こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。

AIに依頼文やメールを書いてもらうこと、増えてきましたよね。

仕事の相談文、業者さんへの依頼文、お客様への案内文、社内外への報告文。自分でゼロから書くより早いですし、かなり整った文章が出てきます。

ただ、AIが作った依頼文をそのまま送る前に、僕はひとつ見てほしいことがあります。

AIが作った依頼文は、間違いだけでなく「正しすぎる圧」も確認する必要があります。送る前に、人間側が相手の逃げ道と関係性の余白を戻すことが大切です。

AIの文章が危ないのは、間違っているからだけではありません。

むしろ、正しすぎるから危ないことがあります。

今回は、AIで作った文章を送る前に、どこを確認すれば人間関係を壊しにくくなるのか。僕自身の失敗しかけた実例も交えながらお話しします。

この記事の要点

正論だけでは人間関係は壊れるというテーマをまとめた朝ビジ1839インフォグラフィック
今回のテーマを、AIの正しさと人間関係の余白という観点で整理したインフォグラフィックです。
  • AIの文章は、誤字や事実確認だけでなく、相手に圧を与えないかを見る必要がある
  • AI活用は、部下や外注先の仕事を見る管理職のように、最後は人間が判断する
  • AIの文章に少しでも違和感があったら、その感覚を信じて、人間関係の余白を戻す

AIの文章は、間違いより「正しすぎる圧」が怖い

AIの正しさに人間関係の余白を戻す流れを示す図解
AIの正しさをそのまま出す前に、人間側が余白を戻す流れを整理した図解です。

AIで作った文章を送るとき、多くの人が最初に気にするのは、誤字や事実確認だと思います。

宛名は合っているか。

固有名詞は間違っていないか。

数字は合っているか。

もちろん、これは大事です。

でも、僕が最近かなり気にしているのは、そこだけではありません。

AIが作る文章は、目的に対してまっすぐです。

相手に依頼したいなら、依頼内容を明確にしてくれる。急ぎなら、急ぎであることを伝えてくれる。こちらが困っているなら、困っている事情もきちんと入れてくれる。

文章としては正しいんです。

ただ、その正しさが強すぎると、受け取った相手からはこう見えることがあります。

  • こちらの都合ばかり押し付けられている
  • 断る余地がない
  • 急かされている
  • 責められている

AIが悪いわけではありません。

AIは、目的を果たしてくれているだけです。

でも、仕事の現場では、目的を果たすだけでは足りないんですよね。相手との関係性があります。相手の都合があります。こちらがまだ知らない事情もあります。

だから、AIが作った正しい文章に、人間側が余白を戻す必要があります。

実際に僕も、AIの依頼文をそのまま送れなかった

僕自身も、AIの依頼文をそのまま送れなかったことが何度もあります。

たとえば、合宿のノベルティで枡を作るために、業者さんへ依頼文を送ろうとしたときのことです。

AIに文章を作ってもらったら、依頼内容そのものはきれいに整理されていました。何を作りたいのか、どういう用途なのか、いつまでに必要なのか。必要な情報は入っていました。

