こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。

専門性を高めているのに、同業者との違いが伝わらず悩んでいませんか。

この記事では、今ある強みを捨てずに独自性を作る方法を、僕がローソンRVパークへ実際に泊まった体験からお伝えします。

今ある強みや既存資産へ、別分野の「第三の切り口」を掛け合わせる。

この考え方に改めて気づいたのは、僕が愛知県のローソンRVパークに実際に一晩泊まったからでした。

愛知県のローソンRVパークへ実際に泊まって見えたもの

僕が泊まったのは、ローソンの駐車場に設けられたRVパークです。

真夏の平地だったので、昼間は驚くほど暑かったです。電源を借りてエアコンを使わなければ、とても過ごせない。夜は落ち着きましたが、「平地の夏は本当に厳しいな」と身をもって感じました。

一方で、宿泊場所としての便利さは抜群でした。

  • 夜は比較的空いている駐車場がある
  • トイレを24時間使える
  • 店に24時間人がいる
  • 食べ物、冷たい飲み物、アイスクリームまで車から30秒圏内にある

僕は朝に炊き込みご飯まで作っていましたが、足りないものがあればすぐ買いに行けます。

ローソンは、すでに持っていた駐車場、トイレ、有人環境、食料品へ「車で泊まる」という使い方を足しました。

コンビニへ行く理由が、「買い物」から「滞在」へ広がったわけです。

便利さを極めたコンビニが、便利さ以外で勝負している

コンビニは、差別化がとても難しい業界です。

商品や味に詳しい人なら各社の違いが分かるでしょう。それでも多くの人は、移動中に見つけたコンビニへ入ります。営業時間、立地、品ぞろえ、決済など、「便利さ」の競争はすでに成熟しています。

同じ軸をさらに磨いても、大きな違いとして伝わりにくい。だから各社は、便利さを捨てずに、便利さ以外の「その店へ行く理由」を作っています。

ここは、僕の宿泊体験だけで終わらせたくありません。各社の公式発表まで確認すると、単発の思いつきではなく、数字を見ながら育てている継続施策だと分かります。

ローソン|7店舗で試し、28店舗へ。次は約70店舗を目指す

ローソンは、2025年7月に千葉県の6店舗でRVパークの実証を始め、8月1日に1店舗を追加して7店舗にしました。新しくホテルやキャンプ場を建てたのではありません。夜間に空く駐車場、24時間使えるトイレ、いつでも買える飲食物、店に人がいる安心感。すでに持っていたものへ、電源、ごみ処理、予約の仕組みを足したんです。実証開始時の狙いと仕組みは、ローソンの2025年7月7日付公式発表、7店舗になった時期はローソン創業50周年公式ページで確認できます。

約1年間試した結果、お盆、年末、ゴールデンウィークには、7店舗平均の稼働率が9割を超えました。81人へのアンケートでは、エリアが拡大したら「利用したい」と答えた人が99%。そこで2026年7月17日から千葉、埼玉、静岡、愛知の28店舗へ広げ、2026年度内に約70店舗規模を目指しています。これは「全国70店舗が決定した」という話ではなく、実証結果を踏まえた次の目標です。数字と展開地域は、ローソンの2026年7月6日付公式発表に出ています。

僕が泊まった愛知県のローソンで感じた便利さは、実証データと重なっていました。まず小さく試し、利用率と運営の両方を見てから、7店舗、28店舗、約70店舗規模へ進めている。既存資産へ新しい使い方を足す時のお手本です。

ファミリーマート|約200億円見込みの服を、試着できる来店目的へ

ファミリーマートは、アパレルブランド「コンビニエンスウェア」を2021年に全国展開しました。従来のコンビニ衣料は、急に靴下や下着が必要になった時に買うものでした。そこへ素材、デザイン、ブランドという別の軸を足し、「服を買うためにファミリーマートへ行く」文化を作ろうとしたんです。

数字を見ると、この取り組みが事業として育っていることが分かります。ファミリーマートの2026年2月12日付公式発表では、売上は毎年前年比130%超で伸び、2025年度は約200億円を見込むとされています。

さらに2026年7月10日、初の旗艦店「FAMIMA PARK AZABUDAI」が開業しました。国内最大級のコンビニエンスウェア売場に試着室を置き、タッチパネルで32通りの全身コーディネートを提案し、専門スタッフまで配置しています。旗艦店の公式発表を読むと、便利だから立ち寄る店から、わざわざ行きたくなる店へ変えようとしていることがよく分かります。

しかも、旗艦店だけの実験で閉じていません。初日の日商はファミリーマート史上最高となり、旗艦店発の商品を全国約1万6400店へ展開しました。2026年7月14日付の公式発表まで見ると、全国の店舗網で商品を育て、旗艦店で体験を濃くし、そこで生まれたものを全国へ戻す流れが見えます。

セブン-イレブン|店内約70秒の体験を、累計2億4000万杯へ

セブン-イレブンは、コーヒーやスムージーを、店内マシンで仕上げる商品として来店体験に変えました。

セブンカフェ スムージーは、2015年頃に開発検討を始め、2017年から一部店舗で販売。2023年3月に本格展開へ進みました。2023年3月29日付の公式発表には、この時系列と、身近なコンビニで手頃にスムージーを届ける狙いが書かれています。

