こんにちは、AI×リストで自然体ビジネス設計士の長嶺圭一郎です。
僕のクライアントさんに、年商が6億円ぐらいになったと聞いている、物販系の事業をしている社長さんがいます。その方がいつも持ち歩いているのが、A4のコピーの裏紙を挟んだバインダーなんです。
そこに仕事の状況を書いて、これは誰に任せるか、これはもうやめるかと整理してから、人に仕事を渡している。僕はその姿を、AIと働くときの見本にしています。
任せる相手が社員でもAIでも、渡す前に自分の手で整理する順番は同じです。しかも、AIにできるからといって、全部を渡すわけではありません。
仕事の棚卸しでは、今の仕事を紙に書き出し、AIへ任せる仕事と、自分らしさのために手元へ残す仕事を、自分の意思で決めます。
AIに何を頼むか迷っているなら、まずは自分が何を抱えているのかを見てみたいんです。優先順位を決めるところまで、裏紙一枚から始められます。

裏紙に書いてから、人に仕事を任せる社長
その社長さんのオフィスには、僕も何度か伺っています。社員さんたちにもお会いしていますが、本当に社長への信頼が厚いんですよね。
社員さんたちは物販のノウハウを持っているので、独立しようと思えばできるそうです。それでも、独立するより、こっちの方が絶対にいい、と話していました。社長の想定を超える仕事をしてくれる、という関係ができています。
社長さんは、コピーの裏紙がもったいないからと、それをメモに使っています。思いついたことを書くだけでなく、今、仕事がどうなっているのかを整理しているんです。
書いた内容をもとに、電話をしたり、会社へ帰ってから声をかけたりして、社員へ仕事を任せる。
これとこれは誰に任せようか。これはもうやめようか。
そこは自分の中で棚卸ししてから、渡しています。整理する前のふわっとしたものを、全部相手へ投げているわけではありません。
やっていることは地味で、すごくアナログです。でも結果から言うと、その方はすごく楽をしています。複数の事業を持ち、自分が会社へ行かなくても仕事が回る状態を作っていて、この間も、ハワイへ1週間ぐらい行ってきたと話していました。みんながもっと効率化したいと思いそうな整理の部分を、手でやっているんですよね。
AIができる仕事にも、僕が残したい仕事がある
ここからは、任せる相手がAIの場合です。ちょうど2026年9月3日、OpenAIがGPT-6を発表しました。僕も新しいモデルでサムネイルや台本を作ってみて、動作が速くなったなと感じています。台本を作るときのAIへの指示はかなり細かく決めてあるので、新しいモデルの能力を十分に試すのはこれからです。
こうしてAIへ任せられることが増えると、自分が担う仕事も見直したくなります。そこで気をつけたいのが、技術的にできるかどうかだけでは、任せる仕事を決めきれないことです。
僕たちの仕事には、自分でやっているからこそ、らしさが出ている部分があります。AIでもできるけれど、あえて自分で担った方がいいものもあるんですよ。
AIに聞けば、自分ならこれができます、と提案してくれます。それは参考にしながら、最後の判断は自分がする。仕事を全部書き出してみると、自分でしかできない仕事と、自分でなくてもいい仕事を見比べられます。
自分らしさをどこに残すかについては、AIで仕事を効率化するとき、どこに自分らしさを残すかでも、仕事の任せ方と合わせて考えています。
任せた結果を、AIのせいで片づけない
一人で事業をしていても、AIと働くなら、自分が上司になったつもりで考えた方がいい。僕はそう思っています。そのとき見本にしているのは、これまで出会った経営者や昔の上司です。仕事を上手に任せる人は、効率がいいだけでなく、人への接し方も丁寧なんですよね。
一方で、適当にやっておいてと投げて、失敗したら部下のせいにする人もいます。AIに画像を高画質にしてもらって背景の文字が変わったときに、AIのせいだから自分は悪くないとするのも、僕には同じように見えます。
自分が管理する立場になったつもりで、どう任せるかに神経を使う。誰に、どう任せたのかを手元で整理している上司のように、AIへ渡す仕事も自分で把握しておきたいんです。

情報が膨らんだら、紙で今やることを選ぶ
僕はAIを使っていて、情報を畳むのが苦手だな、と感じることがあります。アイデアや新しい可能性をどんどん出してくれる一方で、人間の頭はそんなに容量がないので、受け取る側がアップアップしてしまうんですよね。
あれもできる、これもできる。でも、今、自分が手をつけられるのは、そのうちの一つです。何を優先するかは、紙に書いて考えた方がいいと僕は思っています。
僕もいつも手元にノートを置いています。カバーは気分が上がるものを使って、中のノートを書き終えたら入れ替える。使い終えたノートがたまっています。裏紙を使う社長さんと比べたら、僕はまだ形にこだわりすぎかもしれません(笑)。
手書きだと、書いたもの同士を線でつないだり、間へ差し込んだり、離れたところへ飛ばしたりできます。ExcelやWordの行に沿ってまとめるより、この自由さが僕には合っています。デジタルではマインドマップも使いますが、フリーハンドほどの自由度はないと感じますね。
ノートをきれいに仕上げる必要もありません。僕のノートも、かなり雑に書いてあります。
書いてみたら、抱えていた仕事は三つだった
一度、騙されたと思って、頭の中にあるものを全部紙に書き出してみてください。あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃと、頭の中でぐるぐる考えている。何も手につかないほど大変に感じていても、書き出してみたら、やることは三つぐらいだった、ということがあります。
人の頭は、基本的にシングルタスクです。考えなければいけないことを、同時に二つ考えることはできません。三つのことを堂々巡りで考えているから、頭がいっぱいになっているだけなんです。
一覧で見て、まずこれからやろうと決める。全部自分でやるつもりだったものも、これは一度AIに頼んでみようかな、と考えられます。
できるかどうかは、AIへ聞いて試してみればいいんです。お願いして失敗したからといって、AIが壊れるわけではありません。うまくいかなかったら、やっぱり自分でやろうと戻せます。頼む技術を覚えることに力を使うより、今のAIは頼めば動いてくれる、という感覚をまずつかんでほしいと思っています。
紙に書いた仕事を、僕はGoogleカレンダーにつないでいる
僕の場合、いつ何をやるかを書き出して、それをAIに伝えています。こうしたいんだよ、と伝えた内容を、Googleカレンダーへ予定として入れてもらうんです。
この時間はこれをやる、と予定が出ているので、その時間はそれだけを考える。複数のことを同時に回せる人もいますが、僕から見ると特殊能力の域で、基本は一つずつ集中して進めた方がいいと思っています。
途中で別の仕事が入ってきたら、メモして横に置いておきます。今はこれを考える時間だから、と、自分の予定へ戻る。自分でなくてもいい仕事は、AIへ振っていきます。
頭の中で仕事がぐるぐるしているときは、裏紙でもノートでもいいので、今の仕事を紙に書き出してみてください。そのときには仕事の名前だけでなく、今、自分が抱えている問題は何かも書いてみる。何をするかを選ぶために、その困りごとも同じ紙の上で見ておきたいんです。
GPT-6が出て、AIはますます頼れるようになりました。頼れますけど、振り回されないように。AIからの情報をまともに浴び続けていると、溜まりすぎて人間の方が動けなくなります。だから、任せる前に、裏紙一枚。あの社長さんが社員へ仕事を渡す前にやっていることを、AIへ渡す前にやってみてください。
コンテンツ制作について
この記事は、長嶺圭一郎自身の対話・取材・実体験・調査をもとに制作しています。AIは構成や表現の補助に活用し、最終判断と責任は長嶺圭一郎が担います。
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