でも、読んだ瞬間に「これはこのまま送れないな」と思いました。

納期の指定がやたら強い。こちらの事情ばかりが前に出ている。相手の都合を考えているように見えない。

文章としては正しいんです。

ただ、送られた側はたぶん圧を感じます。

そこで僕は、AIが作った軸だけ使って、言い回しは自分で直しました。

モバイルオフィス関連の依頼文でも同じようなことがありました。

AIに作ってもらうと、あれもお願いします、これもお願いします、納期はこれくらいで、こうしてもらえないと困ります、という空気が出ることがあります。

たしかに、依頼内容としては間違っていません。

でも、僕が業者さんの立場だったら、ちょっと身構えるだろうなと思ったんです。

だから、AIに「もっと柔らかくして」と頼むこともありますし、自分で手打ちで直すこともあります。

この一手間は、文章をきれいにするためではありません。

相手との関係性に合う温度へ戻すためです。

AI活用は、部下の仕事を見る管理職に近い

AIとの付き合い方は、管理職の仕事に近いと思っています。

部下や外注先に仕事をお願いする。成果物が上がってくる。それを確認して、これで出していいか判断する。

この最後の確認は、依頼した側の仕事です。

AIも同じです。

AIが文章を作った。AIが資料を整えた。AIがコードを書いた。

でも、それを送るかどうか、公開するかどうか、実際に使うかどうかは、人間側が決めます。

もしAIが作った依頼文をそのまま送って、相手を嫌な気持ちにさせてしまったとします。

そのときに「AIが書いたので」と言っても、相手から見れば、送ってきたのは自分です。

AIが悪いというより、それを確認せずに通した人間側の問題になります。

これは、AIを怖がる話ではありません。

むしろ、AIをちゃんと使うために必要な考え方です。

AIは仕事を速くしてくれます。面倒な下書きを一気に作ってくれます。自分では言語化しづらいことも、かなり形にしてくれます。

だからこそ、最後に見る人間側の役割が大事になります。

AIに丸投げするのではなく、AIが出してくれたものを、自分の判断で整える。

これが、AI時代の仕事の基本になっていくと思います。

AI時代に人間と向き合う考え方については、こちらの記事でも詳しく書いています。

AI時代の集客術。小手先の対策を捨てて人間と向き合う逆説の生存戦略

AI検索で自分の記事が選ばれないと悩んでいませんか。実は最新のAIは小手先のSEO対策を見抜きます。テクニックに頼るのではなく、メルマガ等の環境で顧客と向き合い一次情…

自分がチェックできない領域でAIを使うと事故りやすい

AIは何でもできるように見えます。

文章も書ける。画像も作れる。コードも書ける。調査もできる。

だから、自分ができないことも、AIに任せればできる気がしてきます。

もちろん、助かる場面はたくさんあります。

僕もCSSを自分でゼロから書けるわけではありません。AIに助けてもらうことがあります。

ただ、僕はLPの作り方や見せ方は理解しています。

だから、AIが作ったものに対して「ここは違う」「これはお客さんに向いていない」「自分が言いたいことばかりで、お客さんがどうなれるかが書かれていない」とツッコミを入れられます。

完全に分からないものを、完全に丸投げしているわけではないんです。

ここはかなり大事です。

自分がチェックできない領域でAIを使うと、危険度が上がります。

文章でも同じです。

この表現は相手に失礼かもしれない。ここまで言うと急かしているように見える。この言葉は、お客様には強すぎる。

そう判断できるのは、自分の仕事や相手との関係性を分かっているからです。

AIに文章を任せるほど、人間側の見る力は必要になります。

判断力は、細かい失敗事例から育つ

では、その見る力はどう育つのか。

身も蓋もない話ですが、失敗経験だと思っています。

自分で失敗すること。他の人の失敗を見ること。細かい失敗事例を知ること。

僕が住宅営業時代に恵まれていたのは、この失敗事例を大量に見られる環境にいたことです。

自分自身も失敗しました。周りには、僕よりはるかに経験豊富な先輩たちもいました。

「これをやると、こうなるから気をつけろよ」

そういう話を聞けたこともありますし、実際に周りの人の失敗を見て学んだこともあります。

この小さな失敗の蓄積が、今の判断基準になっています。

ただ、インターネット上では、こういう細かい失敗事例はあまり出てきません。

出てくるとしても、美化された失敗談や、大きな成功につながったストーリーになりがちです。

でも、本当に役に立つのは、もっと小さな失敗です。

  • この言い方をしたら、相手が引いた
  • この順番で依頼したら、相手が動きづらそうだった
  • 正しい文章のはずなのに、相手には責めているように届いた

こういう経験こそ、AI時代には価値になります。

AIは正しい文章をすぐに作ってくれるからこそ、人間側には「この正しさは、相手にどう届くか」を見る力が求められます。

送る前に見るべき「余白」チェックリスト

AIが作った文章を送る前に確認したい余白チェックリストの図解
AIが作った文章を送る前に確認したい、余白チェックの観点をまとめた図解です。

AIで作った依頼文を送る前に、僕なら次の点を確認します。

  • こちらの都合ばかりが前に出ていないか
  • 相手の事情を尊重する一文があるか
  • 急かしているように見えないか
  • 命令形や強い要求になっていないか
  • 相手が断る余地、相談する余地、調整する余地が残っているか
  • 事実と推測が混ざっていないか
  • 相手に責任を押し付ける言い方になっていないか
  • 自分で読んで、少しでもきついと感じないか

