WEBセールスプランナー長嶺圭一郎です。
今日は、様々なビジネスシーンで使える「錯覚資産」を活用する方法についてお話しします。
この記事では、錯覚資産の基本から、それをビジネスにどう活用して成果を上げるか、具体的な方法をご紹介します。
錯覚資産とは?成功へのカギを握る概念
「錯覚資産」とは、実際のスキルや実績に関わらず、他者から高い評価を得ることができる「評価のバグ」のことです。
僕がこの存在を知ったのは、ふろむださんが出版しているこちらの本を読んだ時でした。とてもわかりやすく錯覚について書かれているので、気になる方はぜひご一読ください。僕が心からお勧めしているビジネス書籍の1つです。
ビジネスにおいて、時に「実力以上に錯覚される」ことが成功を引き寄せるカギになります。
たとえば、外見や第一印象で人々が抱く無意識のイメージが大きな影響を及ぼすのです。
先ほどご紹介した書籍にも、この錯覚資産によって起こった様々な事例が紹介されていたので紹介させて貰います。
アメリカの実例:ブッシュ大統領と錯覚資産
アメリカの元大統領ジョージ・W・ブッシュの例は、錯覚資産の効果がわかりやすいです。
2001年の同時多発テロの際、ブッシュ大統領は「テロに屈しない」という強い姿勢を打ち出し、それが国民に強いリーダーシップとして認識されました。この印象により、実際には直接関係のない経済政策に対する支持率も大幅に上昇したのです。
テロ対策で評価されたことが、他の分野にまで錯覚資産として「期待できる」と影響を与えた例です。
カナダの選挙における錯覚資産の力
そして、もう一つわかりやすい例として、1974年のカナダの選挙で錯覚資産が大きく影響した例をご紹介します。
この選挙では容姿端麗な候補者が圧倒的な支持を得ました。なんともわかりやすい状況ですよね。見た目が良いと支持されやすいわけです。
ただこの話はここで終わりません。
この支持者たちにインタビューをすると、支持者たちは「イケメンだから投票した」とは誰も言わず、「人柄が信頼できる」「経済政策に期待できる」といった理由を真剣な表情で挙げていたそうです。
つまり実際には容姿が大きく影響しているにもかかわらず、本人たちは、それを合理的な理由で選んだのだと本気で思い込んでいる事例となります。
まさに錯覚が起きているわけです。
バーベキューでの行動がビジネスの評価にもつながる
最後に僕自身の事例を紹介しましょう。
僕はよくバーベキューをしますが、なんとこのバーベキューの対応を見て、僕にビジネスのコンサルティングを依頼してきた方が過去に複数名いらっしゃいます。
僕のバーベキューをしてる姿が、そのまま仕事の姿にもつながっているに違いない。この人は丁寧な仕事をすると思っていただけたそうです。
もちろん僕は丁寧な仕事もする自信はありますが、まさかバーベキューからその評価を得ていたとは思いませんでした。
これもまた錯覚資産の1つだと思います。
錯覚資産をビジネスにどう活かすか
このように錯覚によって、様々なビジネスシーンで自分に有利な勘違いをしてもらえるということがよくあります。
それでは、この錯覚資産をビジネスで活用するためには何を気をつければ良いのでしょうか?
2つの方法をご紹介します
第三者証明で信頼を築く
一つの効果的な方法が「第三者証明」です。
これは、顧客や他のビジネスパートナーからの推薦やレビューを集め、それを自分の実績として活用することです。
第三者からの声は、他者に信頼を与える強力な武器です。
自分のビジネスを直接アピールするよりも、第三者の声がある方が圧倒的に信頼性が高まりやすくなります。
そして、このお客様の声は、たとえ直接お客様の声をもらっていないあなたのサービスの信頼にも影響します。この部分が錯覚部分です。
たとえあなたがお客様の声を十分にいただいていないサービスをリリースしても、他のところでお客様の声をしっかりいただいていれば、そのお客様の声がそのサービスの質の高さでもあると「錯覚」が生み出されます。それによってまだ実績のないサービスも評価されるようになるわけです。
もちろん、内容もしっかりしておく必要はありますが、そもそも良いものをだと思ってもらわないと、中身を見てもらうことすら叶いません。
まずは良いものだと勘違いしてもらえる「第三者証明」手に入れてみてください
デザインの力で錯覚資産を増やす
錯覚資産を増やすためには、視覚的な要素も非常に重要です。
人は視覚情報に大きく影響されるため、例えばウェブ上でのビジネスの第一印象を良くするには、デザインがカギを握ります。
例えば、ホームページやSNSのビジュアルを美しく整えるだけで、顧客に対する信頼感が大きく向上します。
見た目の洗練されたデザインや統一感は、無意識のうちに「この会社は信頼できる」という錯覚を与える力を持っています。
もちろんこれはウェブに限った話ではありません。リアルでお会いする仕事ならば、服装や身だしなみはとても大切です。
かつて僕は数千万もする高級な商品を販売していましたが、商品の質で判断いただくよりも、はるかに手前で、僕たちはその服装や姿勢立ち振る舞いなどで相談するに値する人かどうかを判別されてました。
冷静に考えれば、服装が整っているかどうかは家の質には関係ありません。その人が博識であるかどうかにも関係ありません。
でも、人々は服装が整っている人が仕事できる人だと「勘違い」しているのです。
錯覚資産を強化するための具体的なアプローチ
錯覚資産をビジネスで効果的に使うためには、上記の要素をうまく組み合わせることが大切です。
第三者の声、顧客のレビュー、そしてデザインの力を活用することで、錯覚資産を強化し、他者からの信頼や高評価を引き出すことを心がけましょう!
第三者証明やデザインを工夫して、無意識に評価を高める方法を取り入れてみてください。