気の秘密なのでしょうね。

実際、僕たちも全メニューシェアしあって、仲間同士和気あいあいと楽しませてもらいました^^

是非、東海地方にお越しの際は食べに来てくださいね^^

甘口スパ以外でしたらお供します。笑

ではでは!

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