特に最後が大事です。

自分で読んで、少しでも「きついな」と思ったら、その感覚はかなり大事です。

AIの文章は、正しそうに見えます。

だから、違和感があっても「でも、たしかにこの方が正しいよな」と思ってしまうことがあります。

でも、人間関係では、最初に感じた違和感の方が正解だったりします。

その違和感は、相手との関係性を守るためのセンサーです。

文章の文末チェックについては、こちらも参考になると思います。

「〜だと思います」が信頼を削る|メルマガ文末を整える3チェック

メルマガやLPの文末(語尾)を「〜だと思います」「汗マーク」「興味のない方もいるかもしれませんが」のままにしていると、丁寧さや配慮のつもりで信頼を削っています。…

影響力の武器も、余白なく使えば人は離れる

相手を動かすことと信頼を残すことの違いを示す図解
短期的に相手を動かすことと、長期的な信頼を残すことの違いを整理した図解です。

これは、AIだけの話ではありません。

昔から、正しいけれど使い方を間違えると人間関係を壊すものはあります。

たとえば、セールスやマーケティングで有名な影響力の武器です。

返報性、コミットメントと一貫性、権威性、好意、社会的証明、希少性。

これらは、人が動く心理としてたしかにあります。

でも、余白なく使うと、相手は「やられた」と感じます。

たとえば、先に「明日暇?」と聞いて、相手が暇だと答えたあとで、「じゃあ引っ越し手伝って」と言う。

これは、コミットメントと一貫性を使っていると言えます。

でも、やられた側は嫌な気持ちになりますよね。

その場では断りづらくて動いてくれるかもしれません。

でも、心の中では距離を置かれます。

AIの文章も同じです。

正しい。理屈は通っている。相手が動く可能性も高い。

でも、相手が「逃げ道をなくされた」と感じたら、長い関係は壊れます。

ビジネスで本当に大事なのは、その場で相手を動かすことだけではありません。

また相談したいと思ってもらうこと。

また頼みたいと思ってもらうこと。

また会いたいと思ってもらうこと。

この関係性まで含めて、文章を整えた方がいいと思っています。

まとめ: AIの正しさに、人間側が余白を戻す

AIは、これからますます便利になります。

依頼文も、メールも、報告書も、企画書も、かなり整った形で作ってくれるようになります。

でも、AIが便利になるほど、人間側の役割はなくなるのではなく、むしろ大事になります。

AIは、正しい文章を作ってくれます。

でも、その正しい文章を、相手との関係性に合わせて整えるのは人間の仕事です。

正しいことが、いつも正解とは限りません。

相手に逃げ道を残す。こちらの都合を押し付けない。違和感を信じる。人間関係の温度に戻す。

AIを怖がらなくていいです。

どんどん使っていいです。

ただ、送る前に一度だけ、自分の人間としての感覚に戻ってください。

この文章、相手にどう届くだろう。

ここまで言わなくてもいいんじゃないか。

もう少し柔らかくできないか。

その一呼吸が、人間関係を守ってくれます。

AI活用とリストマーケティングの全体像については、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

AI活用でリストマーケティングが激変!成果を最大化する実践ステップとは?

WEBセールスプランナーの長嶺圭一郎です。「AI」って、もはやどこでも耳にしますよね。 以前は一部の博識者だけが使う最先端ツールというイメージもありましたが、今では…

Follow me!

無料セミナーでリストマーケティングを学ぼう!!