2024年2月末までの累計販売数は3400万杯。2024年5月10日の発表時点では、約1万5000店舗に設置されていました。さらに2025年10月末には、累計2億4000万杯まで伸びました。2024年5月10日付の公式発表2025年11月21日付の公式発表で確認できます。

現在は、冷凍された果物や野菜のカップを専用マシンへセットすると、約70秒後に完成します。セブン-イレブンの公式商品ページを見れば、規格外フルーツやブロッコリーの茎まで活用していることも分かります。全国の店舗網、冷凍物流、店内マシンという既存資産へ、専門店のようなできたて体験、健康、フードロス削減を掛け合わせたわけです。

3社に共通するのは、便利さの中だけで競っていないことです。

差別化できないと思ったら、コンビニさんを見てみろよ。

これだけ成熟した業界でも、ローソン、ファミリーマート、セブン-イレブンは、新しい軸を作り続けています。「自分の業界では、もう差別化できない」と諦めるのは早いんです。

今ある専門性や強みへ第三の切り口を掛け合わせ、新しい独自領域を作る流れと具体例

第三の切り口は、強みへ別分野の要素を掛け合わせて作る

差別化を考えると、僕たちは自分の専門分野をもっと深く掘ろうとします。

技術を磨く。知識を増やす。品質を上げる。どれも必要です。ただ、同業者も同じ方向へ進んでいるなら、いずれ同じ軸での競争になります。

積み上げた専門性は土台として残し、横から別の要素を足します。

僕の場合は、もともと得意だったメルマガやシステム化、自動化へAIを掛け合わせました。数年前までAIに詳しかったわけではありません。それでも、AIが広がった時に「これは僕の仕組み化と相性がいいだろう」と思い、実際に使い込み、教えるところまで来ました。

ゼロリスも変わり続けていますし、テコリスも内容を更新しています。既存のお客さんとの関係を大切にすることと、新しい挑戦をしないことは別です。

自分の得意分野を生かしながら、そこへ意外なものを差し込む。

これが、第三の切り口です。

皿が空くと店側がおすすめの希少部位を入れ、特徴と焼き方を説明する焼肉店のわんこそば方式

提供方法を変えると、強みが伝わる

第三の切り口は、提供方法にも見つかります。

ある焼肉店には、珍しい希少部位をたくさん仕入れられるという強みがありました。店長は肉が大好きで、部位ごとのおいしい食べ方まで研究していました。

ところが、希少部位をメニューへ並べても、お客さんは知らない肉を頼みません。選ばれるのは、カルビ、ロース、ホルモンなど、名前を知っている肉ばかりです。

強みはあるのに、お客さんへ届いていなかったのです。

そこで店が取り入れたのが、わんこそば方式でした。

お客さんの皿が空いたら、店側が次のおすすめ肉を入れる。「この部位はこう焼くとおいしいですよ」と説明しながら、希少部位を次々に体験してもらいます。

店は希少部位へ、わんこそばという別分野の提供方法を掛け合わせました。もともとの強みが、そこで初めて伝わるようになりました。

強みは、伝わる提供方法と組み合わさって初めて体験されます。

商品開発の前に、選び方、順番、体験のさせ方を変えられないかを見る価値があります。

自分の知らない事例へ触れる

第三の切り口を見つけるには、同業者の成功事例だけでなく、他業種を見る必要があります。

ただ、ネット検索には限界があります。自分が知らないものは、検索語そのものを思いつけません。おすすめ表示も、普段見ている情報へ寄っていきます。

僕はテレ東BIZのように、幅広い企業事例を扱う番組を見ます。企業展や実験店舗のように、目的を一つに決めず情報へ触れられる場所も役に立ちます。ファミリーマートの新しい動きも、そうした番組から知りました。

自分の事業やクライアントさんの事業へ使えそうな事例があれば、「これ、面白そうだな」と考えます。

AIへ相談するのも有効です。専門性をもっと高める方法だけではなく、「自分の強みと、まったく別の切り口を組み合わせられないか」と聞く。AIは、人間なら最初から外してしまう意外な組み合わせまで広げてくれます。

AIには候補を広げてもらい、自分の経験やお客さんの反応をもとに、小さく試して判断します。

まとめ|差別化できないと思い込まない

ローソンは、7店舗でRVパークを試して28店舗へ広げ、約70店舗規模を目指しています。ファミリーマートは、約200億円を見込むアパレルへ試着と接客を足しました。セブン-イレブンは、約70秒のできたて体験を累計2億4000万杯まで育てています。

焼肉店は希少部位へわんこそば方式を掛け合わせ、僕は仕組み化へAIを掛け合わせました。

どれも、今までの強みを捨てていません。

同じ軸をもっと深く掘るだけで行き詰まったら、自分がすでに持っている資産を見直し、他業種から一つ切り口を借りてみてください。必要ならAIにも、意外な組み合わせを相談してみる。

「もう差別化できない」と思わないでください。まだまだできることは、たくさんあります。

現状維持は後退です。

今ある強みに第三の切り口を一つ足す。その小さな変更が、同じ専門性を「お客さんに選ばれる独自領域」へ変えます。

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